同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:同人音声 > 全年齢向け

   ● 【耳かき】耳かき安眠店 道草屋 すずしろ【耳舐め】
   ● 六の湯 手揉みの間へようこそ
   ● カット×彼女×シャンプー
   ● 全力でうざい姉がさらに添い寝や耳かきを強いてくるMP3
   ● イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~
   ● 立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-
   ● 【耳かき音声】安眠少女 愛華編 【添い寝・ささやき】
   ● ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫 弐
   ● 耳掻きマッサージ専門店・大和撫子~夏コミ疲労回復SPECIAL~
   ● 和み隠れ家 あまえた楼 佳奈


【耳かき】耳かき安眠店 道草屋  すずしろ【耳舐め】

サークル「桃色CODE」さんの全年齢向け同人音声作品。
ストーリーのある音声作品は今回が初となるサークルさんです。

耳かき音声は割と飽和状態にあると思える昨今において
耳かきは初製作っぽいのにえらく人気が高い。
そんなわけでこの作品は結構気になっていました。

本作品はおっとりとした女の子が耳かきと耳舐めで癒してくれます。
女の子のキャラと雰囲気づくりが特徴で
前者は基本的には丁寧だけど所々に天然っぽい部分を見せてくれる点
後者は細かい効果音や音の距離を上手に活用している点に表われています。

耳かき音声で耳かき音が大事なのはもちろんですが
それを取り巻く部分も大事な構成要素です。
そんな作品全体に漂う癒しの空気が、聴き手の心を自然に温めてくれることでしょう。



いやし系ボイスの女の子
道草屋の店員「すずしろ」に耳かきなどのサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ 本日はお越しいただき ありがとうございます」
すずしろは癒しを感じる優しくて可愛い声の女の子。
耳かき+睡眠コースを選んだ主人公の担当として
まずはサービスを行うお部屋へと案内してくれます。

本作品のイメージは挿し絵の通り「和」。
部屋に移動する際も「パスン パスン」と控えめな足音だったり
部屋に入る際に襖を開閉するような効果音を鳴らすことで
落ち着いた雰囲気を演出しています。
こういう耳かきに関係のない部分の音にまでこだわっているのはいいですね。

「今夜は 日々の生活を忘れ 心行くまで 癒されていってくださいね」
すずしろの声も作品の雰囲気にぴったりな温かさを感じます。
主人公は確かにお客ではありますが、癒しを求めてやってきているわけですから
あまりに他人行儀では心を休ませることができません。
だから彼女はある程度の礼儀正しさを表に出しながらも
時折女の子らしい可愛さを見せることで心をほぐしてくれます。

「まずは 温かいおしぼりで お耳を温めさせていただきますね」
耳かきに入る前に、すずしろは膝枕をしながら冷えた耳をおしぼりで拭いてくれます。
この際両方を同時に拭いてくれるのですが
左右から聞こえてくる布の擦れる音が別々なのがいいところ。
両手でそれぞれを拭くわけですから、当然耳に聞こえてくる音も違うのが自然です。

音のボリュームも手前になる効果音を大きく、奥のすずしろの声を小さめにすることで
主人公視点での音の距離感を作っています。
桃色CODEさんは耳かき音声の製作は初めてのはずなのですが
こういった細かい部分での気配りがしっかりしているなと感じました。



耳かきと特別サービス
メインとなる耳かきシーンは左右どちらも8分ほどで合計16分。
耳かき棒と専用の綿棒を使ってお掃除してくれます。
(耳かき棒は作中で明言されていないため音の感じで判断しました)

耳かき棒は「ザリザリ ガリッ」とかなり乾いたざらついた音
綿棒は「サリサリ プスン」と少しざらついた軽い音が使われており
耳かき棒の方はややリアルさに欠けますが、綿棒の方はしっかりしています。
耳に伝わってくる感覚はそこそこ。

「よいしょっと ふんっ ふぅ」
ここではすずしろが時折漏らす吐息や掛け声が聴き手を和ませてくれます。
特に左耳を掃除する際に「ふんふ ふんふ ふーん」と鼻歌を歌うのがいいですね。
きちんと耳かきをしているのだから手抜きではありませんし
彼女自身が耳かきを楽しんでいて、その結果出たような自然さがあります。

「お客様のお耳って とって可愛い形をしておりますね」
それぞれの耳かきを終えた直後に耳舐めのサービスがあります。
全年齢を意識してかちゅぱ音はかなり大人しい部類で
聞いていてエロさを感じるほどではありません。
実際そうすると18禁になってしまいますから、まず妥当かなと。

そして最後はすずしろに見守られながら、ゆっくりと眠りにつきます。



キャラや雰囲気に癒 しを感じる作品
すずしろの声や仕草が聴き手をホッとさせてくれます。
物語の雰囲気もしっとりしていて終始落ち着いて聴けるでしょう。

一方耳かきはというと、現在の効果音では厳しく感じます。
というのも、耳かきをする前におしぼりで耳を拭いていますから
その後の耳かき音はやや湿った、しっとりとしたものになるのが自然です。
ですから今回のようなパリッとした音だと違和感があるかなと。
事前に耳を拭かないのなら今の音でもそこまで問題は感じません。
要は作品の流れに合った音かどうかということです。

耳舐めは私は敢えて入れる必要を感じないのですが、このへんは賛否両論でしょう。
特別サービスを入れることで、次回以降の作品への布石にしているようにも思えますし
ライトな、上品なちゅぱ音に一定の需要があるのもわかります。

