同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:同人音声 > 全年齢向け

   ● お家でゆっくり癒されませんか?
   ● 【耳かき音声】安眠少女 雫編 【添い寝・ささやき】
   ● 【原風景耳かき】道草屋 稲【ソルフェジオ音源】
   ● おひるねびより
   ● 耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」倍濃~ばいのうらる~
   ● 【田舎耳かき】道草屋 芹-ご連泊【ソルフェジオ音源】
   ● 先輩彼女のぴゅああま耳かき
   ● 耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」技術指導音声「耳掻之作法」快楽十三手
   ● 縁側でまったり耳かきとお昼寝
   ● 山奥の隠れ家旅館


お家でゆっくり癒されませんか?

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、可愛いお姉さんが頭と耳を重点的にケアしてくれます。
癒しの要素として既に不動の地位を築いている耳かきに加えて
整髪・洗髪・頭皮のマッサージなど様々なサービスを行いながら
リアルで多彩な効果音を思う存分聞かせてくれます。

まるで実際にそれらを行われているような気分を味わいながら
彼女の声や息遣いを聞いていると自然なリラックスが得られるでしょう。



癒しを得るには身だしなみから
お姉さんから様々な癒しのサービスを受けるお話。

「風邪ひいちゃいますよ ほら 起きてください」
お姉さんは優しくて温かみのある声の女の子。
お疲れ気味な主人公を癒すために、頭や耳のお手入れをしてあげます。

本作品は家の中で彼女に整髪、洗髪、顔の産毛剃り、首と肩のマッサージ
耳の産毛剃り、耳かきと実に6種にも及ぶケアを受けている様子を聴いて楽しみます。
耳かきは今でもコンスタントに作品が出続けていますが
他についてはシロクマの嫁さんやドット*ハーフさんなど一部の作品でしか聴けません。
まさにエッチ抜きでの癒し要素をてんこ盛りした総合的な癒し系作品です。

もちろん本作品の売りはサービスの多彩さだけに留まりません。
声と効果音の両方をバイノーラル録音し、音のリアルさ・上下左右の位置・距離など
様々な部分にとことんこだわって作られています。
彼女が器具を準備している様子を音だけで表現しているシーンもありますし
音声作品全体の中でも非常に高いレベルの効果音が楽しめます。

「まずは髪をシャキッとして 気持ちも引き締めましょ?」
一番最初に行う整髪はまず椅子の下に新聞紙を置き
専用のハサミやすきばさみを使って左から右へと切りそろえていきます。
彼女の声が中央後ろのやや上に位置して実際に整髪をされている感じを出しながら
「シャキ サク」という小気味良い音が軽快に鳴り響きます。

そして効果音をただ単に垂れ流すのではなく
10秒前後の短い間隔で音のタイプやペースが小まめに切り替わるのが実に見事です。
聴いた感じですと実際にこれらの動作をやりながら録音されたのでしょう。
そうでもない限りまず再現不可能なくらいの変化に富んだ音が刻まれています。

その後に行われる洗髪も隙がありません。
シャンプーの際にはわしゃわしゃとしたざらつきのある音が時には軽く円を描き
またある時には左右別々に小刻みに擦れて耳に心地よい感覚をもたらします。

仕上げに行うドライヤーの音も普段は頭に風が当たってる感じがするだけなのですが
風が耳の穴に来ると途端に「ぼぼぼぼー」という音に変わるのがいいですね。
息を吹きかけられるのとは違ったタイプのゾクゾクが味わえます。



至れり尽くせりなお耳のケア
後半に行われる耳のケアの最初は産毛取り。
専用のシェーバーを使って毛を剃ってから泡で洗浄し
綿棒で汚れを取って最後に泡を拭き取ります。

「綿棒で泡がつぶれる音 なかなか味わえませんよね」
産毛剃りはモーター音を適度に近づけたり遠ざけたりするくらいなのですが
その後の泡洗浄は「ジョワー ピチピチ」というちょっぴり刺激的な音が耳を覆います。
食器洗い用のタワシを擦り合わせているような音、とでも言えばいいのでしょうか。
他の作品では聴いたことのないクセになる音でした。

メインのサービスとなる耳かきは26分間。
お姉さんに膝枕をしてもらいながら綿棒で入り口や中の汚れを取り
その後2種類の耳かき棒を使って奥をお掃除してから梵天と息吹きをします。

綿棒は「ズリー ススッ」と若干ざらつきのある音
耳かき棒は細いものだと「スイー シュルー」という軽く乾いた音が使われており
耳の形状を考えて外側の時は長めのストロークで楕円を描くように
中は外にかき出すような動きを繰り返したり小刻みに動かすなど
どのシーンも本当の耳かきに極めて近い音を鳴らしています。

「先がゴムのブラシになっている耳かきです 珍しいですよね」
さらに本作品でしかお目にかかれない特殊な耳かき棒が登場するのもポイント。
「ジョリジョリ ズイッ」という耳かき棒と綿棒を足して2で割ったような音が鳴り響きます。
音そのものだけでなく音の鳴る範囲も非常に個性的で
耳かき棒らしい硬さもあるのですが、面積が広いからか同時に柔らかさも感じます。
その独特の音と圧力に多くの人が心地よさを感じることでしょう。

「顔がこっちを向くと ちょっと恥ずかしいですね えへへ」
サービスをしている最中のお姉さんについては
行為に身を入れているため、区切りに「~をします」と言う場合がほとんどです。
彼女とのやり取りを楽しむよりも音を楽しむ音フェチ向けの作品と思ってください。

このように、本物のサービスさながらのハイレベルな効果音が存分に楽しめます。



最高レベルの音フェチ作品
自然で綺麗な音の数々が心をスッキリとさせてくれる作品です。

まるで専門店で行っているかのようなきめ細かいサービスを
リアルで立体的な音をふんだんに駆使して忠実に再現しています。
諸々のサービス部分のみならず、その繋ぎの部分にもしっかりと効果音が用意されており
それによって自然な流れが生まれているから違和感なく楽しめます。
現時点でこれに並ぶ音が出せるサークルさんはおそらくほとんどいないでしょう。

どのシーンでも音に明確な個性があり、それがいずれも違うから聴いてて飽きません。
これだけのバリエーションがあれば「おおっ!」と思う音がきっといくつもあるはずです。
そしてどの音も耳に優しいから長時間聴いても苦になりません。
音に多彩さを持たせつつ、きちんと癒しも見据えているところが素晴らしいです。

本当に色々な音が登場するのですが、個人的に一番印象に残ったのは
耳を泡洗浄する時に鳴るパチパチとした音です。
クリアでありながらも若干籠っているから耳に被さってる感じがします。
何かを動かした時に鳴る音はある程度表現方法の予想ができるのですが
物がそこにある様子を音だけで表現するのはとても難しいと思うんです。
だから泡の存在感を音だけで実感できたことが非常に新鮮でした。

「こうして頭を撫でてると 愛おしくなって ぎゅってしたくなっちゃいます」
音が主役になっている分、脇役感が拭えないお姉さんも
一番最後の安眠パートでは存在感を発揮してくれます。
秋の夜にふさわしい虫の声の鳴る中、彼女に抱かれている情景は安らぎに満ちており
その静かで温かい空間が自然な眠りへと誘ってくれるでしょう。

サークルさん自身が「音の総集編」と言われている通り
他に並ぶものが無いレベルの音が浴びるほど聴ける作品です。
総時間1時間30分に対して価格が200円とコスパも文句なし。
前作に引き続き今回も満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:34:15


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

【耳かき音声】安眠少女 雫編 【添い寝・ささやき】

サークル「Eryps」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

現時点で24もの作品が登場しているErypsさんの看板シリーズの中の1つであるこちらは
とても落ち着いたお淑やかな妹が耳かきと添い寝をしてくれます。
耳かきシーンでは妹よりも姉っぽい印象を受ける彼女ですが
添い寝の際は甘えてくるなど可愛らしい一面も見せてくれます。

女性に甘やかされたい人と甘えたい人の両方に対応した
癒し系における王道的な作品と言えるでしょう。



言葉遣いが丁寧ないもうと
妹の「雫」に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「こんなところにいらしたのですね あら 月が綺麗」
雫は穏やかで温かい声の女の子。
お疲れの様子な兄を心配して声をかけた彼女は
彼の「癒されたい」という願望を叶えるために耳かきをしてあげます。

