同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:同人音声 > 全年齢向け

   ● 耳かき研究部 入門編&文化祭ver2.0
   ● ご耳愛部!~夏の章~
   ● 波の音と彼女に癒される安眠音声
   ● イヤートリートメントサロン・オレイユ ~早川編~
   ● 雨恋女の子守唄
   ● 深層世界で癒される安眠音声
   ● 癒し家水無月。水無月そよか
   ● 耳かき研究部 入門編&文化祭
   ● 【田舎耳かき】道草屋 すずしろ-縁側 【あまがみ】
   ● 癒姉妹-亜凛2


耳かき研究部 入門編&文化祭ver2.0

今年6月に発売された「耳かき研究部 入門編&文化祭」のバージョンアップとして
最近「海の家シロクマ」編が追加されました。
夏コミに向けた完全新規の音声ということで
今回はその部分のみのレビューを別に掲載します。
(本編については4行上の作品名からレビューへと飛べます)



波の音と効果音のハーモニー
浜辺で女の子にマッサージのサービスを受けるお話。

「夏休みのアルバイト編 海の家シロクマへようこそ」
女の子は端正で可愛い声の女の子。
主人公に波の音を聞きながらのマッサージサービスを行います。

このパートは舞台が浜辺ということで、音声開始直後から波の打ち寄せる音が聞こえ始めます。
結構波に勢いがあることから昼間に行っているのでしょう。
合間に適度に鳥の鳴き声が聞こえたりと爽やかな雰囲気が漂っています。

サービスの方はまず肩・背中・腰にタオルを乗せてしばらく温め
その上から軽く擦った後取り除いてオイルで全身をマッサージ
最後にシャワーで洗い流す専門店に近い本格的なものです。

タオルで擦る際は「ズジョー スー」と滑らかだが若干粗さも感じる音で
押し付けるような長めのストロークをゆっくりと
オイルはやや粘液質のリアルな水音を塗り込むように小刻みに動かすなど
音のリアルさだけでなく実際のサービスに即した動きがされています。

オイルを塗る際に体の部位に応じて音に距離を持たせているのもポイント。
肩のあたりに塗る時は近く大きく、腰や足の時はやや遠くして
彼女がどのあたりにいるのかを音だけできちんと表現しています。
このへんがバイノーラルの持ち味の一つですね。

「ほら ここ コリコリって 音が鳴ってますね 同じ姿勢でいると 肩が凝りやすくなっちゃいますよ」
施術中の女の子はと言うと、相手がお客であることを考えてあまり馴れ馴れしくはせずに
今回使うオイルの情報だとか、簡単な健康知識などのためになる系のお話をします。
といってもそこまでべらべらしゃべるわけではありませんから
リアルで立体的な諸々の音を中心に楽しむことができるでしょう。



短時間でリフレッシュできる作品
効果音を中心とした安眠特化の音声です。
今回は最近流行りの環境音も取り入れており
従来の質の高い効果音と合わさってリフレッシュ効果が増しています。

昨年は耳かきが癒し系音声のキーワードだったのですが
今年はこの環境音が作品の大きなカギを握るようになるのかもしれません。
現時点でもいくつかのサークルさんがそれぞれに合った良い音を作られています。

シロクマさんも今回このような音声を作られたということは
今後そういう系統の作品を予定されているのかもしれません。
作品自体の質の高さに加えて、将来の展望も窺える音声にも思えました。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 11:48



体験版はこちらにあります

ご耳愛部!~夏の章~

サークル「藤和工場」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

サークルさんの人気作品「ご耳愛部!」の続編にあたるこちらは
夏の太陽のように明るい女の子が耳かきと添い寝で心身を癒します。
前作同様雰囲気を出すための環境音に非常に力を入れており
夏にちなんだ様々な音が耳に心地よさを与えてくれます。



邪魔にならない柔らかな効果音の数々
ご耳愛部の部長「紬愛莉(つむぎあいり)」から耳を中心とした癒しを受けるお話。

「ようこそ ご耳愛部へ」
愛莉は明るく溌剌とした声の女の子。
心が落ち込んでいる主人公を励ますために
学校が決めた「浴衣デー」に合わせて浴衣姿で彼を明るく出迎えます。

本作品は夏の日の午後から夕方にかけてを舞台に
その様子を声だけでなく環境音によってもわかりやすく表現しています。
具体的にはセミや鳥の鳴き声、それから風鈴が時折鳴って風情を出しています。

最近こういった環境音をバックで流す作品が徐々に増えてきていますが
藤和工場さんの環境音はどれも音の感じが柔らかく
長時間聴いていてもあまり気にならないところが一番の特徴です。
「自然に溶け込んでいるような音」とでも言えばいいのでしょうか。

この前発売されたAtelier Honey*さんの「雨恋女の子守唄」でも
環境音を担当されていて非常に好評でした。
本作品でも多くの人がこれらの音に安らぎを感じることでしょう。

「君 少し汗ばんでるから これで拭くわね じっとしてて」
お話は最初に軽いやり取りがあった後、準備として上半身をペーパータオルで拭き
その後左右の肩を擦るようにマッサージします。

ペーパータオルは「スッスー シャッシャ」とやや湿り気のある乾いた音
マッサージは「スイーッ」とペーパータオルより重く滑らかな音が使われており
ペーパータオルは擦るように左右に小まめに、マッサージは右から左へ長くと
それぞれの素材や目的に合わせたリアルな音を鳴らします。

特にペーパータオルは愛莉が言った部位に合わせて数秒ごとに音が変化する細かい作りで
実際の行為に非常に近い表現がされています。
メインのサービスではないため合わせて3分ほどと短時間なのですが
ここだけでもサークルさんの作品に対する熱意が十分に伝わってきました。



環境音と効果音が織りなす静かなひととき
メインとなる耳かきは左右合わせて14分ほど。
愛莉に膝枕をしてもらいながら耳かき棒のみを使って右→左の順にお掃除します。
ちなみに合間に何回かに分けて息吹きを挟むやや変則的な部分もあります。

耳かき音は「ポリ ジョリ」と乾いたざらつきのある音が使われており
下から上に短いストロークで軽く円を描くように動きます。
「どこをどうやってお掃除します」といったセリフを敢えて挟まずに
3段階くらいのペースを小まめに変化させながら行うリアル志向の耳かきです。

特にペースを遅くしてぐぐっと力強くかき出す際に
耳の中をこしょこしょと軽くくすぐられるような感覚がするでしょう。
耳の外側・内側みたいな概念が無く1カ所を集中攻撃されますから
これらの感覚を比較的長時間に渡って味わえるのもポイントです。

「風鈴 鉄器なのよ ガラスのともまた違う 凛とした 澄んだ音色でしょ?」
また耳かき中の愛莉はそこまで多くをしゃべらずに熱心に奉仕をしてくれます。
耳かきの効果音とバックの環境音、そして時折存在感のある音を鳴らす風鈴。
効果音と環境音が見事に融合してそれがとても安らぐ空間を形成しています。
安眠効果の高い耳かきと言えるでしょう。

このように、作品の長所を活かした趣のある耳かきが楽しめます。



何もかもが優しい作品
愛莉のキャラ、諸々のサービス、環境音と効果音
これらすべてが優しさに溢れていて大いに癒しを感じる作品です。

「こうして 何事も無く ただ 夏の声を聞いてるっていうのも 悪くないでしょ?」
前作のビシッとご耳愛する、みたいなスタイルからやや方針を変えて
愛莉はサービスを行いながら人の温もりや生きることの素晴らしさを説くことで
主人公の心に光をもたらそうと働きかけます。
2人の仲が若干進展したのか、女の子らしい仕草を見せてくれるシーンもありますし
彼女との心の距離の近さもある程度感じられて心を温めてくれました。

環境音については間違いなくトップクラスです。
実際に野外で録られた音だからとても自然で聴けば聴くほど耳に馴染んできます。

「あら 目が覚めたかしら? 君 ちょっと眠ってたのよ」
耳かきが終わって最後に愛莉が添い寝をする際に
これまで鳴いていた蝉の声がニイニイゼミからヒグラシに変わっていたりと
環境音によって時間の変化を伝えているところが特に素晴らしいです。
一つの表現方法として今後の作品にも通用しそうな要素と言えます。