「お客様の耳たふ 柔らかいれふ」
あと耳舐め中のこのセリフは非常に萌えました。
いやらしさではなくて可愛さを演出する方向の耳舐めはとても良いと思います。

今回はやや手厳しいことも書かせていただきましたが
それは耳かき以外の効果音がしっかりしていて
耳かき音もきっと良くなると思ってのことです。
作品の雰囲気づくりなどはきちんとしていますから
今後どのようなものを作られるのかに期待しています。

おまけは右→左の順に耳舐めパートを繋げた音声です。

CV:餅よもぎさん
総時間 本編…37:02 おまけ…10:39


オススメ度
■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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追記
1作品目として見た場合、完成度は恐ろしく高いです。
今後にすごく期待が持てるサークルさんですね。
耳かき音を他サークルの素材に頼っていないのも好印象。


2022年4月1日追記
再レビューをアップしました。
https://doonroom.superprint.co.nz/archives/87995875.html

六の湯 手揉みの間へようこそ

サークル「黒月堂」さんの同人音声作品。
声優のかなせさんが運営をされているサークルさんになります。

全年齢向けにあたる本作品は、マッサージと耳かきをメインとしたボイスドラマで
現在のメジャーな耳かき音声のように効果音をメインに聴かせるのではなく
それと同時にキャラが擬音語を発するやや珍しいタイプです。

これによって、例えば力を入れて揉んでいるときは声を力ませたりと
行っている側の様子を感じ取りやすくなっています。
揉むペースをセリフのスピードで表現しているのも面白いですね。

他にも全編にしっとりと落ち着いたBGMを入れることで
環境的にも落ち着きやすくなっています。



都会の喧騒に疲れた者の桃源郷
秘湯『六の湯』にある手揉みの間で、紅葉にマッサージと耳かきをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ 六の湯 手揉みの間へようこそ」
紅葉は丁寧な言葉遣いの柔らかな声の女性。
露天風呂で汚れを落とした主人公に疲れを取ってもらうために
一生懸命マッサージと耳かきをしてくれます。

本作品はほぼ全編に渡ってBGMが流れます。
マッサージでは和声楽器を使ったしっとりとした曲
耳かきではピアノなどを使ったホッとするような曲と
場面場面に応じて雰囲気づくりを手伝ってくれます。

私は普段BGMに対して結構否定的です。
でも今回はエロでも催眠でもありませんから、普通に有りじゃないかなと。
音声や効果音もBGMを意識したボリュームになっています。

「もみもみ もみもみ もみもみ」
まずは主人公をうつ伏せにして肩や背中をマッサージします。
その際「シャッ シャッ」と布をさするような効果音と同時に
紅葉が擬音語を使ってどのように揉んでいるのかを表現しています。

最初は普通に、主人公の肩の凝り具合が尋常でないことがわかると
思いっきり力を入れているような、やや力んだ声で必死に揉みほぐします。
終わると「ふぅー」と一仕事終えたように息を吐き出すのが可愛いですね。

元々マッサージが音声として表現しにくいため、作品自体が少ないです。
「新婚ほやほやの女騎士さんといちゃいちゃらぶらぶする話」のように
主に効果音を聴かせることで揉まれている側を主体にしているのではなく
揉み手を主体にした表現をしているのは一つの特徴と言えるでしょう。



ややコミカルタッチな耳掻き
「あ お客様 よろしかったら イヤーエステもいかがですか?」
お次は耳のマッサージと彼女愛用の耳かきを棒による耳掃除です。
こちらも「ポスン ポスン」と乾いた効果音に
彼女の発する擬音語を交えながら進められています。

「ぷにぷにぷにぷに ぷーにぷに」
ここでは体のマッサージより軽い擬音語を使っているのに加えて
言い方がとてもリズミカルなおかげで
彼女自身が楽しく耳かきをしている様子がなんとなく伝わってきます。

耳かき音自体は他のサークルさんと比べると、ややリアルさに欠けると感じますが
作品自体が音よりも雰囲気を楽しむように作られているようで
若干方向性が違うため、一概には比較できないとも思えます。

「紅葉はお客様のお耳を 綺麗にするのが大好きなんです」
紅葉は主人公の耳の中が汚れていても嫌な顔一つせず
むしろとっても嬉しそうに耳かきをしてくれます。
その天真爛漫な様子には心温まるものを感じることでしょう。



コンパクトにまとめられたボイスドラマ
JONさんやシュミノサウンズさんといった一線級の耳かき作品と比べると
ボイスドラマの色を強く感じる作品です。

紅葉にしっかりと個性を与え、それを物語の中で発揮させることによって
作品の雰囲気を明るく元気なものにしています。
「癒し」タグを入れてはありますが、元気をくれるような作品に近いです。

「ふー 一日の仕事の締めは やっぱり温泉に限ります」
その紅葉の性格が一番良く出ているのが、おまけの「びっくり露天風呂」。
ここでは仕事を終えてくつろいでいる彼女の様子が描かれています。
ゲストキャラを交えたかなりコミカルなストーリーに
バイノーラルを上手く絡めて作られています。

注意点が一つだけ。
耳かきの最後に息を吹きかけるシーンはありません。

CV:かなせさん、遥果さん、かの仔さん(後のお二人は「びっくり露天風呂」のみの出演)
総時間 本編…23:46 おまけ…10:03


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の評価は6点。
コスパを考慮して+1してあります。

売りとして記載されている立体音響システムについて
実際に聴いた感じとサークルさんのフリートークでの言い回しから
バイノーラル録音ではなくバイノーラル編集と判断しました。