雫は兄を「お兄様」と呼ぶなど言葉遣いがとても丁寧な育ちのいいお嬢様っぽいキャラです。
声のトーンが落ち着いて聴けるように低くされているため
おそらくこの声を聴いているだけでもリラックスする感覚を受けるでしょう。
お兄様と呼ぶのも距離を置いているのではなく性格からだと思います。

耳かきは左右合わせて14分ほど。
耳かき棒でお掃除してから梵天、最後に息吹きをするシンプルなものです。

耳かき棒は「ショー ズズズッ」と滑らかな音
梵天は「シャワ ススリ」とややざらつきのある音が使われており
どちらも感覚が程よく耳に伝わってくるリアルな音と言えます。
効果音自体は他のサークルさんの素材を使われているので安心ですね。
耳かき中は基本的に会話無しのため効果音をたっぷりと楽しめます。

「お兄様のお耳 こうやって触れていると 私 すごく癒されますよ」
時折手を休めて雫が話しかけてくるシーンも兄妹の仲の良さが伝わってくるものばかり。
彼女の声に母親のような温かさがあってとても心安らぐものを感じます。
妹よりは年上の女性にお世話してもらっている気分が味わえるでしょう。



心に染み入る言葉の数々
続く添い寝パートでは雫が左に陣取る形で一緒に寝ながら
お互いの好きな異性のタイプなどを語り合います。

「雫は あまりほめられたような性格ではないけど お兄様は そんな私をひっくるめて大事にしてくださってるの よくわかってるので いつも 感謝していますよ」
エッチなボイスドラマのように2人が異性として愛し合っているような描写はないため
純粋に肉親同士の仲睦まじい健全な語らいを楽しめます。
お互いがお互いを大切に思っているのが会話を通じて感じられました。

「私は お兄様と 色んな場所で 色んなものを見て 色んなお兄様の表情を 見たいんです」
ここでは雫が妹らしく軽いお願いをしてくるのがいいですね。
今の兄に対して満足してはいるけどもう少し自分に構ってほしい、一緒の時間を過ごしたい。
彼女の普段の様子がとても大人っぽく感じるため
こういう子供っぽい一面を見せてくれると余計に可愛く思えてきます。

「いつも優しくしてくれて いつもそばにいてくれて 本当に 感謝しています」
「お兄様は 神様が私にくれた 宝物です」

そして最後は雫の心温まる言葉に囲まれながら眠りにつきます。
添い寝パートは囁き声が中心となるため雰囲気がとっても静かですから
ちょっとした幸福感を感じながら寝ることができるでしょう。



安定感のある癒 し系作品
慈愛に溢れた雫のキャラに耳かき・添い寝とすべてが癒し一色の作品です。

雫が年上っぽさの強い妹なので女性に甘やかされる感覚が十分に味わえます。
そして添い寝の最後の方でちょっぴり妹らしさを出すことで
彼女の別の魅力を引き出すことにも成功しています。
雫の演技にはすごく癒されました。

耳かきも添い寝も2人が密着することになりますが
全年齢向けらしくエッチなイメージは一切なく自然なスキンシップに留まっています。
だから勃起することもなく終始落ち着いて聴けるでしょう。

残念なところを挙げるとすれば内容が王道過ぎるところでしょうか。
雫のキャラは立っているのですが彼女の個性を活かしたシーンがあまり無いため
作品として見た場合にやや物足りなさを感じます。
例えばこのキャラなら頭を撫でたり子守唄を唄ってくれると嬉しかったかなと。
「【耳かき音声】安眠少女 愛華編 【添い寝・ささやき】」のような小話でもよかったです。

以上を踏まえて以下の点数とさせていただきました。

CV:白夜あこさん
総時間 29:15


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

【原風景耳かき】道草屋 稲【ソルフェジオ音源】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は田舎らしいのんびりとした女の子が耳かきをしてくれます。
人気シリーズ5人目の小町となる彼女は初めてお客の相手をする新人さん。
他の4人に比べるとやや拙さを感じるものの
一生懸命にお客を癒そうとする姿が心を温めてくれます。

また以前の作品に比べて周りの雰囲気作りがパワーアップしており
リズミカルに鳴る時計の音や時折聞こえる外の音がリラックス効果をもたらします。



終始マイペースな新人さん
道草屋の店員「稲(いね)」から耳かきのサービスを受けるお話。

「お時間よろしいですかー? 失礼いたしますー」
稲はのんびりと話す和やかな声の女の子。
丁寧な挨拶を済ませた後、お客に耳かきを行ってもいいかと確認をします。

本作品は過去作同様耳かきを中心としたサービスを行います。
実際に耳かきを開始する前におしぼりで拭いたり指で揉んで血行を良くし
さらに耳舐めをするなど専門店らしく手順がきめ細やか。
およそ1時間もの時間をかけてそれらをゆっくりと丁寧に進めてくれます。

また本作品のみならず道草屋シリーズは雰囲気を非常に重視しているのが特徴です。
今回は部屋の中に振り子時計が設置されており
冒頭から鳴る「カチ カチ」というリズミカルな音が耳に心地よさを与えてくれます。
ちょっぴり古さのあるものを置いているところも田舎らしさが出ていていいですね。

他にも前作「【田舎耳かき】道草屋 芹-ご連泊【ソルフェジオ音源】」から登場している
ソルフェジオ音源を適度に鳴らしてリラックス効果を高めています。
(詳細については前作記事の第二項をご覧ください)

といっても他の音に隠れるように鳴らしているため
「鳴らしてるよ」と言われないとおそらくその存在にすら気づかないでしょう。
あくまで景気づけ程度の役割で、この音そのものを楽しむのとは違うことをご承知ください。

「えーっと 稲と申しますー あぁ さっき言いましたねぇ」
稲はほんの少しその声を聴いただけでもわかるくらいに
とってものんびりのほほんとした雰囲気の女の子です。
おっとりとした声質、普段以上に間を開け語尾を伸ばす話し方
そしてサービスの最中に見せるちょっぴりとぼけた様子など
癒しを感じる非常に個性的なキャラを持っています。

私個人は彼女こそが本作品の一番の特徴と考えています。
サービスとか抜きで彼女の声だけでも十分な癒しの効果がきっと得られます。
都会ではあまりお目にかかれない純真無垢な女の子です。



新人らしい慎重な手つき
「それでは (耳を)拭かせていただきますぅ」
サービスは耳拭き、耳揉み、耳舐めを経て耳かきへと進みます。

耳拭きでは「ずおー ずりずり」というざらつきのある音が上下にゆっくりと動き
耳揉みは「すりー すいりゅー」という滑らかな音をゆっくりと動かすなど
サービスの内容も稲の性格をそのまま反映したかのように全体的にゆっくりです。

その様子に最初は「もう少し速くやってほしい」と思うかもしれませんが
聴いていくうちにだんだんと心地よさを感じるようになってきます。
すべての要素がゆっくりだから、心と体が自然とそれに合わせるようになる感じです。

「おもてなしは 表も裏も無く 心地よく過ごせるよう 相手を思いやること」
「たとえ 旦那様の目に留まらなくても 紙は 綺麗に折りたたむ お花は 旦那様の歩いてくる方に 向けておく」

またこのシーンの稲はお客に話題を振るのではなく
サービスの手順や心構えを自分に言い聞かせるかのようにぽつりぽつりと話します。

彼女は今回が初のお仕事ということで自分の身の程を弁えており
だからこそ相手を不快にしないように落ち着きながら一生懸命に務めます。
彼女らしい心のこもったきめ細かいサービスと言えるでしょう。
新人だからミスをするといったシーンはありません。

メインのサービスとなる耳かきはおよそ25分間。
左→右の順に耳かき棒で耳の縁と穴の中を掃除し
綿棒に切り替えて細かい汚れを落としてから仕上げに弱めの息吹きをします。

耳かき棒は縁では「しょり ぽり」と乾いた軽い音
穴の中に入るとそれより重くこもった音が1カ所で小刻みに動き
綿棒は「ずいー ずりずり」と若干ざらつきのある音が軽く円を描くように動きます。

音の質感は非常にリアルなのですが、動きはやや物足りなさを感じました。
このへんは新人らしくわざと拙くしたのかもしれません。
しかし耳かき音声の中でも上位に食い込めるくらいのクオリティを持っています。
どの音も優しいですから聴いたまま寝入るのに丁度いいです。