効果音についてもバイノーラルでない分、位置や距離の面では劣る部分もあるのですが
音質はどれもレベルが高くそれぞれに適した動きがされています。
耳かき棒をあまり尖っていない音にしたのも安眠を妨げたくなかったからでしょう。
音のリアルさだけでなく性質についても考えながら作られているように思えます。

最大の武器である環境音を活かした雰囲気重視の作品です。
聴いているだけで自然と眠くなるほどに心安らぐひと時を過ごすことができました。

おまけはさくら真咲さんのフリートークです。

CV:さくら真咲さん
総時間 本編…37:25 おまけ…4:09


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

波の音と彼女に癒される安眠音声

サークル「添音亭」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは旅行中の彼女とのやり取りを描いた作品で
海辺のホテルの一室で彼女が耳かきと添い寝をしてくれます。
添音亭さんと言えば質の高い環境音を扱うサークルさんとして有名ですが
今回は静かな波の音に加えて細かい部分の効果音でも耳を楽しませてくれます。



仕事を忘れて2人でのんびり
恋人の有希とホテルの部屋で寛ぐお話。

「ねぇ こっちおいでよ 風涼しくて気持ちいいよ?」
有希は明るくて優しい声の女の子。
主人公と一緒に現在旅行中で、海に面した部屋のバルコニーで夜風に当たりながら
今日あった出来事をあれこれと話します。

本作品は耳マッサージ+耳かきが20分、その後の添い寝が36分と
サークルさんの過去作同様、聴き手を安眠させるのに特化した作りをしています。
前者は効果音、後者は環境音を中心にしており
有希もそれなりに話しますが基本的には諸々の音に最も癒しを感じることでしょう。

「せっかく羽伸ばしに来たんだし とことん癒してあげようと思って ちょっと用意してたんだ」
部屋に戻った後の最初のサービスである耳マッサージは
彼女の膝に仰向けに寝転んで初めは両耳、続いて片方ずつ丁寧に行います。

開始前に彼女がバッグから道具を漁って
流しの水で綺麗に洗う動作も効果音で表現されているのがいいですね。
本作品は準備や移動などの合間の部分にも効果音を入れているのが特徴の一つで
通常は無音で処理されるところもきちんと演出されている分、物語により臨場感が出ています。
桃色CODEさんの「道草屋」シリーズが得意とされている表現方法ですね。

もちろんメインとなるマッサージ音もオイルが微妙にべたついていてとってもリアル。
「スイー ジー」という滑らかな音が4段階くらいのスピードを小まめに変化させながら
耳のあたりを軽く円を描くように動き回ります。
マッサージは今回が初のはずですが完成度が高くてびっくりしました。

続く耳かきは右→左の順に耳かき棒のみを使用して行います。
仕上げの梵天や息吹きはありません。
「ズリッ ジョッ」と若干ざらつきのある乾いた音が使われており
下から上にかき上げるような短いストロークでリズミカルに動きます。
音質が前作「深層世界で癒される安眠音声」と非常に似ていることから
そちらの音をそのまま流用したのだと思います。

「もうヒント言わなーい あんまり言うと 見る楽しみ減っちゃうでしょ?」
また有希は最中に吐息を漏らすか軽く話しかけてくる程度で
効果音だけが流れ続ける時間が多い分、頭を空っぽにしてゆったりと寛げます。
会話の内容も恋人同士らしい他愛もないものばかり。
それらが作り上げる和やかな雰囲気も心を自然とほぐしてくれるでしょう。



寝息と羊数えを聞きながら
「あっ 窓開けといていい? 波の音が聞こえてくるから 気持ちよくって」
2つのサービスで程よくリラックスした後、有希に添い寝をされる形で眠りにつきます。
耳かきでは聞こえなかった波の音がここで再登場し
右の耳元から聞こえてくる彼女の寝息と合わさって穏やかな空間を演出しています。

添音亭さんはこの添い寝パートでセリフが極端に少ないのを作風とされています。
添い寝と言うと心温まるお話をある程度してから寝入るケースが多いだけに
初めて聴く人だとびっくりするかもしれません。
本作品においては環境音や寝息がそれらの役割を果たしていると思ってください。

「ん? まだ起きてるの? 私も なんか寝付けなくって」
さすがに何もしゃべらないのは味気ないだろうと思われたのか
中盤に差し掛かったあたりで彼女が羊を数えてくれます。
数が増えてくると彼女がとても眠そうな声に変化し
それにつられてこちらもあくびが出る、なんてことも十分にあり得ます。

まさに聴き手を眠らせることに特化した安眠誘導音声と言えます。



安定の安眠作品
有希のキャラ・効果音・物語の雰囲気、そのすべてが癒し一色で統一された作品です。

有希は恋人同士にふさわしい、やや砕けた親しげな態度で接してくれますし
波や耳かきの音についても聴いていて棘を感じる部分が一切ありません。
それらが合わさってとても穏やかな、安らげる雰囲気を作り出しています。

今回は元々の売りだった環境音だけでなく
人が動くことによって生み出される様々な音についても力を入れています。
環境音特化から環境音+効果音へとややシフトして
一般的な癒し系作品に若干歩み寄ったような印象を受けました。

しかしそれだと個性が薄れてしまいますから
耳マッサージなどの新要素を加えてきちんとサークルさんらしさも残しています。
何より添い寝シーンの極端な構成が活きている以上
添音亭さんの色は相変わらず強く残っています。

環境音については安定のリアルさで十分に癒しが得られます。
冒頭と添い寝シーンで合計40分ほどなら時間的にも十分でしょう。
強いて言うならバルコニーとベッドとの距離を考えて
添い寝パートは冒頭よりも波のボリュームを下げたほうがリアルだったかなと。
今の音量だとベッドよりは浜辺で寝ているような気がします。

やや特殊な部分を持った癒し系作品です。
寝る前に聴くのが一番ですが、嫌なことがあったとか心が傷ついたときに聴くと
多少なりともそれが和らぐのを感じるでしょう。

CV:浅見ゆいさん
総時間 59:53


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

イヤートリートメントサロン・オレイユ ~早川編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

前作「イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~」から10か月ぶりの新作となるこちらは
専門店にしてはえらく軽いノリの女の子が頭部・耳・肩をケアします。
前作に比べて大幅にパワーアップした高品質でクリアな効果音と
彼女の気さくで丁寧なサービスが心と体を大いにリラックスさせてくれます。



新人店員はおしゃべりが大好き
イヤートリートメントサロン・オレイユで店員の早川さんにサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
早川さんは挿し絵のイメージよりもやや大人びた、可愛い声の女の子。
お客を施術室へ案内した後、今回行うサービスの簡単な説明をします。

シュミノサウンズさんは効果音を扱った作品の老舗的な存在で
まだ効果音があまり注目されていなかった時期から
様々な音を使って私を含めた多くの聴き手に驚きと感動を与えてきたサークルさんです。

今作でもメインとなるマッサージや耳かきの効果音はもちろん
移動する際の足音や服の擦れる音といった細かい音までもがきちんと入っており
それらが作品の雰囲気を大いに感じさせてくれます。
序盤のリクライニングソファーに腰を下ろす時の音だけでも
そのリアルさに「おおっ」と軽く驚く方がきっといるでしょう。

「お客様は 本日が初めてのご来店…ではないと そうですか… でも 一応簡単な説明をさせていただきますね というか 練習がてら聞いちゃってください」
また今回登場する早川さんは店員としてはまだ新人で
おしゃべりな性格も手伝ってお客に対しても割と砕けた感じで接してきます。

専門店系の作品では「道草屋」シリーズのように一定の距離を保つものが多く
それだけにこういうざっくばらんな態度は逆に新鮮味を感じます。
18禁の作品だと色々と展開的にまずくなる場合がありますけど
この作品は全年齢ですから純粋に彼女に親しみを感じながら聴けるでしょう。