バイノーラル録音…ダミーヘッドなどの専用機材を使って音声を録音すること
バイノーラル編集…ステレオ録音に編集ソフトを使って立体的な音響効果を加えること

世間で言うところのバイノーラルはバイノーラル録音にあたるため
当サイトでは「バイノーラル」タグをつけておりません。

カット×彼女×シャンプー

サークル「ドット*ハーフ」さんの同人音声作品。
2週間ほど前に発売された、同サークルさんの最新作(全年齢向け)になります。

サークルさん自身が「音フェチ作品第一弾!」と銘打っているように
本作品は登場人物の声よりも
何かをする際に発生する音を聴かせることに重点を置いているのが特徴です。

今回は美容院を舞台に、髪を切ったり洗ったりする音を聴くことになります。
このあたりをテーマにした作品は非常にレアですから
音好きにはかなり楽しめるのではないでしょうか。

最近耳かきが注目されるに従って
音声作品でも効果音に力を入れた作品が増えてきました。
女の子の可愛い声を聴くのはもちろん好きですけど
こういった方向性の作品にはもっと増えてほしいものです。



彼女さんは美容師さん
美容師をやっている彼女にお店で髪を切ってもらうお話。

「いらっしゃいませ お待ちしておりました 本当に来てくれたんだ」
彼女は明るくて甘い声の女の子。
プロの美容師として働いており、その仕事風景を見せるために
この日は彼氏をお店に招待して髪を切ってあげることにします。

「本日はどうしますか? …カタログとか見る?」
おそらく2人の関係は他の美容師も知っているのでしょう。
彼女はお店にも関わらず、割とくだけた調子で話しかけてきます。
ただ所々で丁寧な言葉遣いになるのが
接する際の距離感を掴み切れていない感じがして面白いですね。

本作品最大の特徴、それはもちろん「効果音」です。
主にシャンプーをするパートとカットするパートで聴くことができますが
どの音も非常にクリアでリアルと言い切れます。

最初のシャンプーは洗面器に頭を乗せて行うお馴染みのスタイル。
聴き始めたときに驚いたのが、シャワーをかける際に鳴る音が
お湯の音だけでなくお湯が洗面器に当たる音や
お湯が流れていく際に排水溝に
「ごぼ ごぼ」と飲み込まれていく音まで入っていることです。

髪を洗う際の音も「しゃわ しゃわ」とややざらつきのある音など
3種類程度のリズムの音が用意されており
それが右へ左へ位置を変え、音の強弱も変えながら流れます。

若干撫でている対象が、頭ではなく平らな板っぽい音な気もするのですが
髪を洗っている音として十分認識できるほどにリアルと言えます。



飛び回るハサミの音が心地よい
次のカットパートでは、彼女が数種類のハサミを使い分けて髪を切ったり
肩のあたりをマッサージしてくれます。

カット音は「しょり しょり」「かちん かちん」「しゃく しゃく」と
どれもハサミで紙を切るような小気味良い金属音が使われており
それが頭の全方向を適度に動きながら鳴ることで
頭に程よい感覚が伝わってきます。

特にもみあげのあたりを切る時が一番音が耳に近づきますから
最もその感覚を味わいやすいシーンと言えるでしょう。

また、カットをしている最中は彼女のセリフが極端に減るおかげで
効果音だけに集中できる
のもいいところ。
静かな空間に時折鳴り響く効果音だけを聴いていると
なんだか自然と心が落ち着いてきます。

「かっこいいと思うよ 私好みだと思う」
もちろん恋人らしい親しげなやり取りも登場します。
仕事をきちんとこなしつつ、心のケアも忘れない。
彼女の細かい心配りを随所で感じ取ることができました。



音を通じて雰囲気を感じ取れる作品
物語の中で効果音を聴かせるタイプの作品ながら
そのリアルさや使い方によって、効果音が十分に存在感をアピールできています。

音自体はステレオなため、バイノーラルのような立体感には欠けるのですが
バイノーラル特有の反響音が無いおかげで、音をしっかりと味わうことができます。
音の強弱や位置取りがきちんとしてるのもあって
下手なバイノーラルよりずっとリアルです。

セリフや口調から2人の仲の良さも伝わってきますし
幸せ成分も十分に補充できるのではないかなと。
月宮さんの声自体がとってもあまあまですから
それだけでも十分ほっこりできると思います。

…と、ここまではべた褒めなのですが
最後のパートが個人的には少し残念でした。

ここではカット後にファストフードで軽く食事をする風景が描かれています。
ハンバーガーの袋を開ける音などの他に
それらを食べる際に咀嚼音が鳴るシーンがあるのですが
音量が小さいためにやや聴き取りにくくなっています。

確かに下品な部類に属する音ではありますが
そういった音だからこそ、聴きたい方もいるのではないかなと。

シリーズ化するようですし、今後どういったシチュを持ってくるかが楽しみです。

CV:月宮怜さん
総時間 36:22


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


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全力でうざい姉がさらに添い寝や耳かきを強いてくるMP3

サークル「チキンハーツ」さんの同人音声作品。
「全力でうざい姉が添い寝や耳かきを強いてくるMP3」の続編にあたる
全年齢向けの作品になります。

本作品は姉のキャラがウザい、これが最大の特徴で
「さらに」がついたことにより、前作よりもウザさがパワーアップしています。
ただ純粋にウザいだけでは単なる憎まれキャラになってしまいますから
可愛い一面も兼ね備えることで、善悪のバランスが取られています。

また今回は効果音にやや力が入れられており
「立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-」のように
意識してセリフを排し、効果音だけを聴かせてくれるシーンが登場します。

効果音中心のパートがある作品はほとんどありませんから
こういう作品はかなり貴重と言えるでしょう。



帰ってきたウザ可愛い姉
姉と部屋で一緒にくつろいだり、彼女に耳かきをしてもらったりするお話。

「おーかーえーりー あ? 何してるのって? 漫画読んでるの漫画」
姉は気さくに話しかけてくるやや甘い声の女性。
弟が家に帰ってくると当然のように彼の部屋に居座り
そこで漫画を読みながらくつろいでいます。