「そういえば あくびってうつるんですよ 不思議ですよねぇ」
耳かき中の稲はというと、緊張が解けてきたのか時折あくびをします。
普通のお店ならあまり良くないイメージを抱く行為なのですが
道草屋や彼女の雰囲気に包まれているとつられて眠くなるかもしれません。

彼女が言ってるようにあくびや尿意などは一人が催すと他の人に伝播します。
先の振子時計の音もそうなのですが、脳の性質を利用したアプローチが随所でされており
他の安眠系音声よりも聴き手に効果的な眠りをもたらします。

このように、癒しや眠気を与えることを重視したサービスが繰り広げられます。



最強クラスの安眠音声
聴いているだけで猛烈に眠くなってくる作品です。

のんびりとした声の女の子、のんびりとしたサービス のんびりとした雰囲気。
すべてがのんびりしているから自然とのんびりできます。
聴いている最中は眠くて眠くて仕方ありませんでした。
安眠系もそこそこ聴いてますけど、ここまで眠くなったのは本当に久しぶりです。

サークルさんが作品説明文でも言われているように
聴きながら眠れるようにとすべての効果音が優しいもので統一されています。
耳への刺激が比較的弱いから眠りの妨げになりません。
どのシーンでもうるさくならないように敢えてゆっくりと動かしていますし
寝る前に心を落ち着ける目的で聴くのもよし、寝たまま聴くのもよしな作品です。

背景音として常に流れ続ける振り子時計の音が
甘噛みと耳かきのシーンで1段階ずつゆっくりになる
のもポイント。
音自体の心地よさに加えてペースも変えることで
聴き手の心がより穏やかになれるよう無意識的に働きかけてくれます。

お店の雰囲気づくりとして用意された諸々の要素を
すべて安眠に向けて有効に活用しているところが実に見事です。

「これ好きなんですよ される方が好きなんですけど 自分がされて嬉しいことは 人にもしてあげなさいって言うじゃないですか?」
本作品の顔である稲については、良い意味で店員さんらしくないキャラです。
言葉遣いは丁寧ですが友人に話しかけるような気さくさがありますし
耳かき中にとても眠そうな様子を見せたりとマイペースにサービスを行います。
ですがその手順や手つきはプロらしくしっかりとしています。
他人行儀じゃない分リラックスしやすいのではないかなと。

道草屋シリーズのみならず癒し系音声全体の中でも異色の作品です。
特に稲のキャラに強烈な癒しのパワーを感じました。
完全に安眠にチューニングした作品ですから安眠を求める人に強くお薦めします。

CV:真宮ひいろさん
総時間 ノーマル…59:57 ショート…46:54


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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追記
今回の点数はあくまで安眠音声としての満点です。
耳かき音声としての満点ではないのでそこだけご注意ください。

ノーマルとショートの違いは主に甘噛みの有無です。
あと作品説明文には特に書いてませんがバイノーラル録音と思われます。

おひるねびより

サークル「添音亭」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは優しい彼女に耳かきや添い寝をされながら
のんびりと休日を過ごす気分が味わえる作品です。
毎回リアルな環境音を聴かせてくれるサークルさんの今回のテーマは「住宅街の音」。
閑静な住宅街ならではの様々な音が自然な雰囲気を形成し、癒しを与えてくれます。



休日は彼女とのんびり
家で彼女とごろごろするお話。

「読み終わっちゃった この本結構面白かったよ」
彼女は明るく穏やかな声のお姉さん。
主人公の恋人として一緒に本を読みながら折角の休日を2人きりでのんびり過ごしています。

本作品は2人が家で過ごしている様子を主に環境音を使って演出しており
音声が始まると早速様々な音が聞こえてきます。
具体的には風の吹く音、車・バイク・飛行機の通り過ぎる音、犬や鳥の鳴き声などです。
そして住宅街らしさを出すために、それらをいくつか重ねるようにして鳴らしています。

実録したとしか思えないほどリアルな音に加えて
現実に即した違和感のない鳴らし方も物語の舞台に臨場感を与えています。
環境音を鳴らす作品自体は最近増えてきているのですが
こういう複合的に鳴らすタイプの作品はまだまだ少なく、強烈な個性にもなっています。

またシーンは少な目なのですが家の中での効果音にも非常にこだわっています。
例えば冒頭で彼女がお茶を淹れてくれるシーンがあるのですが
ぺたぺたと足音を鳴らしてまず冷蔵庫からお茶を取り出し
それからコップを2個持ってきて今度は冷凍庫を開け、氷を入れた後にお茶を淹れる。
これらの動作をすべて効果音のみで表現しています。

今回はバイノーラル録音なだけあって音の位置や距離感もバッチリ。
体験版でも確認できるシーンですので気になった方は是非聴いてみてください。
とんでもなくリアルです。

「今日はお家でまったりプランだから ごろごろするの」
一緒に過ごす彼女も恋人と家で休日を過ごしているのがわかるように
声が常にリラックスしていて聴いていると自然とこちらもほぐれてきます。
どちらかというと音フェチ寄りの作品なので彼女の出番は控えめなのですが
それでも柔らかで温かい物腰が一定以上の癒しを与えてくれます。



移り変わる環境音を聴きながら
最初に行う耳かきは14分間。
右耳→左耳の順にまずは耳かき棒を使って大きな汚れを落とし
しばらくしたら綿棒に切り替えて細かくお掃除するシンプルなものです。
ちなみにここでもバックで常に環境音が流れます。

耳かき棒は「ソリ ズッ」と乾いた軽い音
綿棒は「ショリ ズズッ」と耳かき棒より重く籠った音が使われており
前者は下から上へかき出すように、後者は撫でる感じに動きます。
音も動かし方もリアルな方と言えるでしょう。

家庭的な耳かきらしくそこまで凝ったことを行ってはいませんし
時間についても主人公が定期的に自分で耳かきをしている設定があるため
長すぎず短すぎずで丁度いいくらいだと思います。

「ん? 耳冷たかったから気持ちよくって 嘘だよ 温めてあげようと思ったの」
耳かき中の彼女はあまりしゃべらず主に吐息を漏らし続けます。
こちらも耳かき音や環境音をメインに楽しむような作りですね。
耳かきを終える頃に彼女がおそらく手を使って耳を塞ぐシーンがあり
そこでは実際に塞がれたかのように急に音が聞こえにくくなる面白い感覚が味わえます。

「なんか眠くなってきちゃったなぁ ちょっとお昼寝しよ?」
そして耳かきが終わったところで2人一緒にお昼寝をします。
時間が約40分ありますからここがメインのパートと言えるでしょう。
過去作同様彼女のセリフはかなり少なく、主に寝息や環境音を楽しみます。

リアルタイムに変化する風の強さ、通り過ぎる人や車両、鳥・犬・虫の鳴き声など
本当にその場にいるかのような音の数々が耳に心地よさを与えてくれます。
ここまで多彩な環境音が登場する作品は他に聴いたことがありません。
音声の時間が進むにつれて物語の場面も本当に目まぐるしい変化を見せます。
住宅街らしいというより住宅街そのものです。

そんな中彼女だけはすぐ近くで動かずリズミカルに寝息を立てている。
この静と動の対比が非常に印象的でした。
周りがそれなりに騒がしいからこそ、部屋の中はより落ち着いて感じられるのだと思います。

諸々の音を使って作品の世界を見事に作り上げていると言えます。



多種多様な音を楽しめる作品
環境音や効果音の質や鳴らし方にとことんこだわり
その結果現実世界に近い雰囲気を出すのに成功している作品です。

環境音自体は元々癒しを与える要素として割と昔から使われていたのですが
それらは例えば風の音とか波の音といったように
単一の要素をループさせて使う場合がほとんどでした。
唯一の例外と言えば「立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-」くらいです。

今年に入って桃色CODEさんや藤和工場さんなど一部のサークルさんが
かなりリアルな音を取り入れた作品を出して好評を博していますが
それでもキャラやシーンを引き立てるための脇役に留まっています。
しかし本作品では主役に近いほどの存在感を持っています。
これが一番の驚きでした。

さらに音の位置や距離感までしっかりと表現されているのが素晴らしいです。
車や人の通り過ぎるシーンでそれを強く実感するでしょう。
10秒後にはまったく違った音が聞こえてくるから飽きが来ません。
むしろ「次はどんな音が来るのかな?」とちょっぴりワクワクしてきます。