サービスの最初はヘッドマッサージ。
「ジジリ ジュリー」と乾いたざらつきのある音を鳴らしながら指の腹を使って全体を押し
しばらくすると先ほどよりもやや高い、尖った音でつまむように刺激し
さらに指の腹ででとんとんと叩いてくれたりと適度に変化しながら行われます。

音の質については実際に体験版を聴いていただくとして
音の位置が小まめに移動して頭全体に程よい心地よさを与えてくれます。
耳に近いこめかみあたりをマッサージされる時に特にそれが実感できるでしょう。
最近ヘッドスパ系の作品がちらほら登場していますが
その中でもトップクラスに位置するクオリティを持っていると言えます。



おしゃべりしながらしっかり耳かき
メインとなる耳かきは左右合わせて35分30秒ほど。
最初に耳マッサージをしてから浅い部分をティッシュで拭いて耳かき棒と綿棒でお掃除
続いて奥の方を同じ要領で掃除してから最後に梵天をかける丁寧なものです。

耳マッサージは「スイー ジー」と滑らかな音
耳拭きは「ジョジッ シュッ」と布っぽい音
耳かき棒は「ジョッ ジョッ ジョッ ズズッ」と軽くてやや尖った音
綿棒は耳かき棒をやや籠らせて平たくしたような音といったように
それぞれに専用に用意されたリアルな音が耳を大いに楽しませてくれます。

耳かき棒と綿棒は耳の手前と奥できちんと音質が変化するのがいいですね。
特に綿棒の音がとってもリアルで、耳かきをされている感じが非常に味わいやすいです。

もちろん音だけでなく音の鳴らし方もとてつもなくハイレベル。
耳マッサージは耳の形を考慮して縦方向に往復させていたり
耳かき棒はある程度小刻みに動かした後に
やや力を入れてゆっくり動かすことで耳垢をかき出す動作を演出していたり
対する綿棒ではそこまで大きく動かさずに汚れを絡ませるような動きをするなど
それぞれの器具に最適な動かし方を考えて、より実際の耳かきらしさを演出しています。

耳の奥を掃除する際は明らかに手前よりゆっくり、短く動かしていたりと
それぞれの部位に合わせた動きを音として出せているところが素晴らしいです。

そしてこのシーンにおけるもう一つの柱は早川さんのトークです。
耳かき音声では効果音を聴いてもらうために施術者が黙ることが多いのですが
この作品では敢えて多めに話しかけることで和気藹々とした雰囲気を醸し出しています。

「お耳には 色んなツボが集まってるらしいですよ 食欲を抑えて ダイエットできちゃうツボなんかも あるとか」
彼女は最初の段階では割とためになるお話をしてくれていたのですが…
「(黒い綿棒でお掃除すると)取った汚れが見やすくて 「やったったー」って感じがあるらしいんですけど お店のは 白いやつなんですよね」
エンジンがかかってきたのか、だんだんとテーマが脱線していき
「ウェットティッシュって だんだん乾いていきますよね? どの段階で ウェットティッシュではなくなるのか とか 考えたことありません?」
最後はとりとめのないお話へと落ち着きます。

早川さんは割と思ったことをそのまま口に出すような軽いキャラで
そういった天然っぽさが聴き手を和ませてくれます。
専門店での会話と言うとお客へのサービスとして行う要素が強いのですが
彼女の場合は話し好きの性格から自然とそうなっています。
「専門店なんだけど専門店っぽくない」ところも本作品の大きな魅力の一つです。

彼女のサービス自体は本当にしっかりしていますし
聴いていていい加減さを感じることはまずないでしょう。

このように、ハイレベルな耳かきとちょっと変わった部分を兼ね備えたサービスが楽しめます。



心も体もほぐれる作品
耳かき音声としてもボイスドラマとしても一流のものを持っている傑作です。

サークルさんの持ち味であるハイレベルで多彩な効果音が常に耳に驚きを与えてくれます。
去年から様々な耳かき音声が登場して、それらを頻繁に聴いてきたような玄人さんでも
この作品を聴けばきっと何らかの感銘を受けるだろう、と言えるくらいに素晴らしいです。

個々の音に関して言えばこれよりリアルなものを出せるサークルさんはいるかもしれません。
でも音の鳴らし方、動かし方といった演出面については
シュミノサウンズさんがやはり今でもナンバーワンだと思います。

特に耳かきシーンでの器具の動かし方がとてつもなく優れています。
早川さんの会話があるおかげでわかりにくくなっているのですが
ここまできめ細かい動きがされている作品はそうそうありません。

あとは耳かき中に小まめに椅子を移動させて、取った耳垢を捨てに行っていたりと
現在の耳かき音声において不自然に感じる要素をきちんと払拭しています。
総合力の高い耳かきと言えるでしょう。
今回は変則的ながら耳に息を吹きかけるシーンも登場します。

「耳かきはしすぎても良くない なんて言いますけど 世の中の大抵のことは そうですよねー ほどほどが一番ですよ やっぱり」
早川さんのトークについては会話量が多めな分
人によっては受け付けにくい部分もあるのですが
私個人はこれでよかったのだと考えています。

というのも、実は前作の柏木編を私が満点にしなかった一番の理由が
柏木さんがあまりに事務的すぎて心のケアに不足を感じたからなんです。
それが今回ちょっと変わった形ではありますが補完されたことで
心の癒しについてもまったく隙の無いパーフェクトな作品になりました。

しゃべりが苦手な人でも無理なく聴けるように
声のボリュームを下げたバージョンも用意されています。
だから少なくとも彼女のトークが弱点になるとは考えていません。
いい感じに作品に明るいイメージを与えてくれていると思います。

今まで私が聴いてきた耳かき音声の中で5本の指に入るレベルの名作です。
価格的にも時間に対して若干安いくらいで、クオリティを考えればとってもリーズナブル。
本作品を同人音声部門では3か月ぶりとなる満点とさせていただきました。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 52:55


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

雨恋女の子守唄

サークル「Atelier Honey*」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは雨の日にのみ現れるとっても優しい女性が
物語や耳かきで心安らぐひと時を提供してくれます。
全編を通じて流れ続ける雨音をはじめとする諸々の効果音で雰囲気を演出するだけでなく
女性のキャラや主人公との人間関係といったストーリー面もしっかりと練られており
癒しはもちろん、ちょっとした感動も得られる総合力の高さが一番の魅力です。



雨の日は特別な日
雨の降る日に優雨(ゆう)と一緒に過ごすお話。

「あら おかえり ぼっちゃん」
優雨はおっとり優しい声の女性。
主人公の家にずっと昔から住んでいて、雨の日にだけ姿を現す彼女は
慌ただしく帰宅した彼をゆったりとした様子で迎えます。

本作品は雨の日の物語なこともあって
開始から終了直前までのほぼ全編で雨音が鳴ります。
最近効果音が注目されているのと時期的な理由で雨や水を扱った作品が多いのですが
本作品での雨音は「ピシッ」とアスファルトに叩きつけるようなものではなく
「ぱら ほと」と葉っぱや土に雨が当たる比較的柔らかいタイプの雨音が使われています。


「ぼっちゃんのお祖父さんとも遊んだし ぼっちゃんのお父さんともお話したし ぼっちゃんとも こんなに長く 一緒にいてる」
また優雨は関西の生まれなようで、そっち方面のやや訛った言葉遣いをします。
言い回しが標準語よりもずっと親しげなのと、元々の声の柔らかさもあって
知らず知らずのうちにホッと肩の力が抜けていくのが感じられるでしょう。
効果音、声、セリフといった全ての要素が聴き手を癒す方向でセッティングされています。

お話は最初に雨に濡れた服を脱いで浴衣に着替えてから
彼女に膝枕をされながらお話を聞いて心身をリラックスさせます。

「あれは 雨宿りをしている 鳥の声 雀かな? 何の鳥さんかな? 遠くで 鳴いてる」
膝枕のシーンでは雨音に混じって時折蛙や鳥の鳴き声も聞こえてくるのがいいですね。
自然な音はそれ自体に十分なリラックス効果がありますし
2人のいる空間が静かであることの演出にも役立っています。
それぞれの音が耳に心地よい刺激を与えてもくれました。