この姉がとんでもなくウザいキャラで
「そりゃ 姉ちゃんのパーフェクトワガママボディに惹かれるのは
仕方ないなーって思うし」

弟に凝視されると性的な危機感を勝手に感じ取ったり
「そうよね 姉ちゃんのことはもう飽きたんだよね…」
邪険に扱うと急にへこんで同情を誘おうとしたりと
とにかく色々な手段を使って弟に構ってもらおうとします。

「なんかごめんね 迷惑だったよね 姉ちゃん空気読まないから ごめんね」
ただ自分がウザいことは重々承知しているようで
弟に対して申し訳ない気持ちもきちんと持ち合わせています。
さらに彼女の声が元気で可愛い点もプラスに働いて
彼女はウザいながらも憎めないキャラに感じてしまうことでしょう。

一番最初の「日常パート」では、そんな2人のやり取り以外に
2人が部屋で過ごしている際に出る効果音だけが流れるシーンがあります。
ここではセリフが一気に減るおかげで、純粋に効果音だけを楽しめるのがいいですね。

姉がベッドで漫画を読んでいる風景なのですが
ページをめくる音、お菓子の袋を開ける音、食べる音、飲み物を飲む際に喉が鳴る音など
かなりリアルな効果音を適宜流すことによって、その雰囲気を作り出しています。

弟に関する効果音が一切入っていないのは残念ですが
少なくとも彼女のくつろいでいる様子は十分に演出されていると思います。



耳かきは吹きかけられる息がポイント
作品のメインとなる耳かきシーンは16分ほど。

「やーだー したいしたい みーみーかーきー させてよー」
子供っぽく駄々をこねる姉に、弟は仕方なく付き合ってあげることにします。

耳かき音は「ザリザリ」とやや軽くて乾いた音が使われており
近い時期に発売された「立体音響♪シロクマ耳かき店へようこそ!」や
「耳かき・耳舐め・耳マッサージ!~2人のお姉さんに癒されて~」など
他の耳かき音声に比べると、ややリアリティに欠ける印象を受けました。

ただ、お掃除が終わった後に行う息の吹きかけはとてもリアルで
「ふー」という風の圧力が耳に伝わると、ゾワゾワっとした感覚が生まれます。

最近は耳かき音声が数多く発売されていますが
この吹きかける息が耳に伝わってくる作品はあまり多くありません。

「そいやさ 今年はお花見行けなかったね」
姉は黙っているのが苦手なのか、耳かき中も色々と話しかけてきます。
ここでは2人の仲睦まじい様子を十分に楽しめるでしょう。



強引にでも構ってくれる作品
ウザ可愛いキャラの姉と、それに振り回される弟。
この2人のやり取りの様子が、ややコミカルなタッチで描かれています。

タイトルにある添い寝や耳かきといったシチュよりも
姉のキャラや2人のやり取りに注目した方がおそらく楽しめます。
前作経験者として比較してみると
今作はウザさが倍くらい、癒しは7割くらいになっていると感じました。

姉はなんだかんだいって可愛いです。
やや病気じみた部分もありますが、何かにつけて弟を頼って求めてくる。
そんなどうしようもない姉に対して
こちらもなんだかんだで応じてしまう。
2人のほのぼのとした様子には心落ち着くものがあります。

「1人暮らしをしていて、家に帰ると寂しく感じる」とか
「誰かに強烈に構ってほしい」とか
人恋しさを感じている方に聴いてみてほしい作品です。

CV:月宮怜さん
総時間 1:02:24


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


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イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
前作からおおそ1年ぶりと久々に発売された、全年齢向けの最新作になります。

以前紹介した「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-」や
それとは別に耳かき音の素材集も販売するなど
耳かき音にこだわりを持っているシュミノサウンズさんですが
今回、そのすべての効果音を作り直したそうです。

本作品は耳かき店でサービスを受けるお話ということで
一般的な耳かき音声とは段違いの
まさにプロにふさわしい様々な種類のなケアを聴くことができます。

そして、そのすべての行程で違う効果音が使われています。
本当に色々な音が登場しますから
耳かき音が好きな方にはたまらない作品と言えるでしょう。



大人のお姉さんによるきめ細かいケア
「イヤートリートメントサロン・オレイユ」で柏木さんにお耳のケアをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
柏木さんはいかにも大人の女性といった感じの、色っぽい声の女性。
今回が初の来店となる主人公のために
まずはお店の説明や、具体的にどういったことをするのかを教えてくれます。

彼女は挿し絵のイメージ通りとても落ち着いた女性なのですが
「これとこれと おっけいっと よしっと」
準備中に小さく掛け声を上げるなど、ちょっと可愛い一面も持ち合わせています。

本作品はお店でお金を払ってサービスを受けるわけですから
当然、普通に耳をお掃除するだけで終わるわけではありません。

耳以外にも頭、肩と合計3つの部位を扱い
頭が4行程、耳が片方につき10行程、肩が3行程と
それぞれにいくつものメニューが用意されています。

特に耳は本当に細かく手順を踏んでお掃除してくれますから
色々な効果音に触れることができるでしょう。

もちろん、耳掃除をしている「場」を形成するための効果音にも力が入れられており
足音、ドアを開ける音、服の擦れる音、椅子を動かす音など
音の発生するありとあらゆる場面に、立体的でリアルな効果音が用意されています。