それ以外の要素(彼女、耳かき、お昼寝)については
あまり過度な演出を行わず環境音に自然に溶け込めるようにしています。
普通は主役になる要素を脇役っぽくしているところもやや特殊です。

注意点は環境音の関係で主にバイクのエンジン音が結構流れることです。
この手の音が苦手な人にはあまりお薦めできません。
リアルさを追求するあまり、肝心の癒しから若干離れてしまっているようにも思えます。

著しく環境音に傾倒した個性的な作品です。
「バックが無音の耳かき音声だと逆に落ち着かない」とか
音声作品にちょっとした騒がしさを求めている人にお薦めします。

おまけは「休憩したら?」「15分仮眠」「目覚まし」の3つです。

CV:浅見ゆいさん
総時間 本編…58:29 おまけ…17:26


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」倍濃~ばいのうらる~

サークル「JON」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

有料耳かき音声の草分け的存在である「大和撫子」シリーズ。
今まで出た5作品すべてが大好評と非常に人気の高いシリーズなのですが
今回は初のバイノーラル録音作品になります。
「綾乃さんの声をもっと近くで感じたい」と思っていた人も多いでしょうし
まさにファンにはたまらない一品と言えるでしょう。

肝心の内容についても正当なパワーアップを遂げており
温もりに溢れたリアルで臨場感たっぷりな音声を楽しむことができます。



綾乃さんの息遣いを感じるサービス
耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」の耳小町、綾乃さんに耳かきをしてもらうお話。

「こんにちは 耳掻きマッサージ専門店 大和撫子へようこそ」
綾乃さんは素朴で穏やかな声の女性。
遠くからこのお店目当てでやってきたお客に対して軽く挨拶をすると
温かい声でお話しながら彼が上着を脱ぐのを手伝ってあげます。

本作品は簡単に言えばシリーズ1作目にあたる
「耳掻きマッサージ専門店・大和撫子~睡眠誘導&セクシャルリラクゼーション~」の
バイノーラル録音バージョンになります。

しかし共通点と呼べるものはサービス開始前に行うやり取りくらいで
その後の細かい内容や耳かき音はまったくの別物ですから
ほぼ別の作品と思ってもらって構いません。
そもそもあちらは18禁、こちらは全年齢な時点で構成には大きな違いが生まれます。
旧作を経験済みの方でも新鮮な気持ちで楽しむことができるでしょう。

バイノーラルになったことによる大きな変化の一つは
綾乃さんの声に位置や距離の違いを感じられるようになったことです。

「では どちらのお耳からになさいますか? こっち? それとも こっち?」
耳かきを始めるにあたって彼女に膝枕をしてもらい
どちらの耳からお掃除するかのリクエストを訊かれるシーンがあるのですが
その際、彼女の声の近さに多くの人がきっと驚くでしょう。
位置についても頭より少し上から聞こえてくる声が膝枕らしさを演出しています。

元々癒し系だった彼女の声に温かさが感じられるようになりました。
録音環境の変化によって声だけでなく雰囲気もかなりパワーアップしたと断言できます。



柔らかく多彩な耳かき音
メインのサービスとなる耳かきはおよそ41分間。

最初に指で両耳をマッサージして血行を良くしてから
洗浄液に浸した綿棒を使って左→右の順にお掃除&息吹き
両耳が終わった後、最後にローションを塗り込みます。
使用する器具はシンプルですが、サービス自体はきめ細かく専門店らしさがあります。

耳の指圧は「すいーっ すっ」と滑らかで弾力のある音
綿棒は「ズズッ ズッザッ」と軽くてざらつきのある音
ローションは「くちゅくちゅ ぎゅっぎゅ」と水分の控えめなくちゅ音が使われており
それぞれが実際のサービスさながらに数秒単位でペース・強さ・動きを変化させます。

「お外の方も お掃除していきますね」「今度は少し 奥の方も」
特に最も長時間に渡って行う耳かきはサービスがとても丁寧で
最初に穴の浅い部分を掃除してから外側に移り
最後に耳の奥へと戻る、といったように位置を変えながら3段階に分けて行います。

またそこまで大げさなレベルではありませんが
外側だとややクリアで軽い音質、奥だと重さや力強さを感じる音質といったように
音についてもきちんと差が設けられています。
外から奥に移った時がその違いを一番実感しやすいのではないでしょうか。

動きについても下から上へ楕円を描くようにゆっくり大きく動かしていたかと思えば
しばらくすると左右に小刻みに動くようになったりと本当に多彩な動きをします。
実際に耳かきをされているのをそのまま録音したかのような耳かき音が楽しめます。

耳の穴の中と外側で綿棒の動く範囲に大きな違いがあるのもポイント。
耳の中は奥から手前にかき出したりする前後の動きを中心に
外側は表面を満遍なくお掃除するために上下を意識しながら動かしています。
レベルの高い耳かき音声をずっと作られているサークルさんならではですね。

「いえいえ (耳垢が多くて迷惑なんて)そんなことはないです お掃除し甲斐があって 嬉しいです」
耳かき中の綾乃さんはというと、基本的にはあまりしゃべらず
「よいしょ」などの掛け声を小さく漏らすことが多いです。
しかし、合間に耳かきを楽しんでいる様子が感じられるセリフを発して和ませてもくれます。

シリーズお馴染みの「こーら」と優しく叱ってくれるシーンもありますから
全作聴いているようなファンでもきっと満足していただけるでしょう。

このように、リアルでバリエーション豊富な音を中心とした耳かきが繰り広げられます。



心の芯までほぐれる作品
綾乃さんの声や耳かき音などすべての要素が柔らかく
その雰囲気に大きな癒しを感じる作品です。

綾乃さんの声やキャラ、耳かき音の動かし方といった元々の長所はそのままに
録音環境を変化させることで作品のレベルをストレートに進化させています。
バイノーラルになったからといって意識的に声をスライドさせるような作品もあるのですが
本作品はあくまでサービス中に効果的と思われるシーンでのみ声を動かしています。
純粋にリアリティを追及している正統派の耳かき音声です。

実は今からおよそ1か月前に発売された
「耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」技術指導音声「耳掻之作法」快楽十三手」
を聴いたときに、「JONさんもそろそろやばいかなぁ」と正直思ってました。
動きについては素晴らしいのですが、バイノーラルが当たり前のようになったこのご時世では
従来の音質だとどうしても厳しいものがあると言わざるを得ないのです。

それが今作バイノーラル化したことで完全復活と言いますか
耳かき音声サークルのパイオニアとしての地位が再び不動のものになったように思えます。
レビュアーではなく1ファンとして「あぁよかった」と心の底からホッとしました。

耳かきについては前作で一部「やりすぎかな?」と思える動きをするシーンもあったのですが
今作ではそういったところもなく、耳かきというサービスをリアルに演出されています。
耳かき音声が好きな方はもちろん
音フェチ系作品が好きな方にも気に入っていただけると思います。

「こうやって 耳のツボを刺激することによって 新陳代謝を促して 耳垢が取れやすくなるんですよ」
綾乃さんは耳かきの最中だと確かに話さなくなるのですが
その前後、耳の指圧やマッサージ中は結構話しかけてきます。
だから彼女が無口なのではなく話す/話さないのメリハリがあると思ってください。
その声が放つ強烈な癒しのオーラも健在です。

安心・安定のクオリティを持った耳かき音声です。
今回はお試しとのことで価格もたったの300円。
どこを見ても文句なしな満点の作品です。

おまけは秋葉さんのNG集です。

CV:秋葉よいこさん
総時間 本編…44:08 おまけ…3:07


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

【田舎耳かき】道草屋 芹-ご連泊【ソルフェジオ音源】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

毎回様々な新要素を登場させて我々を驚かせてくれる「道草屋」シリーズ。
今回は連泊形式にすることで作品を大きく2つのシーンに分け
それぞれにまったく異なる雰囲気を持たせながら
夏が終わり秋が始まるこの時期をアットホームに表現しています。