そんな雰囲気の中、後半からぽつりぽつりと優雨が昔話を語ってくれます。

「ぼっちゃんにとって 雨は 優しいもんなんだなって 思ったんよ それがとっても嬉しかったなぁ」
生まれた頃から彼を見続けている彼女に深い愛情があるのはもちろんですが
彼の側でも名前の無かった彼女に「優雨」と命名してあげた過去があったりと
2人が家族のような深い絆で結ばれているのが伝わってきます。
そういったやり取りが心を大いに温めてくれるでしょう。



眠りを妨げない優しい耳かきと子守唄
物語で軽く夢心地を味わった後は
手拭いによる体拭き、耳かき、そして耳舐めで体の表面を綺麗にします。

事前に洗う部位を言ってから「ぴちゃ ぴちゅ」と控えめな水音を鳴らすわけですが
その部位を洗っているのがわかるように、きちんと音の位置を移動させてくれています。
特に耳や頬の時は一気に音が近づいてちょっぴり冷たく感じるかもしれません。
合間に適度に水を絞るシーンを入れて臨場感を演出しているところもいいですね。

耳かきは左右合わせておよそ8分間。
耳かき棒のみを使ってお掃除した後息吹きをする家庭的なものです。
ちなみに膝枕ではなく、仰向けに寝ているこちらを横からお掃除しています。

耳かき音は「ジョリ ジー」とやや尖った、ざらついた音が使われており
耳を傷つけないように比較的ゆっくりとしたペースで
あまり大きくは動かさず短いストロークで何度も往復させたり
あるいは縦方向に1本長く動かしたりしながら進められます。
音質はリアルですが耳の中が乾燥している人向けの音だと思います。

「ぼっちゃんの顔見てると 私もなんだか 気持ちようなってくるなぁ」
耳かき中の優雨は前のパートとは打って変わって無口になり
おかげで耳かき音と雨音だけを存分に楽しむことができます。
合間にこぼれるセリフもあまり大きな意味を持たないものばかりで
彼女自身もこの静かな時間を楽しんでいるのがよくわかります。

先ほどよりも一層静かでリラックスできるパートなだけに
ここでそのまま寝落ちする人もそれなりにいるでしょう。



心が洗われる作品
耳かきや添い寝といったサービスも十分に優れているのですが
それ以上に優雨のキャラやストーリー面に光り輝くものを感じる作品です。

歳をとらない自分をよそにどんどん成長していく主人公に喜びを感じる一方で
大人になった彼に自分の存在を忘れられるのではないか、という一抹の不安。
そんな複雑な気持ちを抱いているからこそ、彼女がこの時間をとても貴重なものに思い
心を込めて彼を癒そうとしているのがひしひしと伝わってきました。
特に声が慈愛に満ちていてそれだけでも本当に癒されます。

「ぼっちゃん またね また雨が降って ぼっちゃんが私のこと覚えてたら また会える」
ストーリーについても彼女どういった存在でなぜ彼に癒しを与えているのかが
聴いていくうちに少しずつ明らかになるように作られています。
一番最後の子守唄を唄うパートで唄を唄い終り、雨が止もうとしている中
彼女が名残惜しそうに別れを告げるシーンがとても印象的でした。
正直音声作品でここまで泣けたのはこの作品が初めてです。

効果音については雨音がややぼやけているような、自然な音が使われています。
合間の生き物の鳴き声もただループさせるのではなく適度に間隔を入れて休ませていますし
細かい演出にもかなり気を遣われているように思えます。
耳かき音も申し分ありません。

癒しに加えてほろりと泣けるシーンもある作品です。
雨と彼女の優しさが心の中にあるもやもやを綺麗さっぱり洗い流してくれるでしょう。

CV:野上菜月さん
総時間 1:20:19


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

深層世界で癒される安眠音声

サークル「添音亭」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらはとある幻想的な世界でお姉さんに3種の癒しを受ける作品です。
前作「雨の音と彼女に癒される安眠音声」では雨の音を聞かせてくれましたが
今回は違ったタイプの水の音をバックに流すことで自然なリラックスをもたらしてくれます。
お姉さんの声やサービスも癒し一色で聴いていて嫌になる表現は一切ありません。
聴いているだけで簡単に眠りにつける、そんな実用性を重視した作りになっています。



幻想的な世界に住む不思議な女性
睡蓮という名の女性に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「あら? ここへ誰かが訪ねてくるなんて 珍しいこともあるものですね」
睡蓮は優しくて清らかな声の女性。
深層世界の主として、ここへ迷い込んできた主人公を快く迎えます。

本作品はこの仮想世界で彼女に耳かき・耳舐め・添い寝の3つのサービスを受けます。
前作に引き続き安眠に特化した作りで
耳かき+耳舐めのおよそ2倍の時間が添い寝に充てられています。
実際に聴きながら寝てみるとかなりの安眠効果が見込めるでしょう。

またこの世界には来訪者が最も癒しを感じ音が流れ続ける性質があって
音声の開始から終了まで、泉から水が湧き出すような音や泡の音が聞こえ続けます。
聴いていてリラックスできる音であるのに加えて
深層世界をより幻想的に仕立てあげるための雰囲気作りにも一役買っています。
とってもクリアでリアルな音ですから体験版で是非お試しください。

最初の耳かきは14分30秒ほど。
右→左の順に1種類の器具を使って掃除し、最後に1回息吹きをします。
器具は音質が綿棒、動かし方が耳かき棒に近いためそのどちらかでしょう。

「ズズッ ジーッ」とざらつきのある音が使われており
それが軽く引っかくような短めのストロークを描きます。
音がかなりリアルで耳に程よい刺激を与えてくれるでしょう。
前作のごりごり引っかく音に比べるとかなりソフトになって
より本物の耳かきらしい音になったと思います。

「睡蓮の名前の由来は 花が日中に開いて 夜になると 閉じることから 人と同じサイクルで生活する 睡眠する蓮 ということで 睡蓮と言うそうです」
また耳かき中は時折睡蓮がちょっとしたお話をしてくれます。
意識してのんびりと、言葉を区切って話す彼女の穏やかな声によっても
心身が大いにリラックスしてくるのを感じるはずです。

といっても右を掃除する時にそこそこ話す程度で
基本的には耳かき音や環境音をメインに楽しませるような作りです。
彼女がべらべらしゃべると作品の雰囲気が崩れてしまいますし
これくらいの会話量が丁度いいのではないかなと。



ゆっくりと静かに時間が流れるひと時
「では いたずら させていただきますね」
2番目の耳舐めは約7分。
今度は左→右の順で事前に部位を言ってからゆっくりと舐めてくれます。

ちゅぱ音は全年齢向けを考慮した唾液量の少ない健全なタイプで
抜くのには向きませんが温かさは感じます。
ノーマルだと水の音が大きすぎてちゅぱ音が聞き取れませんので
水の音控えめのバージョンが一番楽しめると思います。

あと一応これだと物足りない人向けにもう少し激しいバージョンがおまけでありますから
皆さんの好みによって好きなものをお選びください。
具体的には一部で若干ペースが速かったり水分が多かったりします。

「さて だいぶ時間も過ぎましたね あまり遅いと 明日困りますから そろそろ寝ましょうか」
2つの癒しのサービスを受けて十分にリラックスした後は
睡蓮が添い寝をしながらゆっくりと眠りに誘ってくれます。

他のサークルさんの安眠系作品だと、結構お姉さんがしゃべることが多いのですが
添音亭さんの場合はあくまで音を中心に聴かせる実用性重視の安眠音声です。
そのため45分の中で彼女が話す時間は8分程度と極端に短くなっています。

そして彼女の寝息と水の音だけが聞こえ続ける空間はとても静かで落ち着いており
いつもより時間の流れが緩やかに感じられるに違いありません。
正直聴いている最中は眠気を我慢するのに苦労しました。