このサークルさんの作品を初めて聴く方は
その音の質の高さにきっと驚くでしょう。
本当に効果音についてはずば抜けて優れていますから。



それぞれの音の違いを楽しもう
メインとなる耳かきは右→左の順で行われ
時間はどちらも18分程とかなり長めです。

「では 右の方に移動しますね よいしょ」
いつもの膝枕ではなく、主人公はリクライニングソファーに座り
柏木さんが車つきの椅子で動きながらお掃除をしてくれます。

冒頭でも述べたように、耳かきシーンで登場する効果音は
すべての行程で違う音が使われています。


お掃除は外側から始まって奥に進んでいくわけですが
外側を掃除している時は、ウェットティッシュだと「サッ サッ」
耳かきだと「シャリ ショリ」、綿棒は「ジョリ ジョリ」と
比較的軽めの乾いた音が使われているのに対して
奥の場合は耳かきは「グググッ」、綿棒は「ザザリ ザリザリ」と
外側に比べて力強い音が使われているのがよくわかります。

耳かき棒も専門店らしく、お客によってサイズや素材を変えているそうなので
外と奥で耳かき棒の音にも違った感覚を受けるかもしれません。
もちろん、耳をかくペースや強さも非常に多彩ですから
聴いていて飽きることはまずないでしょう。

また、実際にケアをしている際には柏木さんのセリフが一気に減り
耳かきの音に集中しやすくなっているのもいいところ。
相手が色々と話してくれながらの耳かきは、それはそれでよいものですが
こういう静かに楽しめる耳かきもいいですね。

音の中でも綿棒の音は本当に素晴らしいです。
まずナンバーワンと言い切って間違いないほどにリアルでびっくりしました。



耳かき音だけを見れば高水準の作品
サークルさんの売りである音の質の高さが上手に生かされています。
音によっては耳のみならず、体全体に心地よい感覚を与えてくれるでしょう。
浅い部分をお掃除されると耳がこそばゆく感じるかもしれません。

耳かき以外の音も本当に細かく
床が板なのか、歩く際に軽くきしむ音などはよくできてるなぁと感心しました。

注意点が2つほど。

本作品では柏木さんが息を吹きかけてくれるシーンはありません。
お店だからでしょうか、耳のお掃除をするまでです。
ただ、お話を聞く限りではあくまで「本作品では」のようですが…

あと、耳かきやマッサージ中は確かに柏木さんのセリフは減るのですが
「んっ」「ふんっ」といった吐息がかなり頻繁に聞こえてきます。
ボリュームのバランス的に効果音より声の方が大きいため
人によってはそれが気になってしまうかもしれません。

体験版が11分とかなり長めになっていますから
そのあたりは実際に聴いて確認をしてみてください。

CV:伊東もえさん
総時間 47:12


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
同サークルさんの作品は「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-」
以来4か月ぶりと、かなり久々の登場となります。

全年齢向けである本作品は「効果音を聴かせること」をメインとしています。
そのため、効果音は非常に多種多様かつリアルで幾重にも重ねられており
舞台である図書館の雰囲気が十二分に演出されています。

また作中で登場する先輩のセリフには、あまり深い意味を持たせず
あくまで効果音で作られた図書館の引き立て役に留めるなど
一般的な音声作品とは、立場を完全に逆転させている点も魅力と言えるでしょう。



図書館の何気ない風景を音だけで表現
図書館で主人公が本を読み、その隣で恋人である先輩がレポートをこなすお話。

本作品は図書館の何気ない風景を、効果音だけで表現している
まさに効果音が主役の作品です。

最初の「ひとりで本を読む」パートはセリフが一切ありません。
ここではすべてが効果音のみで構成されており
その音を聴くことで、自然と作品の世界に引き込まれていきます。

効果音は非常に複雑で、まず一番後ろにガヤ音(環境音)があり
1段手前に近くを人が通る時に鳴る足音、バッグのジッパーを開ける音
鼻をすする音、図書館の近くを車が通る音などの動きにより発生する音
そして最前列には主人公が本のページをめくる音と
3重に重ねられた音が不規則に鳴ることで、自然な雰囲気を生み出しています。

音自体も非常にリアル、かつ音量もきちんと考えられており
近くを人が通り過ぎる際には
足音が遠→近→遠とリアルで聞こえる音にかなり近く作られています。

そして、これらの音を聴いているとなぜかえらく落ち着いてくる。
音が自然であることと、それ自体に意味がないおかげで
無心になってこの空間に浸ることができるからかもしれません。



先輩の声もあくまで「付け合わせ」
「おまたせー」
開始から5分程経過すると、恋人である先輩が登場し
ここからは今までの音に、彼女が生み出す音が追加され
より複合的な効果音を楽しむことができます。

「カツ カツ スー」
場所が場所な事もあって、挨拶もそこそこに先輩はレポートを書き始めるのですが
書く際の鉛筆がレポート用紙にぶつかり、その上を滑る音が実に心地よいです。

やや乾いた音が使われており、それが6~8パターンほど用意されています。
耳かき音のように直接耳に響くようなものではありませんが
その独特の軽さとスピード感には、新鮮な驚きを感じました。
気になった方は体験版で直接ご確認ください。

「ふー ほー んーん」
時折先輩が声を上げるシーンがあるものの
そのほとんどが吐息だったり、何気ない質問だったりと
セリフに重要な役目が与えられていない点も特徴的です。

確かに先輩はそれなりに話すのですが
それがたとえ無くなったとしても、作品として成立するほどに軽い位置づけです。
彼女のセリフは、図書館の様子をよりリアルに演出するためのパーツに過ぎず
メインである効果音を邪魔しない程度に挟まれているように感じられます。