過去作で好評だったリアルな効果音や環境音も健在。
それらに加えて今回はソルフェジオ周波数という特殊な音も投入し
従来よりも強力な癒しを与えてくれます。



いつもの耳かきにちょっと変わったエッセンスを
道草屋の店員「芹(せり)」から二日間に及ぶ癒しのサービスを受けるお話。

「はいはいはいはいはい すみません お部屋に不備が無いか 急に不安になりまして…」
芹はおっとりした穏やかな声の女性。
連泊の予約を取って来店した主人公をちょっぴり慌ただしそうに出迎えた彼女は
本当に連泊で合っているのかを再度確認しながらお部屋へと案内します。

本作品は過去作「【田舎耳かき】道草屋 すずしろ-縁側 【あまがみ】」と同様に
サービスを二日間に分け、一日目はマッサージや耳かきを中心とした王道的な癒しを
二日目は怪談や三味線での弾き語りによって別方向から心を解きほぐしてくれます。

過去作同様全編で鈴虫やセミの鳴く声が控えめなボリュームで常に鳴り続けますから
音声作品の弱点ともいえるセリフの無い時間にも意味が生まれ
実際に田舎に行ったかのような落ち着いた気分が味わえます。

また一日目に限り今回新要素としてソルフェジオ周波数が使われています。
調べたところ精神面にプラスの効果を与える音として讃美歌にも使われており
具体的には罪・トラウマ・恐怖からの解放やDNAの修復を行ってくれるそうです。
ネットで実際に聴いた感じだと音叉の音にかなり似ていました。

「まずはしっかり お汗を拭かせていただきますね」
一日目のサービスの最初は汗拭きと肩たたき。
背中や腕を布で拭ってから拳を使ってとんとんと叩き、その後寝かせて胸や首を拭きます。

汗拭きは「ソリ スー」と軽い乾いた音が使われており
拭く部位に応じて小まめに音の位置を変えながらゆっくりと動きます。
背中や腕を拭いている時は音が控えめに感じたのですが
右耳→顎→左耳とスライドするように首を拭うときはとても近くてリアルでした。

肩たたきについてもやや重みのある音が左右交互に鳴り響き
耳の後ろあたりを軽く叩かれているような感覚が味わえます。

「二の腕は 胸の柔らかさと同じ あれ嘘なんですよー」
またサービスとはまったく関係の無い話題を持ちかける芹のセリフにも癒しを感じます。
挿し絵を見るとクールで近づきがたい印象を受けるかもしれませんが
「二の腕と胸の柔らかさは明らかに違う」と力説するなど
実際はのほほんとした天然っぽいキャラをしています。

この後の耳かきでも「ビールはヱビスが好きだけどスーパードライも捨てがたい」と言いますし
あまり店員っぽさを感じさせないところが彼女の魅力の一つと言えます。
効果音の邪魔をしないように意識的に間を開けながら話しかけてくれるところもいいですね。

「外周から 失礼いたしますね」
メインのサービスとなる耳かきはおよそ31分間。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に軽く拭いてから耳かき棒で外側を中心にお掃除
その後綿棒に切り替えて細かい汚れを取り、最後に1回長めの息吹きをします。

耳拭きは「ぞわ ずり」と乾いたざらついた音
耳かき棒は「ポリ ショリ」と乾いた軽い音
綿棒は「ジュリッ ズリュッ」とややざらついた音が使われています。

音についてはどれも十分にリアルと言えるのですが
耳かき棒と綿棒は同じところを何度もほじくるような動きをしているため
耳全体を綺麗にされているという感覚はちょっと味わいにくいかもしれません。
しかし耳拭きは優しく撫でるようにゆっくりと前後に動かしていてとてもリアルです。

また芹に膝枕をされているのがよくわかるように
最中は耳かきをされていない側で時折布の擦れる音がするのもポイント。
細かい部分にもきちんと音を鳴らすことでサービスをよりリアルに演出しています。



ちょっぴり怖くて楽しいひと時
二日目は夕暮れ時に部屋へとやってきた芹が
怪談・耳舐め・三味線での弾き語りの3つのサービスを行ってくれます。
怪談はそういうコンセプトの作品があるのですが、三味線はちょっと聞いたことがありません。

「見知らぬ細い道 見知った細い道 散歩中なんかに なぜだか妙に 細い道が気になることが ございませんか?」
怪談は「戸を叩く音」と「はんぶん」の2つのお話。
どちらも道草屋にちなんで田舎の宿を舞台としており
思い切り怖がらせるのではなく、ちょっぴりゾッとさせるくらいの比較的ソフトなものです。

それでも「はんぶん」は登場する妖怪がアレな見た目をしていますので
イメージしてしまうと聴いた後の寝つきが悪くなるかもしれません。
芹の演技にかなり力が入っていてスリルは十分に味わえます。
詳しい内容については聴いてのお楽しみ、ということで。

「至れり尽くせり もう一つ よっ 三味線」
もう一つの新要素である三味線も披露する唄は2種類。
実際に演奏されて録られたのでしょう、非常にクリアでリアルな音色が楽しめます。
しかし三味線のボリュームが芹の声より大きい関係で
私には彼女の唄の歌詞をうまく聴き取ることができませんでした。
良いお声で唄われていただけに非常に残念です。


2014/9/20追記
三味線のボリュームを落とした音量調整版が追加されたため解決済みです。



無難な癒し系作品
サークルさんの売りである高品質な効果音や環境音で安定感を持たせながら
ちょっぴり変わった要素を加えて個性を生み出している作品です。

過去作で何度も言っていますが足音や着替えをする際の布の擦れる音
廊下を歩く際に床がきしむ音など、本当に細かい部分にまで効果音を用意し
さらにバックで昼はセミ、夜は鈴虫の声を鳴らして道草屋の雰囲気を出しています。

音声作品だと無音の時間が長いほど物足りなく感じるものなのですが
本作品ではそれすら演出として利用しながら物語を進めています。
桃色CODEさんはこういった音の使い方がずば抜けて優れているサークルさんです。

「右耳からー …こっち 左ですねー」
そしてメインキャラである芹にもきちんと個性を持たせ
彼女ならではのセリフで和やかな雰囲気を作り上げています。
しっかりしてそうに見えていてどこか抜けているところに魅力を感じました。
店員さんより近所のお姉さんに近い親しみの持てる女性と言えます。

一方新要素については詰めが甘いように思えます。
怪談はともかく三味線はかなり期待していただけに…うーん。
後日ボリュームを調節したバージョンが出てくれるといいのですが。


2014/9/20追記
音量が調節されたおかげで作品の風情に適した個性的な要素となりました。
時間も6分程度と短めで物語の脇を固める良い役割を果たしていると思います。

ソルフェジオ周波数の効果を実感できるかは人それぞれでしょう。
環境音が鳴り続けるおかげで音がカムフラージュされており
少なくともこの音が気になることはありません。
「鳴らしてるよ」と言われないとおそらく気づかないのではないでしょうか。
ヘミシンクのように音を前面に押し出して癒しを与えるタイプではないことにご注意ください。

いくつか首を捻る部分があったことから今回は以下の点数とさせていただきました。
過去に満点を2本出している関係で少し評価が辛くなっているのかもしれません。
ですが桃色CODEさんなら次回作以降できっと改善してくれると私は信じています。


2014/9/20追記
肌寒くなりつつあるこの時期を多彩な音で表現している作品です。

CV:雁庵うずめさん、餅よもぎさん
総時間 1:43:28(一日目…54:55 二日目…48:33)


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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追記
作品自体の点数は7点。
コスパで+1してあります。

あと作品説明文には特に書いてませんがバイノーラル録音と思われます。

2014/9/20追記
気になっていた部分が改善されたことを受けて点数を1点プラスし9点に変更しました。

先輩彼女のぴゅああま耳かき

サークル「ドット*ハーフ」さんの全年齢向け同人音声作品。

こちらは清楚な感じの年上の彼女が一生懸命耳かきをしてくれる作品です。
よくある耳かき音声との違いは耳かきシーンが2つ存在すること。
行う場所、人物、使う器具はまったく同じなのですが
2人が恋人として連れ添った時間に違いを設けた上で行われるおかげで
それぞれの様子に大きな違いが生まれているのがわかります。

前半はややぎこちなさのある2人から初々しさを
後半は恋人としてラブラブな2人から心満たされるものを感じることでしょう。



ちょっぴりぎこちない2人
彼女に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「お邪魔します あがらせてもらうね」
彼女はおっとりとした可愛い声の女の子。
主人公とは最近恋人同士になった関係で、今日は初めて彼の家でデートをします。