「うまく 寝付けませんか? うーん 快眠のコツを 一つ お教えしますね」
ごく稀に聞こえてくる睡蓮のセリフも聴き手を安心させるものばかり。
こちらの眠りを妨げない範囲でできる限りのサポートをしてくれます。
音声作品であまり話さないのはマイナスに捉えられがちなのですが
本作品に限って言えば一つの演出として十分にありではないでしょうか。



これからの季節にぴったりな作品
とことんまで安眠を重視した、ある種個性的な作りの作品です。

作中で常に流れ続ける水の音を聴いているだけで自然と心がすっきりします。
夏になると暑くて寝付けない日々が続きますし
水そのものが持っている冷たい雰囲気もきっとプラスに働いてくれるでしょう。
環境音はどんなに人にも確実に癒しの効果をもたらす万能の音です。

添い寝については、私は前作を聴いたときは割と批判的で
「やっぱり音声作品は女性の声と演技があってなんぼ」と思っていました。
でも考えてみれば寝ようとしているのに横で話しかけられ続けるのもおかしいわけで
こういう敢えて話さないというのも一つの演出なのかなと今は思ってます。

完全な無音ではなく環境音が常に流れ続けてくれていますし
そういった諸々の音によって表現するタイプの作品と言えるでしょう。

耳かきは前作に比べて大幅にパワーアップしました。
一線級のサークルさんにはさすがにまだ及びませんが
それに準じるくらいのクオリティを持っています。

右耳が寝そべった状態、左耳は膝枕をされながら行うのもやや珍しいですね。
強いて言うなら左耳の際に、膝に耳を塞がれている状況の演出として
右から聞こえてくる水の音のボリュームをもう少し小さくするか
あるいは籠らせてくれていれば尚良かったです。

心を効果的にリラックス&クールダウンさせてくれる作品です。
リアルで色々あって心がざわつくとか、むかむかしているような人にとっては
きっと心への一服の清涼剤になってくれることでしょう。

おまけは水の音のみが流れる音声とちょっと過激な耳舐めです。

CV:藤堂れんげさん
総時間 本編…1:11:16 おまけ…23:04


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
コスパで+1してあります。

癒し家水無月。水無月そよか

2017年7月15日追記
本作品は2017年06月30日にDLsiteでの販売を終了しました。

DMMでは引き続き販売中です。(販売ページ)

サークル「癒し家」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
今年の4月から活動を開始された新しいサークルさんです。

本作品は雨の日にだけ営業する変わったお店で
しっとりとした声の女性が様々なタイプの癒しを提供します。
しとしとと降る雨の音を始め、鉄瓶のお湯が沸騰する音、囲炉裏の炭が燃える音など
定番のものからちょっと変わったものまで多彩な効果音が登場し
聴き手を心の芯までリラックスさせてくれます。



雨の日限定の変わったお店
癒し家水無月の店主「水無月そよか」から癒しのサービスを受けるお話。

「あの お迎えに上がりました 私が 癒し家水無月の主 水無月そよかと申します」
そよかはゆったりと話す上品な声の女性。
来店した主人公を優しく出迎えてから、まずは店内にある庭園を一緒に散歩します。

本作品は効果音のみならず雰囲気作りにもかなりこだわっており
シーンに合わせて背景音を小まめに変化させながらお話が進みます。

例えば冒頭の2人が出会うシーンと次の散歩では静かに降る雨の音だったのが
その次では一気に雨脚が強くなって雷が鳴り始めます。
さらにしばらく経つと雷の勢いが徐々に弱まっていったり、など
作品の世界を演出するための細かい工夫がされています。

全編を通じて環境音を鳴らす作品が最近増えてきていますが
こういうタイプの作品はまだまだ少ないです。
音質も実際に録ったとしか思えないほどにリアルですから
おそらくシーンごとにちょっとした驚きを感じることでしょう。

特に雨音は降り方は普通ですが雨粒が大きいため
雨が傘に当たるたびに耳と頭に程よい感覚を伝えてくれます。

「タオルでお拭き致しますので 上がり框で 腰をお掛けになって お待ちください」
散策を終えて店内に入った後、最初に受けるサービスは頭のマッサージ。
濡れた頭をタオルで拭いてから手で入念に揉みほぐします。

タオルの音は「ズーザー ジジー」とざらつきのある音
マッサージは「スリスリ ジョリズリ」とやや尖った音と別々の効果音が用意されており
それぞれが左右で別々の動きをしながら前後に、あるいは上下に往復します。

音を動かす長さ・速さ・強さがかなり小まめに変化するところがリアルでいいですね。
マッサージ音が髪を擦っている音によく似ていて
耳の後ろあたりを小刻みに擦られた時が特に気持ちいいです。

「改めまして この囲炉裏庵でも、お癒やしをさせていただきたく思いますが その前に 一服致しましょうか」
体の表面を軽くお掃除した後は、内面を綺麗にするためにお茶を飲んだり
囲炉裏で炭が焼ける音をのんびりと楽しみます。

ここもお茶を飲むときは鉄瓶のお湯が煮えたぎる音
囲炉裏はぱちぱち、ちりちりと炭が燃える音が背景音として流れ続けます。
どちらも音声作品では滅多に聴けないタイプの音で
炭の焼ける音は寝る前に聴いておくときっと安眠効果をもたらすでしょう。
そよかも邪魔にならないようにとほとんど話しませんので
ただただ効果音のみを楽しむとても静かで落ち着いたひと時が過ごせます。



落ち着いた耳かきと激しい耳舐め
メインのサービスとなる耳かきは左29分、右40分の合計69分。
事前に指でマッサージをしてから耳かき棒と梵天でお掃除
そして仕上げに強めに数回息を吹きかける比較的シンプルなものです。
ちなみにここは店の縁側で行うため、雨音が再度背景音として登場します。

耳マッサージは「ススッ ズズズ」とやや滑らかな音
耳かき音は「ズリュー ジジー」と耳かき棒らしい硬く尖った音
梵天は「ススッ スリリッ」と滑らかな音が使われており
いずれもリアルと言えるほどのクオリティを持っています。

また、耳かき棒はややゆっくりと長めに這わせてから最後にかき出す動作を繰り返したり
時には張り付いた耳垢をはがすようにやや強く小刻みに動かす、といったように
音だけでなく動かし方にも気を遣われているのがよくわかります。

そよかがどこを掃除しているかを一切言わなかったり
音に耳の外/穴の入り口付近/穴の奥の概念がないのが残念ではありますが
それでも十分に耳かき音声らしい雰囲気を持っていると言えます。
雨の音との相乗効果で多くの人が癒しを感じることでしょう。

「お詫びに あなたをもう一度 上のお癒しへ お連れ致しましょう」
そして後半の右耳だけは追加サービスをしてくれるのもポイント。
耳掃除を終えてちょっと高揚した彼女がノリノリな様子で耳を舐めてくれます。

全年齢向けの耳舐めというと、割とおとなしくて水分の少ないものが多いのですが
ここでは彼女のキャラとは正反対の、貪るような激しい舐めを披露してくれます。
全体的にペースが速くて唾液量も多く、合間に漏れる吐息も熱っぽくて艶めかしいですし
舐め方も吸ったり、舐めまわしたり、咥えこんだりを頻繁に変えながら
聴き手を飽きさせないようにとかなり太っ腹なサービスをしてくれます。

簡単に言うとアダルト作品でも十分通用するレベルのエロい舐めです。
「よくこれで全年齢の審査通ったなぁ」と正直びっくりしました。
時間も16分と長めですし、オナニーのおかずとして役立ってくれるでしょう。

「寝ている今だからこそできる 素敵な 体験に興味はございませんか?」
そんな風に心と体をスッキリさせた後、彼女に添い寝されながら眠りにつきます。
子守唄はそのままなので省略するとして、一番最後の「夢@水中海月」は
夢の中らしく水中にいるようなブクブク音を背景に
彼女のゆったりとした声が自然な眠りを誘ってくれます。

ネタバレすると時間は60分ありますが、オリジナルのセリフは最初の5分30秒だけで
あとは「ぷかぷか ふわふわ」のセリフが時折聞こえてくる作りです。
物語をしてくれるとかいったものではなく、純粋に眠るためのパートですね。