このように、最後の最後まで音を楽しませてくれる作りになっています。



逆転の発想によって生み出された名作
「音声作品は声を楽しむもの」そんな考えを見事に打ち砕いてくれた作品です。
正直、度肝を抜かれました。

効果音の質については、今まで聴いてきた作品の中でも
間違いなくナンバーワンと言い切れるほどに、飛びぬけて優れています。

「実際に録って来たんだよね?」と思えるほどに、とにかくリアル。

その音をさらに重ねることで、まるで本当にその場にいるかのような
ごく自然な空間を見事に演出しています。

メインである先輩のパートも、2人がそこに「いる」ことを意識させる程度に留め
そこから生まれてくる効果音の方に焦点が当てられています。
登場人物がこのように扱われている作品は
なかなかお目にかかれるものではありません。

聴いている最中は本当に音だけに集中できたおかげで
時間があっという間に過ぎていく気がしました。
そして聴き終えた時、素直に感動していたことをよく覚えています。

私自身が日々色々な音声作品を聴いているだけに
こういう際立った違いを持つ作品に対して、余計そう感じただけなのかもしれません。
ただ、実際に聴いていただければその違いにきっと気が付くはずです。

一言で言えば満点の作品です。
こういうコンセプトの作品はもっともっと増えてほしいですね。

CV:花茎ラルナさん
総時間 23:50


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
なんなんだこの作品は…次元が違いすぎる。
「『立体音響!電車で、電話で、お部屋で♪おねぇさんにイタズラされる音声』」以来
非催眠では久々に衝撃を受けた作品です。
ここまでくると、もう同人の域を超えたクオリティだなぁと。
個人的に次回作がとても楽しみなサークルさんです。

【耳かき音声】安眠少女 愛華編 【添い寝・ささやき】

サークル「Eryps」さんの同人音声作品。
耳かき、添い寝、囁きなどの癒し系作品をメインに制作されているサークルさんです。
こちらは全年齢向けの作品になります。

挿し絵のイメージにピッタリの可愛い女の子が
お兄ちゃんを耳かきと癒し、2つの方法で癒してくれます。

それ以外にも短時間の何気ない会話パートが
側面から作品の雰囲気づくりをサポートするなど
サークルさんの細かい心遣いが感じられる作品です。



お兄ちゃんが大好きな愛華
妹の愛華に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「あっ お兄ちゃん 待ってたよー」
愛華はおっとりした感じの、可愛い声の女の子。
日々塾通いに勤しむお兄ちゃんを心配して
公園まで迎えに来てくれます。

愛華はお兄ちゃんに対してとても健気で
自分も部活で疲れているはずなのに、そんな顔は微塵も見せず
ただただお兄ちゃんの事だけを気遣ってくれます。
そんな一途で献身的な姿に、心温まるものを感じることでしょう。

本作品のメインは耳かきと添い寝の2つに分かれており
耳かき11分、添い寝15分と割と手ごろな長さになっています。

「お兄ちゃんのお耳に おじゃましまーす」
耳かきは外のお掃除→浅い部分→深い部分の順で進められます。

耳かき音は別サークルさんが作成された素材を使用されており
全体的に軽めの乾いた音となっています。
イメージとしては薄めの紙を引っ掻いているような感じで
耳かき音として十分リアルな効果音と言えるでしょう。

耳かきが普通に耳をかいている時は、それほど感覚は伝わってこないものの
耳垢にぶつかったのか、時折少しだけ止まり
そして再開する際の「ぐぐっ」という音が、耳に心地よい感覚を与えてくれます。

上手い具合に不規則な音を演出されているのは良いですね。

また耳かきをしている際に聞こえてくる愛華の微かな呼吸が
場の静かな雰囲気を作り出す良い手助けになっています。

時間がやや短い点を除けば、かなりクオリティは高いと言えるでしょう。



心温まる添い寝
「お兄ちゃんが安眠できるように 愛華が寝付かせてあげる」
添い寝パートでは愛華が3種類の方法で、お兄ちゃんを寝かせようとします。

ここでの特徴は、愛華がずっと囁き声になること。
眠りにつこうとするお兄ちゃんを妨げないようにと
彼女が静かに静かに語り掛けてくれます。

「もし嫌な事があっても 愛華がこうやって 癒してあげる」
「ずっと側にいて お兄ちゃんを支えるよ」

ここではお兄ちゃんに安心してもらえるようにと
愛華が癒しの言葉を沢山投げかけてくれます。
静かな空間とも相まって、きっと心が安らぐことでしょう。

他にも愛華が創作した「つまらない話」を聴くことができます。
実際聴いた限りでは、つまらない話からは程遠い
とある人物の義侠心に溢れた良いお話でした。
心安らぐというよりは、涙ぐんでしまうお話です。



妹の健気さに心溶かされる作品
100%癒しのみで構成された作品です。

全年齢作品でも「お姉ちゃんに欲情しちゃった?」などのセリフを入れることで
軽くエッチなイメージを呼び起こすシーンの存在する作品もあるのですが
そういった要素がすべて排された、純粋な癒し系作品です。

やっぱり愛華の可愛さに癒されます。
純粋に兄を助けたい、支えになりたい、そんな気持ちが伝わってくるかのように
耳かきも添い寝も一生懸命にやってくれます。

「ねぇお兄ちゃん 一緒にテレビ観ようよ ポチっとな」
耳かきと添い寝以外にも、小話として2分程のパートがあるのですが
2人の何気ないやり取りが収められており
その仲睦まじい様子が心を温めてくれます。

この手の作品を聴いていてつくづく思うのが
何気ない日常って大切なんだな、って。

常にあるものだからこそ忘れやすい。
そんなことを再認識させてくれるような作品です。

CV:月宮怜さん
総時間 31:22


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫 弐

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。
「ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫」の続編にあたる
全年齢向けながらも人気のある作品です。