本作品はこの日と後日の様子の2部構成となっており
その両方に耳かきシーンがあるのが特徴です。
それぞれで耳かきはもちろん、2人の間に漂う雰囲気にもかなりの変化が見られますから
両日の違いを確認しながら聴くのが一番楽しめると思います。

「男の子お部屋に来るなんて初めてだから 緊張しちゃうね」
初日は恋人になってまだ日が浅いからか、何をするにも彼女がいちいち許可を求めたり
いざ部屋で2人きりになってもいい話題が思いつかなかったりと
初々しさとぎこちなさを感じるシーンが多くみられます。
そんな中彼女が家でしかできない耳かきを提案するわけです。

彼女の方が年上だからリードしたいんだけどどうすればいいのかわからない。
そんな様子が可愛くてなんだか微笑ましく感じました。

「じゃあ 改めて 膝枕 どうぞ」
最初の耳かきはおよそ8分30秒間。
膝枕をして右耳→左耳の順に耳かき棒と綿棒を使って汚れを取り
最後に息を吹きかけるオーソドックスなものです。

耳かき音は「ソリソリ ゾゾー」とやや乾いた、こもった音
綿棒は耳かきより若干ざらつきのある音が使われており
それぞれが変化に富んだ動きをすることで耳に程よい刺激を与えてくれます。
十分にリアルな耳かき音と言えるでしょう。

肝心の2人の様子はと言うと、開始前に彼女が軽く深呼吸をしたり
耳かき中はほぼ会話もなく黙々と取り組んでいたりと
初めての行為にやや緊張している様子が窺えます。

「首も肩も疲れてないから 大丈夫 ありがと」
しかし彼がそんな彼女を軽く気遣うことでリラックスしたのか
後半に入ると一旦手を止めて軽く会話をする余裕が生まれています。
彼女が緊張していながらも幸せを噛みしめているようで心がとても温かくなりました。

「あの 3秒だけくれる? ちょっと 目閉じてて」
そして別れ際に2人にとってのファーストキスを交わします。
2人の心の距離がこの日一気に縮まったことを象徴しているイベントと言えるでしょう。



恋人らしい和やかな雰囲気の耳かき
第2部はこの後2人が何度もデートを重ねて親密度を高めた後
改めて彼の家にお邪魔した時の様子が描かれています。

「えーっと これは何してるのかな?」
ここでは2人が恋人として完全に打ち解けた後だからか
彼女が目を瞑らせずにキスをしてきたり、お返しに彼が彼女のお腹に顔を埋めたりと
初日に比べてスキンシップを取るシーンが多く見られます。

2人とも少しずつ順を追ってステップアップしたいと考えているようで
まだ直接的な肉体関係には及んでいないように見えますが
お互いにもうそろそろ一線を越えてもいいかな、と思っているのかもしれません。

そんな中行われる耳かきにも当然大きな違いが見られます。
具体的には耳かき音の間が極端に短くなっており
加えて音が連続的で流れるような手際で行われています。

時間は7分30秒ほどで音質や流れは初日とほぼ同じと思ってください。

「じゃあゆっくりおしゃべりしながらやろっか 始めるね」
さらに耳かき中に会話を始めるシーンまであります。
彼女が耳かきという行為そのものにある程度慣れているのはもちろん
彼に対してもリラックスして取り組めていることがよくわかりました。

このように、個々の耳かきの様子をまるで違った形で表現することで
2人の恋人としての親密度の違いが効果的に表現されています。



2人の心の変化に心癒される作品
耳かき音声としても十分優れているのですが
それよりも耳かきを通じて伝わってくる2人の雰囲気の変化に大きな魅力を感じる作品です。

恋人として付き合い始めた時によくある相手への遠慮がわかりやすく描写されていますし
それを埋めるために行う耳かきにも心を見透かしたかのようなぎこちなさがあります。
この「ぎこちなさ」が効果音で表現されているのが素晴らしいですね。

一方後日は2人の仲睦まじい様子がストレートに描かれています。
こちらは音声作品としてはよく見かける風景なのですが
先のぎこちなさがあった分、2人の親しさがより感じられることでしょう。
こういったギャップを利用した演出を行っている作品はそこまで多くありません。

「あの時は良かったなー じゃなくて あの時があったから 今もっと幸せ…に なってるよね」
第2部の耳かきの後にある添い寝シーンでも
彼女がこの瞬間にたまらなく幸せを感じているのが伝わってきました。
会話なんてなくていい、好きな人とただ一緒にいるだけで幸せ。
大切な人といる時間の貴重さを改めて考えさせられた気がします。

ドット*ハーフさんの作品をここまでいくつも聴いてきましたが
どれも2人の心にものすごく濃いエキスを注入しているように感じられます。
具体的にはセリフ以外の部分が特に優れているんですよね。
言葉以外の部分で登場人物の抱いている思いを伝えられているのが
このサークルさんが全年齢向けでも多くのDL数を獲得している理由だと考えています。

月宮さん個人の人気ももちろんあるでしょうけど
シナリオにもすごくこだわっているなって毎回思います。

エロにこだわりが無ければどの作品でも結構ですので一度聴いてみることをお薦めします。

CV:月宮怜さん
総時間 34:05


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」技術指導音声「耳掻之作法」快楽十三手

サークル「JON」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

本作品はとても穏やかな声のお姉さんが13種類の耳かきテクニックで耳に癒しを与えます。
この「大和撫子」シリーズは有料耳かき音声の元祖と言われており
前作「耳掻きマッサージ専門店・大和撫子~癒しこの夜☆聖夜の安眠SPECIAL~」から
実に1年8か月ぶりと本当に久々の新作なこともあって
私を含めた多く人が発売を心待ちにしていたのではないでしょうか。

今回は主に綿棒を使った様々な音の動きが繰り広げられています。
その多彩かつきめ細かい効果音によって耳を中心に面白い感覚が味わえるでしょう。



見習い小町へ技術を伝授
大和撫子の耳小町、綾乃さんが実演形式で耳かきの指導をするお話。

「こんにちは ご協力ありがとうございます お客様」
綾乃さんは素朴で優しい声の女性。
新人研修用の耳掻き指導DVDを製作する際のモニターに選ばれた主人公を気遣いながら
今回使用する器具や耳かきを行うにあたっての心得を説明し始めます。

「お客様に 協力していただくような気持ちで ちゃんとリラックスした体勢になってるかどうか しっかりと確認してください」
本作品は彼女が耳かきを行いながらテクニックを教える講義形式が採られており
モニタの向こうでこれを観ている新人たちに語り掛けるようなセリフが随所に登場します。
こういうスタンスの耳かき音声は今まで聴いたことがありません。
それでいて耳かき音声としてちゃんと楽しめるようにも作られています。

今回登場する耳かきのテクニックは全部で13+1種類。
最初の7種は耳の外側、次の4種は内部、残り3種はその他のケアを行います。
さすがに全部を細かく紹介していくのは文字数的に厳しいので
どんなことをやるかについては作品ページのサンプル部分にある画像をご覧ください。
この先は画像にある用語を交えながら説明していきます。



1つ1つを丁寧に指導する綾乃さん
耳かきシーンは2パートあり、合計で78分と長時間。

「では こちらの 膝枕に 頭を乗せる形で 横になっていただけますか?」
事前の説明を一通り終えたところで
いよいよ綾乃さんは主人公を仰向けにして膝枕をしながら実演指導に入ります。

耳かきは個々のテクニックを1つ1つ紹介しながら
具体的に何を行うのか、その際どんなことに気をつければいいのかを
彼女がわかりやすく説明しながら進められます。

また説明→実演→説明→実演といった感じでセリフと効果音がある程度分けられており
実演している最中はあまりしゃべらず効果音を重点的に聴かせてくれます。

これが先ほど言った「耳かき音声としても楽しめる」理由の一つです。
ただ毎回説明が入るので一般的な耳かきに比べるとテンポが悪く感じるかもしれません。

耳の外側のお掃除は最初の27分間。
冷たいおしぼりで耳全体を拭き(露払)、指で揉んで血行を良くしてから(揉出)
耳専用の指圧棒(突圧)と極細綿棒を使って綺麗にします(道沿~裏霞)。