効果音を楽しむ作品
主人公になりきってサービスを楽しむよりも
サービスの最中に生まれる諸々の効果音を聴いて楽しむ作品です。

現在の耳かき音声の多くは「主人公=聴き手」をコンセプトにしており
いかに聴き手に違和感を持たせないようにしながら
リアルにサービスを演出するかを考えて作られています。
しかし、本作品は音の鳴らし方と鳴らす時間においてややリアリティを下げており
その結果効果音のボリュームを増すことに成功しています。


おそらくわかりにくいでしょうからもっと具体的に言いますと
音の鳴らし方については2人でお茶を飲む際に
そよかがお茶を啜って飲む音があるのですが
1回飲むたびに音の位置を左右と中央に小まめに移動させて
それを3分程度の間流し続けています。

これを効果音の聞かせ方として考える分には問題ない、むしろ面白いのですが
リアリティを求める場合どうしても腑に落ちない部分があります。
鳴らす時間についても左耳の梵天をおよそ5分間流していたりします。

私はこれはサークルさんがわざとそのようにされているのだと考えています。
だから悪いとはまったく思いません。
ただ、耳かき音声の現在の主流とは若干違った趣向を持っているため
皆さんが勘違いをされないように書かせていただきました。
おかげで効果音を浴びるほど聴けますし、これはこれで有りじゃないかなと。

また効果音主体の作品なため、そよかのセリフは時間に比べて少なめです。
あくまで主役は効果音で、彼女はそのサポートに徹しているように思われます。
ただし耳舐めは本当に頑張ってくれています。

耳かきは専門店形式にしてはシンプル過ぎかな?と正直思います。
時間的にも余裕がありますし、器具を途中で切り替えるなどの変化が欲しいところです。
このへんはまだ2作目ですので今後に期待しています。
効果音のレベルは高いですし、そちらも頑張ってくれたらもっともっと良くなります。

ちょっと変わった切り口で作られている興味深い作品です。
キャラよりも効果音を集中的に楽しみたい人には打ってつけと言えるでしょう。
2作目とは思えないほどにレベルが高くて、今後の活躍が楽しみなサークルさんです。

CV:柚木桃香さん
総時間 3:19:32


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
コスパを考えて+1してあります。

耳かき研究部 入門編&文化祭

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

同サークルさん2本目の有料全年齢向けとなるこちらの作品は
耳かきに異常なこだわりを持つちょっと変わった女の子が
耳かきだけでなくマッサージのサービスも行ってくれます。

今回も過去作同様効果音を重視した作りとなっており
耳かきに使う器具だけでなく耳質まで考慮した多彩な音の数々が耳を楽しませてくれます。



元小町の豊富な知識とテクニック
女の子に耳かきとマッサージをしてもらうお話。

「んじゃ まず説明しながら耳かきを始めていきます」
女の子は素朴で可愛い声の女の子。
耳かき研究部の新入部員である主人公に対して
早速実際に耳かきをしながら耳かきに関する知識を伝授します。

本作品はこの部活動の様子と文化祭で客としてサービスを受ける2つのシーンがあり
それぞれで耳かき及びマッサージに関する大量の効果音が登場します。
スタイルがガラリと変わるので別の作品を聴いているような気になるかもしれません。

耳かき音声はストレートに耳かき音で勝負する作品をはじめ
キャラの個性で勝負する作品、雰囲気を出すための環境音で勝負する作品と
今年に入って随分と多角化が進んできました。
その中でもシロクマさんは最初から音質にとにかくこだわって作られているサークルさんで
その知識と経験で作り上げられたリアルで立体的な効果音を今回も存分に楽しめます。

入門編最初の「うんちく耳かき」パートは最初に産毛取りのシェーバーをかけてから
耳かき棒→綿棒→梵天→息吹きの順に行う割とオーソドックスなタイプ。

シェーバーは「ジョリリリリ」と金属的な機械音
耳かき棒は「ソソリ ズリ」とやや乾いた軽い音
綿棒は「ススッ ズー」と若干ざらつきもある滑らかな音、といったように
それぞれに専用の音が用意されているのはもちろん
音の動かし方もとってもリアルで実際に耳かきをされている感覚に近いものが味わえます。

「これはですね おっきな耳垢を発掘したときとかに 耳の毛があると そいつが邪魔をして 戦利品を横取りしたりするんです」
そして耳かきを行いながら耳かきに関する薀蓄も教えてくれます。
このパートはとにかく女の子が喋り捲るように作られているので
どちらかというとこっちのほうがメインかもしれません。

「ホームセンターで売ってる 先の細いけど ギザギザのついてないやつは 結構掴みにくく つるつると滑ってしまいますので ちゃんと医療用を買ってください」
内容は耳かきに使う器具の実用性ランキングや彼女の好きな耳質について。
上のセリフを見ればわかるようにかなりマニアックな部分にまで及んでいます。
彼女が耳かきを心底愛しているのがひしひしと伝わってくるとても印象的なパートでした。

「今日の部活動は 二元耳かきを使いたいと思います」
続く「妖精通販」パートは打って変わって効果音重視。
前作「貴方のお部屋にお邪魔します!」に登場した妖精の名を借りた特殊な機械を使って
先程とは違ったタイプの耳かきをしてくれます。

ここでは器具だけでなく主人公の耳質も変化させているのが特徴です。
最初は乾燥質の耳から「ズズッ ジョリ」という音を立てて耳垢をはがしていたのが
途中から湿った耳に変化して「チリチリ ズイッ」とやや水っぽい音を鳴らすなど
短時間でかなり目まぐるしく効果音が切り替わります。

サークルさんの効果音の引き出しの多さがよくわかるシーンですね。
「耳質によってここまで音が変わるのか!」ととても感心しました。
女の子が一転して極端に無口になるため効果音だけを純粋に楽しめます。



4種の耳かき音をお好きにチョイス
「ようこそ耳かき研究部へ 本日は日頃の研究 活動を活かし お客様に最高のお時間をご提供させていただきます」
2番目の文化祭編は相手が他人なこともあって女の子はとても礼儀正しく
専門店に近いとてもきめ細かいサービスをしてくれます。
内容的に作品のメインになるのはこちらの方でしょう。

耳かきはおしぼりで耳を拭いてから産毛を剃り、耳かき棒で耳の手前→奥のお掃除
細いものと太いもの、2種類の綿棒を使って細かい汚れを落として耳垢水を注入
1回息吹きをして保湿クリームを塗る、ととんでもなく凝っています。

耳垢水…耳垢を柔らかくするお薬

先の2パートと同じ耳かきなのにまったく違った印象を受けることでしょう。
こうやって徐々に違ったタイプの耳かき音を投入していくスタイルは
他ではなかなか聴けるものではありません。
まさに音だけで個性を演出している珍しい作品と言えます。

また、これでも満足できない耳かき大好きな人のために
ノーマル、綿棒系、重め系、湿った耳の4つのテーマに沿った耳かきシーンが
それぞれ10分とやや長めの時間で用意されています。

ノーマル…「ズリッ ズズ」と乾いた軽い音
綿棒系…「ススッ シュ」と若干ざらつきのある軽い音
重め系…「ゴリッ ズリ」と低く力強い音
湿った耳…「チリッ ツイッ」とやや尖ったじめじめした音

音の感じは簡単に言えば上の通りです。
それぞれの音に特徴があってまったく違った感覚を耳に与えてくれます。
耳かき音は耳質によっても随分と差が出るらしいですし
「今までの耳かき音はちょっと合わないなぁ」と思っていた人も
本作品を聴けばきっと満足していただけるはずです。

「今回の追加メニューは ヘッドスパです」
唯一耳かきをしないヘッドスパパートは髪の栄養素を含んだスプレーをかけたり
シャンプーで頭皮の汚れを落としてリンスでトリートメントする、といったもの。
ここでは「シャワ シャク」と小気味よく流れるシャンプー音が実に心地よく
とってもいい気分に浸ることができました。