本作品も前作と同様に、物語の大部分が流撫の幻想的なお話で構成されており
彼女の可愛い囁き声と、微かに耳を叩くような感触に包まれていると
このまま眠ってしまいたい衝動に駆られることでしょう。



囁き声のみで構成されている作品
添い寝屋本舗で流撫に囁き声の物語を聞かせてもらうお話。

「空を見て いいの そのまま目を閉じて 聞いていて」
流撫はちょっと幼い感じの、可愛い声の女の子。
来店時のやり取りなどは完全に省略されており
いきなり彼女の囁き声からお話は始まっています。

本作品は「ささやき庵」シリーズの中でも、特に囁きに力が入れられており。
全編100%が囁き声となっています。

このシリーズは私もそこそこ聴いて参りましたが
全てが囁き声の作品はこれが初めてです。
囁き声が大好きな方には、願ってもない作品なのではないでしょうか。



月に見届けられながら、生命の故郷へ
前作の売りであったお話は、前置きと呼べる部分が端折られているおかげで
ほぼ全編に当たる24分間聴くことができます。

「人は海から生まれたの そう みんな海から生まれたのよ」
内容は彼女の名前「流撫」=月に焦点を当てる所から始まり
全ての生命が生まれた場所、海を2人で探検することになります。

彼女のお話は幻想的でありながら
彼女らしくちょっぴり子供っぽい部分も持ち合わせており
聴き手をマイナス面の感情に追いやるような場面はほぼ登場しないため
きっと終始ゆったりと、安心した気分で聴くことができるでしょう。

また、聴き手のイメージをサポートするための描写がかなり細かく
どこに何があり、そこからどう進むと目的地に着くかなど
流撫がきちんと説明してくれますから
比較的感情移入はしやすいと思います。

今回はとある大作映画を思い起こさせてくれるような
ちょっぴり悲しい恋人たちの物語となっています。

彼らの想いは主人公と流撫に引き継がれ
「大丈夫 またきっと会えるわ」
後日の再開を約束しつつ、最後は深い眠りにつきます。



静かな安らぎのひと時を与えてくれる作品
癒しのパワーに満ちた作品と言えます。

彼女の声が常に囁きであるおかげで
静かな空間を最後まで楽しむことができます。
夜寝る前に聴くのはもちろん、聴いたまま寝てしまってもまったく問題はありません。

今回のお話は前作に比べると、やや月の存在が薄くなってはいますが
月に始まり、月に終わる展開ですから
やはり月の役割は重要だと思います。

短時間ながらもお話はうまくまとまっているし
内容的には満足しているのですが
本作品は価格がかなりお高くなってまして…
27分で1000円はさすがに厳しいです。

また、お話の最後で流れる安眠促進のための寝息も
2分間と短くなっており、若干もったいなく感じます。

上記2点を考慮して、前作よりは点数を下げさせていただきました。

CV:るくさん
総時間 26:42


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
コスパについては30分500円、1時間1000円を基準に評価しています。
現在はこのあたりの価格帯が非常に多く、半ば相場になっているからです。

もちろん価格が高かったとしても、それを上回るクオリティを持った作品ならば
考慮しないことも普通にあります。
実際、高いと感じてもよく売れている作品はありますから。

私個人は同人作品に相場は無いと思っています。

耳掻きマッサージ専門店・大和撫子~夏コミ疲労回復SPECIAL~

サークル「JON」さんの同人音声作品。
「耳掻き」シリーズの第3作になります。
夏コミが終わった今の時期にぴったりな作品を選んでみました。

実際に参加された皆様、お疲れ様でした。
今年は例年にも増して暑かったようで、脱水症状を起こされた方が多かったとか。
帰宅時間に合わせたゲリラ雷雨もありましたし、色々と苦労されたかと思います。

本作品はコミケ帰りの男性が主人公となっており
耳小町の綾乃さんが、イベントで疲れた心と体をたっぷり癒してくれます。
今回は全年齢版にも関わらず、ちょっとエッチなシーンがあるのもポイントです。



コミケの帰りに癒しを求めて
耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」の耳小町、綾乃さんに耳かきをしてもらうお話。

「お疲れでしょう? リラックスして お体を休ませて行ってくださいね」
綾乃さんはちょっとかすれた声の、とても穏やかな女の子。
いつも贔屓にしてもらっている主人公のために
お耳を中心に精一杯のサービスをしてくれます。

この「耳掻き」シリーズは、耳かきをテーマとした作品ではありますが
最大の売りは耳かきではなく、綾乃さんそのものにあります。

彼女の声、物腰、仕草、どれを取っても癒しのパワーに満ち溢れており
本作品を聴いているだけで、自然と心がほぐれていくのを感じることでしょう。

「コミケ」という単語に対して、世間では偏見を持っている方もそれなりにいます。

「恥ずかしがらないでください 男の方ですから 普通だと思います」
綾乃さんは秋葉原のお店に務めているだけあって
コミケに参加したことはないけれど、十分に尊重し、すべてを受け入れてくれます。

また、ちょっといたずらをしてしまった時は
「こら ダメですよお客様」
軽く叱った後、ちゃんと許してくれるなど
まるで母親に甘えているかのような感覚を味わうことができます。



リアルで多彩な耳かき音
耳かきは時間にしておよそ21分間。
ただ単に耳掃除をするだけではなく、体をおしぼりで拭いたり、マッサージをしたりと
実際のお店で行っているような、プロの耳かきを聴くことができます。

耳かき音は専用の綿棒を使用しているだけあって
一般的な木製の耳かき棒と比べると
「しょり しょり」とやや控えめで柔らかい音になっています。
実際に聴いてみると、適度に程よい刺激を感じることでしょう。