耳拭きは「ズズズッ プス」と引っ掛かりのある軽い音
耳の指圧は「こす すっ」とボリュームの控えめな柔らかい音
指圧棒は「ぐぐっ ぎゅっ」と圧力を感じる音
綿棒は「ジジジッ ズズー」とやや尖った引っ掛かりのある音、といったように
器具ごとに別々のリアルな効果音が用意されていて
それらが施術の内容に適した様々な動きをします。

特に綿棒は工程によって消毒液に浸すか否かを判断し
それらの音に聴いてわかるレベルの差をつけているところが見事です。
動かし方も全体を撫でる時は長めの緩やかなストロークで
汚れている部分を重点的にお掃除するときは小刻みに力強くとメリハリがあって
同じ道具なのに聴いていて飽きが来ません。
こういった細かい部分にまで気を配っているところに老舗サークルさんの底力を感じます。

「では お耳のつぼについて 説明していきますね まずは 飢点(きてん)から」
10個のツボを指圧棒で押すシーンも耳かき音声ではかなりレアです。
残念ながらツボによって音の位置が細かく移動するわけではないのですが
それでも雰囲気は出ていますし、何より指圧棒の音を長めに楽しめます。
結構特徴的な音ですからハマる人もいるのではないかなと。

「いよいよ お耳の穴の中に 綿棒を差し入れていきますね」
主人公の耳が十分にほぐれたところでようやくメインの中の掃除に入ります。
進め方はここまでと同じですが個々の時間が長めに取られていて
綿棒が生み出す様々な耳かき音を存分に楽しめます。

最初の口撫は「ズジジッ スッスッ」と初めは長く、後は短く刻む円を描くような動き
次の壁撫は「ジッジッ ズイッ」と力強い音 最初は左右に、続いて上下に
こんな感じで掃除の仕方や耳の中の位置に応じて本当に目まぐるしく音が変化します。
綾乃さんは軽く掛け声を上げる程度でほとんど話しかけてきませんし
音だけに集中していたらいつの間にか寝ていた、なんて人もいるに違いありません。
それくらい静かで落ち着いた空間が形成されています。

「今回は 特別付録としてですね 前回紹介した十三手以外の 特別な手法を紹介したいと思います」
2番目のパートは14番目の技術の紹介。
贔屓にしてくださっているお客様への特別サービスとして耳舐めを伝授します。
8分と短めですが「ちゅぱ ちゅぴ」という控えめなちゅぱ音が
そこはかとない安らぎを与えてくれました。

このように、長時間に渡って繰り広げられる濃厚な耳かきが楽しめます。



熟練の腕が冴えわたる作品
綾乃さんの流れるようなテクニックを多彩な音の動きによって見事に表現している作品です。

専門店と言うと様々な器具が登場するのが定番になりつつありますが
本作品では工程の多くを綿棒のみで行っています。
しかしそれぞれを音の動きだけで本当にリアルに表現しており
現在の主流となっている耳かき音声とはまた違った面白さを生み出しています。

綾乃さんは冒頭にセリフでそう言っているのですが
施術によっても「道具に頼るのではなく腕を磨け」と教えてくれています。
耳かき音声も現時点で音のリアルさについてはかなりの水準に達していますし
今後は細かい部分の動かし方にも力を入れた作品がどんどん出てくるのかもしれません。
個人的な観測ですけどそういった先々への展望も予見させてくれるような作品です。

しかし音質面では残念ながら現在の一線級の作品に及びません。
動かし方はリアルでも音の立体感ではバイノーラルが一歩リードしており
それらを日常的に聴いている人にとっては物足りなく感じるかもしれません。
昨年の夏に発売されていたらおそらく私も大絶賛してました。
でも今の時代に一流の耳かき音声と呼ばれるにはどうしてもそれが求められます。

綾乃さんについてはテーマの関係で説明するセリフがほとんどです。
でも彼女の声には異常なほどの癒しのパワーがありますし
多くの方が安らぎを感じるのではないでしょうか。
毎度思うのですが秋葉さんの声に備わっている癒しのオーラは凄まじいです。
この声が気に入った方は他の作品も是非お試しください。
JONさんの作品はすべてレビューを掲載済みです。

本編1時間20分、おまけも合わせると3時間近くの大ボリュームに対して
価格がたったの500円とコスパが半端なく優れています。
音フェチ系として面白い要素を持っていますし、そういうのが好きな方には特にお薦めします。

おまけはNG集とニコ生で放送された「30分耐久耳掻き放送」3本です。

CV:秋葉よいこさん
総時間 本編…1:21:22 おまけ…1:37:30


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

縁側でまったり耳かきとお昼寝

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

同サークルさんの有料処女作となるこちらは
とても丁寧な言葉遣いをする女の子が耳かきと添い寝で癒してくれます。
既にニコニコ動画に4本ほど耳かきボイスドラマをアップされているだけあってレベルは高く
耳かき音や環境音といった音を重視した作品としてかなりの完成度を誇ります。

約45分の時間に対して価格がたったの100円とコスパの高さも驚異的。
お手軽に癒しが得られるとっても良心的な作品です。



ふわふわな女の子がお届けする癒しのサービス
縁側で女の子に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「あれ? こんなところで何やってるんですか?」
女の子は礼儀正しく穏やかな声の女の子。
縁側で寛いでいる主人公に耳かきを提案します。
2人の関係は言葉遣いから察するに、恋人ではなく先輩後輩あたりでしょうか。

本作品のメインは耳かきと添い寝で時間はどちらも約20分。
女の子とのやり取りについてはそこまでセリフを多く置かず
効果音や環境音をたっぷり聴かせる音フェチ向けの作りとなっています。

最初の耳かきは膝枕の状態で右→左の順に
水で浸したコットンで拭いてから耳かき棒で浅い部分と奥のお掃除
梵天で細かい汚れを落として最後に息を吹きかける家庭的なタイプです

コットンは「ジジュリッ ズッ」と軽さを感じる乾いた音
耳かき棒は「ズズジー ジョリッ」と若干尖りのある滑らかな音
梵天「ジュリッ パチパチ」とふわふわした感じのする音、と個々に専用の音が用意されており
それぞれが器具の特性に適したリアルな音を鳴らします。

もう少し具体的に言うと、コットンで拭くときは主に上下で動いて
耳の縁ではクリアな音、穴の付近ではやや籠った音と
耳のどのあたりを拭いているかできちんと音質が変化します。

耳かき棒も手前に比べて奥を掃除するときは籠った重みのある音になりますから
それぞれの音質と得られる感覚の違いを楽しむことができるでしょう。
どちらかというと奥の方が耳に響いてゾワゾワするでしょうね。
個人的には梵天が最もリアルで面白い音だと思います。

「梵天のふわふわで 眠くなっちゃいません? 私は人にされると眠くなっちゃいます」
またここでの女の子は何を使ってどこを掃除すると言うくらいで
最中は極まれに小話を挟む以外は呼吸音だけが聞こえてきます。
効果音と呼吸音だけが聞こえ続ける空間は、本当に静かで落ち着いた雰囲気を持っており
耳への感覚も手伝って心地よい眠気を感じる人もいるでしょう。
音には言葉のように意味がありませんから頭を空っぽにして聴くことができます。



爽やかな風を感じながら
次の添い寝パートは耳かきで眠くなった主人公を女の子が寝かしつけます。

「少しだけ ガラス戸も開けましょうか 風が入ってきて気持ちいいですよ」
ここでは耳かきパートでは聞こえてこなかった環境音が鳴りはじめるのがいいですね。
夏の暑さを吹き飛ばすような爽やかな風の音が耳に涼を与えます。

もちろんただ単に風の音が鳴り続けるわけではありません。
自然の風と同じく時には強めの風が吹いたり、時には無風になったりと
割と短い間隔で風の強さが適度に変化し、舞台に臨場感を与えます。
風が強くなった時にだけ風鈴が鳴り響くなど音の鳴らし方もバッチリ。
生活していれば誰でも耳にする音だからこそ耳に染み込みやすく
その自然さによっても癒しが得られます。

「子供の時 お母さんがよくしてくれたんです こうやって お布団を ぽんぽんって」
そして環境音以外にも女の子が布団越しにぽんぽんと軽く体を叩いたり
頭を撫でたりして心安らぐ空間を演出します。
ここでの彼女は耳かきに比べると話すようになるのですが
それでも一般的な作品に比べれば少な目で静かな感じがするでしょう。