このように、耳を中心にきめ細かくハイレベルな癒しを提供してくれます。



耳かきフェチに贈る作品
1つの作品の中に様々なバージョンを用意することで
耳かきに対するどんな要求にもこたえてくれる総合的な耳かき音声です。

当サイトで高得点をつけさせていただいている耳かき音声を聴いてみて
「うーん、なんだか思っていたのと違うなぁ」と思った方はきっといるはずです。
耳の構造は人によって違いがありますし
先天的・後天的な要因によって耳の質についても随分と違いが生まれるそうです。
だから人によって耳かき音の好み自体が大きく違ってくるのも事実です。

「じゃあいっそそれを想定して色々な音を用意すればいいじゃない」と考えて
作られたのがこの作品なのだと思います。
この中にはおそらく良いと思う音、そうでない音の両方が存在するでしょう。
でもこうやって聴き手が音を選択できること自体が画期的なんです。

シロクマさんは前々からそこに着目して耳かき音を複数バージョン作られていました。
それが本作品で一つの形になったわけです。
今後もおそらく似たような路線を貫いていかれるのでしょう。
効果音にこだわりを持つサークルさんならではの心遣いが感じられる作品です。

しかし耳かきのサービス以外、例えば女の子の説明が「元小町」だけだったり
耳かき研究部がどんなところで他にどんな部員がいるのか、普段はどんな活動をしているのか
といったキャラ・世界観・ストーリーの面がややパワー不足に感じました。
(聴き手側である程度想像できますが明確には語られていない、という意味です)

効果音とキャラの魅力がうまく噛みあえばもっともっと良い作品が生まれるはずです。
そういったボイスドラマ的な要素の強化にも期待しています。

新しい観点の元に作られた耳かき音声です。
自分がどういった音を好んでいるのかを見つけるのにきっと役立ってくれるでしょう。

おまけは耳舐め6種とシークレットトラックです。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 入門編…40:47 文化祭編…47:05 おまけ…20:26


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります


2014/08/08追記
本作品は8月1日に「海の家シロクマ」編が追加されてバージョン2.0になりました。
そちらのレビューも別途行ってますのであわせてご覧ください。
「耳かき研究部 入門編&文化祭ver2.0」

【田舎耳かき】道草屋 すずしろ-縁側 【あまがみ】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

道草屋シリーズでは8作目、すずしろ単体では3作目にあたるこちらは
癒し系作品では定番となった耳かきと耳マッサージのサービスをしてくれます。
効果音に定評のあるサークルさんらしく今回も力が入れられており
特に目まぐるしく変化する背景音に大きな癒しを感じることでしょう。



虫や蛙の鳴き声を聴きながら
道草屋の店員「すずしろ」に耳かきとマッサージをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ お待ちしておりました」
すずしろは明るくて可愛い声の女の子。
過去2回指名を受けているだけあって主人公を親しげに出迎えてから
今回の耳かき&睡眠コースを行うためのお部屋へと案内します。

本作品は初日が耳かき&睡眠サービス、二日目は縁側でやり取りをする2部構成。
過去作同様作品の雰囲気を演出するために随所でリアルな効果音が登場します。
今回は「田舎らしさ」を音を使って表現するのをテーマに掲げており
背景音として虫や蛙の鳴き声が常に流れ続けるのが大きな特徴となっています。

しかもただ同じ音を流し続けるのではなく、虫の声が大きいシーンがあったかと思えば
今度は蛙の声が大きくなっていったりと適度に細かい変化が訪れて
作品にとって必要な「自然さ」を上手く表現するのに一役買っています。
音量も聴いていて邪魔にならないレベルに抑えられていて実に心地よいひと時が送れました。
また今回はバイノーラル録音に切り替わっており声のクオリティも上がっています。

「それでは まずは いつも通り 温かい おしぼりで お耳を拭き拭き させていただきますね」
サービスは耳かきをやりやすくするための耳拭きから始まります。
「ゾゾゾゾー」とややごわついた籠った音が軽く円を描くようにゆっくりと動き続けるのですが
実際に耳を撫でられているかのように音の感じがとてもよく耳に伝わってきます。
おそらく多くの人が耳にゾクゾク、ゾワゾワとしたこそばゆい感覚を受けるでしょう。

メインの耳かきは左右合わせて4パート38分間。
右耳かき→右耳舐め→左耳舐め→左耳かきの順に
耳かき棒と綿棒と舌でお掃除してから最後に2回ずつ長めの息拭きをしてくれます。

耳かき棒は「ザリ ジョリ」と乾いた軽い音
綿棒は「ススー ズッ」とやや引っ掛かりのあるざらついた音が使われており
それらがあまり動き回らずに短いストロークを不規則に描き続けます。
動かし方自体は十分耳かきらしいのですが、どちらも音の力が控えめなため
耳をくすぐられているような感覚はちょっと味わいにくいかなと…
直前の耳拭きがガツンと来るタイプの音だったから余計にそう感じたのかもしれません。

「移し 移されて お客様が 眠ったら 私も 眠ってしまうかも しれませんね」
また耳かき中のすずしろは右耳の時は「かり かり」と擬音語を呟くことが多く
反対に左耳では小話をしたり鼻歌を歌ったりと役割を変化させながら接してきます。
効果音中心の作品ではありますが彼女の温かさも感じられるでしょう。
耳舐めはあまり唾液をまぶさないソフトなちゅぱ音でペースはゆっくり。
エロさは控えめながらも彼女との距離の近さを実感できる魅力的なシーンです。



ちょっぴり砕けたすずしろさん
「豚さん線香 そろそろ蚊も出始めますからね こんなところで寝ていたら 食われちゃいますよ」
二日目は主人公が初日のサービス後に寝すぎた結果最終バスに乗り遅れて
引き続き道草屋に泊まることになった時のお話。
ここではサービスではなく半ばプライベートですずしろと過ごしながら
彼女に耳マッサージと耳舐めをしてもらいます。

初日は虫と蛙が鳴き続けていた背景音も切り替わり
今度は「こぽこぽ」と水の流れる音や時折ホトトギスの鳴く声が聞こえるようになります。
これはこれでまた違った安らぎを感じることでしょう。
蚊取り線香を置いて火をつけるシーンを効果音のみで表現する細かい演出も見事です。

「お客様 お耳のマッサージって ご存知ですか?」
耳マッサージは8分程度と時間は短いのですが
リズミカルに鳴る「すぃゆぅぅぅ ふぃいっ」という不思議な音が両耳を楽しませてくれます。
耳の後ろあたりを軽くくすぐられる感じと言えばいいのでしょうか。
色々な作品を聴いてきましたけどこういう音は本当に初めてです。
体験版でも聴けますので気になった方はお試しください。

「なんだかダメですね いつもと感じが違うと お仕事って なかなかなれないです」
二日目のメインとなるのはすずしろとの心温まるやり取り。
初日に比べてずっとリラックスした様子の彼女がとても親しげに語り掛けてくれます。

途中で呼称をお客様から「◯◯様」へと切り替えるのを皮切りに
初日よりもずっとハイペースで荒々しい耳舐めをしてくれたりと
彼女が主人公にお客以上の淡い感情を抱いているのが見て取れるシーンが登場します。
特に一番最後の左耳を舐める様子が「調子に乗る」彼女を表していてとても印象的でした。

このように、初日の効果音重視から打って変わってキャラ重視のお話が繰り広げられます。



一時的に田舎にいる気分が味わえる作品
効果音のみならず、すずしろの魅力も十分以上に引き出しているハイレベルな作品です。

過去作で培ってきた布の擦れる音や布団を動かす音といった細かい部分の効果音に加えて
今回は最近力を入れ始めている背景音にもきめ細かい気配りがされています。
この手の音は雰囲気づくりのためにとりあえずループさせておく作品が多いだけに
シーンによって細かく切り替えている今回の作りは見事と言う他ありません。
音自体も実録されたに違いないと言えるほどにとてもとてもリアルです。

