
サークル「黒月堂」さんの同人音声作品。
声優のかなせさんが運営をされているサークルさんになります。
全年齢向けにあたる本作品は、マッサージと耳かきをメインとしたボイスドラマで
現在のメジャーな耳かき音声のように効果音をメインに聴かせるのではなく
それと同時にキャラが擬音語を発するやや珍しいタイプです。
これによって、例えば力を入れて揉んでいるときは声を力ませたりと
行っている側の様子を感じ取りやすくなっています。
揉むペースをセリフのスピードで表現しているのも面白いですね。
他にも全編にしっとりと落ち着いたBGMを入れることで
環境的にも落ち着きやすくなっています。
都会の喧騒に疲れた者の桃源郷
「いらっしゃいませ 六の湯 手揉みの間へようこそ」
紅葉は丁寧な言葉遣いの柔らかな声の女性。
露天風呂で汚れを落とした主人公に疲れを取ってもらうために
一生懸命マッサージと耳かきをしてくれます。
本作品はほぼ全編に渡ってBGMが流れます。
マッサージでは和声楽器を使ったしっとりとした曲
耳かきではピアノなどを使ったホッとするような曲と
場面場面に応じて雰囲気づくりを手伝ってくれます。
私は普段BGMに対して結構否定的です。
でも今回はエロでも催眠でもありませんから、普通に有りじゃないかなと。
音声や効果音もBGMを意識したボリュームになっています。
「もみもみ もみもみ もみもみ」
まずは主人公をうつ伏せにして肩や背中をマッサージします。
その際「シャッ シャッ」と布をさするような効果音と同時に
紅葉が擬音語を使ってどのように揉んでいるのかを表現しています。
最初は普通に、主人公の肩の凝り具合が尋常でないことがわかると
思いっきり力を入れているような、やや力んだ声で必死に揉みほぐします。
終わると「ふぅー」と一仕事終えたように息を吐き出すのが可愛いですね。
元々マッサージが音声として表現しにくいため、作品自体が少ないです。
「新婚ほやほやの女騎士さんといちゃいちゃらぶらぶする話」のように
主に効果音を聴かせることで揉まれている側を主体にしているのではなく
揉み手を主体にした表現をしているのは一つの特徴と言えるでしょう。
ややコミカルタッチな耳掻き
お次は耳のマッサージと彼女愛用の耳かきを棒による耳掃除です。
こちらも「ポスン ポスン」と乾いた効果音に
彼女の発する擬音語を交えながら進められています。
「ぷにぷにぷにぷに ぷーにぷに」
ここでは体のマッサージより軽い擬音語を使っているのに加えて
言い方がとてもリズミカルなおかげで
彼女自身が楽しく耳かきをしている様子がなんとなく伝わってきます。
耳かき音自体は他のサークルさんと比べると、ややリアルさに欠けると感じますが
作品自体が音よりも雰囲気を楽しむように作られているようで
若干方向性が違うため、一概には比較できないとも思えます。
「紅葉はお客様のお耳を 綺麗にするのが大好きなんです」
紅葉は主人公の耳の中が汚れていても嫌な顔一つせず
むしろとっても嬉しそうに耳かきをしてくれます。
その天真爛漫な様子には心温まるものを感じることでしょう。
コンパクトにまとめられたボイスドラマ
ボイスドラマの色を強く感じる作品です。
紅葉にしっかりと個性を与え、それを物語の中で発揮させることによって
作品の雰囲気を明るく元気なものにしています。
「癒し」タグを入れてはありますが、元気をくれるような作品に近いです。
「ふー 一日の仕事の締めは やっぱり温泉に限ります」
その紅葉の性格が一番良く出ているのが、おまけの「びっくり露天風呂」。
ここでは仕事を終えてくつろいでいる彼女の様子が描かれています。
ゲストキャラを交えたかなりコミカルなストーリーに
バイノーラルを上手く絡めて作られています。
注意点が一つだけ。
耳かきの最後に息を吹きかけるシーンはありません。
CV:かなせさん、遥果さん、かの仔さん(後のお二人は「びっくり露天風呂」のみの出演)
総時間 本編…23:46 おまけ…10:03
オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点

体験版はこちらにあります
追記
作品自体の評価は6点。
コスパを考慮して+1してあります。
売りとして記載されている立体音響システムについて
実際に聴いた感じとサークルさんのフリートークでの言い回しから
バイノーラル録音ではなくバイノーラル編集と判断しました。
バイノーラル録音…ダミーヘッドなどの専用機材を使って音声を録音すること
バイノーラル編集…ステレオ録音に編集ソフトを使って立体的な音響効果を加えること
世間で言うところのバイノーラルはバイノーラル録音にあたるため
当サイトでは「バイノーラル」タグをつけておりません。
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