「こうやって くっついて寝るの 好きなんですよね 一人じゃないって なんだか 安心してしまって」
途中から彼女も眠くなって一緒の布団で寝る際の寝息がとても近く
その安心しきった様子にも心温まるものを感じました。
夏の日の午後に縁側でのんびりと昼寝をしている姿が上手に描写されています。
聴いたまま寝ることを想定した安眠向けの作りですね。



効果音を存分に楽しめるとってもお得な作品
100円とは思えないほどに色々と作り込まれている作品です。

シーンごとに主役となる音を別々に定め
それらをリアルに鳴らしながら癒しと没入感を与えてくれます。
音が個々に用意されているところまでは予想していたのですが
動きやシーンに合わせてそれらを使い分けている演出面には驚きました。
特に風と風鈴の鳴らし方の組み合わせが絶妙で素晴らしいです。

耳かきについても耳かきそのものだけでなく
膝枕をする際に布が擦れる音やコットンに水を浸す音までもが入っており
他にもセリフを挟まず効果音だけで行動を表現しているシーンがいくつもあります。
これらは大手のサークルさんでもごく一部でしか行われておらず
それを有料処女作で、しかも100円の作品でやられているのは驚嘆に値します。

聴く前は正直「100円だから大したことないだろう」と思っていました。
でも実際は一般的な耳かき音声と普通に渡り合えるレベルのクオリティを持っています。
いい意味でかなりヤバい作品です。

他には効果音がバイノーラル録音だそうで
添い寝パートで女の子が布団を取りに行くときの足音などに立体感があります。
残念ながら声についてはバイノーラル編集なのでそこまで立体的でもないのですが
効果音は位置や距離感が掴みやすい方と言えます。

総合的に見てパーフェクトな作品と判断しました。
「ここはこうしたほうがいいんじゃないか?」と思った部分もいくつかありますが
100円という価格を考えればどれも些細なものです。
そんなわけで本作品を全年齢向けでは6本目の満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 46:49


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
ニコ動にアップされている音声のURLはこちら。すべて無料で聴けます。
http://www.nicovideo.jp/mylist/44587779

山奥の隠れ家旅館

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは山奥にあるとある旅館で、女の子が様々な癒しを与えてくれる作品です。
シロクマの嫁さんと言えばバイノーラルによる声の立体感やリアルな耳かき音で有名ですが
今回はそれに加えて夏にちなんだ効果音と環境音が登場し
この暑苦しい季節に打ってつけの清涼感をもたらします。



誰も来ない山奥にひっそりと建つ宿
女の子が経営する山奥の旅館で一泊するお話。

「あら お客様かしら?」
女の子は甘く可愛い声の女の子。
人里離れた土地で一人で旅館を切り盛りしている彼女は
たまたま近くに迷い込んできた主人公を優しく宿へと案内します。

本作品は自然あふれる山奥の雰囲気を音だけでしっかりと表現するために
音声開始直後から川の流れる音や鳥の鳴き声といった環境音が流れます。
実際に録ってきたのだろうと思えるくらいにとってもリアルな音ばかりで
それらが物語の進行に合わせて適度に変化しながら継続的に耳を楽しませてくれます。

今回は以前の作品に比べて細かい部分の効果音にも気を配っており
旅館に入って部屋に行って襖を開けたり、グラスに氷を入れてお茶を注いだりと
敢えてセリフを挟まず効果音のみで表現しているシーンがいくつもあります。
サービスの途中で時折鳴る風鈴の音にも風情を感じます。

「さて お風呂にも入ったことですし お庭で花火…なんてどうでしょう?」
最初のサービスは線香花火。
右に陣取った女の子と語らいながら穏やかに飛び散る火花を眺めます。
打ち上げじゃなく線香花火ってのがいいですね。

火をつけた後に鳴る花火の音はチリチリと控えめで
30秒程度の間鳴り響いてからひっそりと消えるのを数回繰り返します。
音自体もそうなのですが点灯している時間や次に移るまでの間がリアルで
聴いていると自然と心が落ち着いてくるのを感じます。

「やっぱり 一人でするより 誰かとする方がいいですね ここは滅多にお客様なんて来ませんし」
また女の子は久しぶりに誰かと時間を共有できたことがとても嬉しいらしく
上のようなセリフを言ってしんみりするシーンなどもあります。
といっても彼女の声は明るいままで、もの悲しさを思わせるようなものではありません。
今の瞬間に幸せを感じているのがしっかりと伝わってくるシーンと言えます。



飽きのこない変化に富んだ耳かき
メインのサービスとなる耳かきシーンは11分。
膝枕の状態で最初は耳かき棒で大きな汚れを、次に綿棒で小さな汚れを落とし
最後に梵天をかけながら息を吹きかける比較的シンプルなものです。

右耳での耳かき棒は「ショリ ポリ」と乾いた軽い音
綿棒は「ジョリ ショリ」と耳かきに比べて面積が広く重みを感じる音が使われており
どちらも上から下へと小さいストロークを描きながらやや大人しく動きます。
また最中は女の子が囁き声で語り掛けてくるようになります。

そして耳かきにおける最大の特徴は、左右の耳で別々の耳かき音が使われていることです。

「その日の体調で違う場合や 元々の体質 または汗をかいたりして 耳垢が湿ってしまうこともあるんですよ」
左耳では耳かき棒が「チリ クチ」とやや湿った音
綿棒も右耳に比べて湿り気を帯びた音に変化し
動かし方は右耳とほぼ同じですが、音ではまったく違った感覚を与えてくれます。
ちなみに左右で耳の質が違う人はリアルでもいるそうです。

もちろん背後で流れ続ける環境音も忘れてはいけません。
夜が更けたのか先ほどよりも川の音が緩やかになり、鳥ではなく蛙が鳴きはじめます。
時折鳴り響く風鈴の透き通った音も清涼感があります。
時間の経過とともに環境音が切り替わるのがきめ細かくていいですね。

「それにしても 本当によく寝てるわね 少しくらい悪戯しても起きないかも」
最後の耳舐めは次の日の朝のお話。
朝食を届けに来たのになかなか起きない主人公に女の子が悪戯をします。
全年齢向けの作品だけにエロさをかなり抑えたちゅぱ音なのですが
最中はほぼセリフを挟まず音だけを存分に楽しませてくれます。

1日経って十分に打ち解けた2人の様子も温かみが感じられ
その場に漂う雰囲気によっても癒しを感じることでしょう。

このように、お得意の効果音に環境音を加えた重みのあるサービスが楽しめます。



チャレンジ精神に溢れた作品
従来の長所を生かしつつ新しい事にも挑戦している作品です。

今回はボイスドラマとしてのレベルを上げるために説明的なセリフを極力排して
足りない分をリアルで立体的な効果音によって補っています。
その結果、物語により自然な流れとその場にいるかのような臨場感が生まれています。
こういった演出はシュミノサウンズさんや桃色CODEさんが得意とされているものなのですが
シロクマさんがこの2者に負けないレベルのものを見せてくれたことに非常に驚きました。

言葉にするのが難しいのですが、以前は効果音を中心に作品を組み立てていたのが
本作品ではストーリーに効果音を上手に染み込ませているように思えます。

そして最大の持ち味である耳かきについても
前作「耳かき研究部 入門編&文化祭」で好評だった複数種類の耳かき音を用意し
反対側の耳も新鮮な気持ちで聴けるようにとの配慮がされています。

耳かき音に比べて環境音のボリュームが大きいのがいささか残念ではありますが
雰囲気づくりがしっかりしており十分に癒しの効果が得られるでしょう。
(環境音のボリュームを下げたバージョンも入っています)
シロクマさんのことですから、このへんは次回作以降で必ず改善されるはずです。

「一人でいるのには慣れたつもりですが こうやってお別れをするときは やっぱり寂しいものですね」
個人的には女の子のしっかりとしたキャラ作りが印象的でした。
幼さの残る彼女がなぜ山奥で、それも一人で宿を経営しているのか。
聴いている最中ずっと疑問に思っていたことの真実が
本編ではなくおまけのフリートークで語られています。
この事実を知った後で改めて作品を聴くと、また違った感動が得られるかもしれません。

短時間ながらも様々な要素が盛り込まれている奥深い作品です。
夏の夜にぴったりな清涼感漂う諸々の演出が心に爽快感を
女の子の明るく優しい声が元気を与えてくれるでしょう。

おまけは耳かきをしながら行うフリートークです。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 本編…36:34 おまけ…7:37


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


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