対するすずしろは初日では効果音を楽しませるための案内役のような役割に留めて
二日目で彼女の売りである優しさや可愛さが発揮されています。
さすがにお客と店員の関係を崩すには至っていませんが
友達同士に近いような心の距離の近さを感じることができました。

前作の「【耳なめ】道草屋 すずしろ 連夜【マッサージ】」でちょっぴりエッチな事もしていますし
今後の展開によってはもっと親しい間柄になるのかもしれません。
そんな展望も匂わせるようなものが会話の様子から漂っています。

耳かきについては他の効果音のレベルが高すぎる分残念に感じるだけであって
他の一般的な耳かき音声と十分に渡り合えるくらいのレベルを持っています。
が、このサークルさんならもっと素晴らしい音を出せるに違いないと期待しているのも事実です。
作品を重ねるにつれて確実にパワーアップしていますし
数作後には更にリアルな音をきっと聴かせてくれると私は信じています。

聴いていると自然に寝てしまうほどの強い癒しのオーラを持った作品です。
コスパも1時間40分で800円と非常にお手頃。
諸々の効果音から生まれる穏やかな雰囲気が心を大いに落ち着けてくれるでしょう。

CV:餅よもぎさん
総時間 初日…1:02:02 二日目…37:22


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
FANZAの体験版はこちら

【期間限定価格】癒姉妹-亜凛2

サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

同サークルさん初の全年齢向け作品となるこちらは
今年一月に発売された人気作品「癒姉妹-亜凛-」の続編として
弟を溺愛しているあまあまなお姉ちゃんが前作同様とことん癒してくれます。

今回はもはや定番となっている耳かきに加えて
歯磨き、爪切りといった他では聴けない新しい要素も登場します。
実際の様子を忠実に再現したリアルでクリアな音の数々を聴いていると
自然と心がリラックスして眠くなってくることでしょう。



お姉ちゃんはお世話が大好き
姉の亜凛(ありん)から様々な癒しのサービスを受けるお話。

「こんばんはー 愛しの亜凛お姉ちゃんだぞ おじゃましまーす」
亜凛は明るくて優しい声の女性。
実家を離れて一人暮らしをしている弟のことが心配でたまらない彼女は
きちんと生活できているかをチェックするために彼のアパートへとやってきました。

「これからお姉ちゃんがシンクの洗い方を教えてあげるから ちゃーんと見てるのよ」
亜凛は弟の身の回りの世話をするためにちょくちょく顔を出すほどのブラコンで
本作品でも部屋が片付いているかとか、台所を綺麗にしているかなどを確認して
問題のある箇所については掃除法を実践しながら教えてくれます。

最初の方のやり取りを聴いていると姉よりは母親っぽさを感じるかもしれません。
でも叱るシーンなどは一切なく全編を通してとっても優しく接してくれますから
煩わしさを感じるようなことはまずないでしょう。

本作品は耳かき・歯磨き・爪切り・添い寝の4つのパートに分かれています。
歯磨きと爪切りをプレイとして取り入れている作品は正直初めて聴きました。
他に思い当たる作品もありませんし、おそらく音声作品では初なのだと思います。

最初の耳かきは左右合わせて42分ほど。
綿棒のみを使って左耳は外側→穴の中、右耳はその逆の順番に掃除し
最後に数回息を吹きかけるシンプルで家庭的な耳かきです。

耳かき音は「ジョリジョリ ズズッ」と若干ざらつきのある乾いた音が使われており
それが小刻みなストロークを刻みながら一定方向に何度も動きます。
耳かき棒のように尖った音ではなく平べったさがあって実に綿棒らしいリアルな質感です。

また今回は音だけでなく綿棒の動かし方にもかなりのこだわりがあって
外側を掃除する際は長めの真っ直ぐなストロークのクリアな音
穴の中では綿棒を回転させているのがわかるように音が籠って円を描くようにと
亜凛が掃除する部位に合わせて音質や動きが小まめに変化します。

「今度は 角度を変えてくるくるってしながら 耳垢をかき出していくよ」
特にこびりついた頑固な汚れを取るシーンで綿棒に角度をつけているのがわかるように
音がぐぐっと一気に力強くなるのが印象的でした。
音の強弱に非常に気を遣って作られていますから
その変化によって耳にもたらされる感覚の違いを存分に楽しめるでしょう。
かなりハイレベルな耳かきと言えます。



隅から隅までシャクシャク、パチパチ
続いて登場するのは本作品のもう一つの目玉である歯磨きと爪切りです。
こちらも専用の効果音でプレイの雰囲気を楽しみながら
亜凛との仲睦まじいやり取りが心を温めてくれます。

歯磨きは上の左側の表面から右に向かって進んだ後に裏側
その次に下の歯を磨くとても丁寧な進め方で
歯磨きらしい「ジョリジョリ」とやや硬さを感じる軽い音がタイミングよく鳴ります。
こちらもただ音をループさせるのではなく小まめに磨く速度を変化させたり
奥歯は横に、前歯は縦に歯ブラシを動かすとてもきめ細かい作り。

音の位置も磨いている部位に合わせて微妙に移動させていますし
亜凛に歯を磨かれている感覚を味わってもらおうとする作り手の心遣いが伝わってきます。
十分に歯磨きらしい音と言えるでしょう。

「ほら お姉ちゃんが爪切りで切ってあげるから じっとしてなさい」
爪切りも「パチン プチッ」と音を鳴らしながら足の爪だけを亜凛が切ってくれます。
こちらは耳かきや歯磨きに比べると効果音の鳴る頻度がやや減るのですが
実際の爪切りを考えても足だけなら多くて20回程度で済むわけで
無暗やたらに鳴らしていないところに逆にリアルさを感じました。

「食後すぐに磨いたりするのはダメだよ 食べた後は お口が酸性になってるとかなんとかで その状態で磨いたら 歯にダメージを与えることになるの」
また耳かき中はそれほど話さなかった亜凛がここではためになる豆知識を披露してくれます。
彼女が色々言うのも結局は弟のことを大事に思っているからです。
諸々のサービスに加えてその話しぶりからも彼女の愛が強く伝わってきます。



徹底的に甘やかしてくれる作品
様々な効果音を静かな雰囲気で聴かせてくれる作りと
亜凛の温かく柔らかい声や雰囲気が溶け合って大きな癒しを生み出しています。

前者は音そのもののリアルさだけでなく
シーンに合った音を鳴らすことへの気配りがあります。
前作から大幅にパワーアップしたことからきっと色々と研究されたのでしょう。
その成果が作品の中で如何なく発揮されています。
前作も十分にリアルだったのですが短期間でここまで劇的に変わるとは思いませんでした。
正直びっくりしました。

後者は彼女が元々持っている甘い声とのんびりした佇まいに
程よいレベルの過保護っぷりが合わさってキャラに個性が生まれています。
野上さんの作品を今まで色々と聴いてまいりましたが
この亜凛はささやき庵の琥珀と並んでかなりのハマり役だと私は思ってます。
弟への愛に溢れた癒し系のお姉ちゃんキャラです。

「今日は いっぱい君のお世話で来て とっても幸せだったよ」
物語は基本的に亜凛が一方的にお世話してくれる流れなのですが
それらを通じて彼女自身が満たされていく様子も感じることができます。
最後の添い寝シーンで弟に添い寝をねだるような子供っぽい部分を持っているのも
彼女の魅力の1つなのだと思います。
弟が彼女に頼りっきりなように見えて実は彼女も弟をとても頼っている。
そんな2人の絆の強さが聴いていてひしひしと感じられました。

効果音とストーリーの両方をバランスよく楽しめるレベルの高い作品です。

ディーブルストさんはキャラやシチュで個性を出すタイプのサークルさんと認識していましたが
ここにきて効果音の方でもかなり実力をつけてきた印象を受けています。
今後も色々な作品の製作を予定されているようですし
どういった持ち味を見せてくれるのかが非常に楽しみなサークルさんです。

おまけは野上さんのRPボイスとフリートークです。

CV:野上菜月さん
総時間 本編…1:53:41 おまけ…9:27


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
耳かきの効果音はバージョンアップ後の修正版を聴いてレビューしています。

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