また、より耳かきらしさを演出するために
耳かき音の強さや鳴る方向、耳をかくペースが多種多彩で
まるで実際に耳かきをされているかのような
臨場感のある音を味わうことができます。

耳かき音声作品の中には、最近発売されたものでも
耳をかく方向が、例えば右から左に流れるものばかりであったりと
一定方向かつ一定のリズムで、耳かき音が流れる作品があったりします。

でも耳というのは非常に複雑な形をしていますから
耳かきをする際は色々な方向、色々な角度から行うことになり
自然と様々なタイプの音が、耳にもたらされることになります。

それが上手に演出されている本作品は「見事」と言う他ありません。

ただ一点だけ、音の位置が耳よりは若干中央に寄っているため
耳そのものよりは、耳の裏側あたりをなぞられている気がします。
2年前の作品に対して無理な注文なのかもしれませんが、そこだけは残念です。



体の芯まで癒される作品
綾乃さんの癒しのパワーで、身も心も浄化されます。
耳かきも今の作品と渡り合えるほどにクオリティが高く
様々な音で耳を楽しませてくれます。

今回はサービスとして、ちょっぴりエッチなシーンがあるのもいいところ。
ただあくまで全年齢の作品ですから、あまり期待はしないでください。

また、過去作と比べて自動車音などのノイズが大幅に減っており
静かなひと時を過ごしやすくなっている点も良いです。

「いつでも いつまでも 綾乃はお客様のお耳を ケアします」
「お疲れの時は どうか必ず 綾乃の膝の上に 帰ってきてくださいね」

綾乃さんはとても自然に、穏やかに主人公を見守ってくれます。
最近寂しい思いをしている方などには、是非聴いてみていただきたいですね。

価格も300円ととても良心的。
文句なしの満点の作品です。

おまけ音声は、演者の秋葉よいこさんによるコミケのお話です。

CV:秋葉よいこさん
総時間 23:01(本編) 3:10(お疲れ様メッセージ)


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

和み隠れ家 あまえた楼 佳奈

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。
全年齢対象作品になります。

有名な「ささやき庵」シリーズからの派生作品の一つで
「お姉さんに癒してもらう」ことをコンセプトにしていた、ささやき庵とは逆に
「少女に甘えてもらう」ことで癒してくれるのがあまえた楼です。

それ以上に特徴的なのが、少女の話し方。
本作品の少女は京都弁を話してくれます。

方言モノはいつか出て欲しいと思っていましたから
個人的にかなり嬉しいです。



元舞妓さんの少女がお出迎え
妹設定の少女たちが甘えてくれるお店「あまえた楼」で
佳奈という少女にお世話をしてもらうお話。

「この背中に当たる ぷにっぷにのおっぱいの感触は 誰やろ? 誰やろ?」
佳奈は元気いっぱいな女の子。
久々にお店にやってきた主人公を
とても親しげに迎えてくれます。

まだ19歳と若いながらも、舞妓の修業をしていたという
割と珍しい経歴を佳奈は持っています。

本作品の一番の聴きどころはやはり「方言」でしょう。
「今日は佳奈が お兄ちゃんのこと ぬっくぬくに したんねん」
佳奈が関西弁特有のやや砕けた口調で、終始語り掛けてくれます。

私は大阪弁と京都弁の違いについては、よくわかっていませんが
佳奈のその独特なセリフを聴いていると
不思議と心がほっこりとしてしまいます。

ざっくばらんと言えばいいのでしょうか
肩の力を自然と抜いてくれる雰囲気を持った言葉です。



まっすぐに甘えてくる佳奈
あまえた楼の店内では、お客と小町は兄妹になります。
だから佳奈が主人公を呼ぶときは、もちろん「お兄ちゃん」です。

「だって お兄ちゃんは 他のお兄ちゃんとは ちゃうよ」
佳奈は主人公にちょっと違った感情を持っているようで
ほっぺたをすり合わせてきたり、おっぱいを押し付けてきたりと
予想していたよりずっと積極的に、主人公に肉体的な接触をしてきます。

ただ、主人公自体が大人なのか、お互いの立場をわきまえて
うまく受け流しているおかげで、あまりエッチな印象は受けません。
兄妹ならではの、軽いスキンシップといった程度に留まっています。

「うちのこと これからも あんじょうおたの申します」
「あっちゃー だいぶ肩張っとるなー ぱんぱんやわ ちょー肩揉んだるけ」
「ほな お布団に ごろんちょしてええよ」

後半になると、より特徴的な方言が登場してきますが
関西人の声優さんが演じられていることもあって
少なくとも聴いていて不自然には感じません。
可愛い声での方言には、なぜかひきつけられるものを感じます

ラストになるとVOICE LOVERさんお得意の
囁き声を使っての物語を聞かせてくれます。

内容は本当に他愛のないお話なのですが
佳奈が主人公を普通のお客以上に心配する心や
「癒してあげたい」という気持ちが、なんとなく伝わってきました。



方言好きな方にはかなり楽しめる作品
佳奈の明るいキャラと方言に癒されます。
やっぱりいつもと違う言葉を聴くと、新鮮に感じますね。

今回は比較的メジャーな方言でしたから
津軽弁とか、もっとマイナーな方言も聴いてみたいところです。

内容については、もっとささやき庵との差を明確にして欲しかったです。
総時間の約3分の1を囁き声が占めていますが
あまえた楼でまで囁く必要はなかったのではないかなと。

明るくて元気な女の子を囁かせてしまうと
かえってその魅力を削いでしまう気がします。

本作品はシリーズ化されており
2作品目は熊本弁の女の子が登場するそうです。
「和み隠れ家 あまえた楼 夏希」

CV:口谷亜夜さん
総時間 31:10


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

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