「2023年を振り返って(同人音声編) その1」では下半期に出た同人音声のランキングを紹介しました。
ここからは同人音声側における今年の大きな特徴や来年に関することを簡単に話します。
例年だとその前に今年活躍された新規のサークルさんを紹介するのですが
今年は該当者なしということで総評だけ書きます。
挿し絵にも大きな変化が現れる
今年も2022年に引き続き量の面で見れば豊作、質の面ではやや不作でした。
上半期はもちろん、下半期も新作がものすごい勢いで出てますし
新しく参入するサークルさんもそれなりにいて傍から見れば盛況でした。

しかし供給過多の状況が長く続いてる影響で作品ひとつひとつのDL数は減少傾向にあります。
昨年までは1000本をすぐさま突破してたサークルさんが3桁中盤で伸び悩んだり
100本、500本といった節目をなかなか超えられない作品を数多く見ました。
これについては私よりもサークルさんのほうが強く実感されてると思います。
今までの勢いを維持できてるのは桃色CODEさんなどの超大手くらいで他は軒並み苦戦してます。

新作数が増えた影響で散らばった、もしくは新規に食われたと見ることもできます。
しかしその場合は聴き手の総数があまり増えてないことになります。
同人音声を愛するファンがいて好きな作品を買うから業界は成り立つわけで
そこをさらに増やしていくのが今後の重要な課題になります。

もうひとつ、AIの挿し絵を使う作品が爆発的に増えたのも今年の特徴です。
今までは直接もしくは仲介サイトを使って絵師さんに依頼してましたが
画像生成AIツールがリリースされた結果、それを使って挿し絵を作るサークルさんが増えました。
背景などの一部で使う人もいれば、キャラも含めてまるまる使う人もいます。

漫画やCGといった絵が主体になるものは販売サイトで規制が入りましたが
音声はそれに該当しないから毎日のように見かける状況になってます。
お金や手間を大幅に削減できるので、AI産の挿し絵を使うこと自体は別に悪くないと思います。

しかし、現時点だと大手のサークルさんでこれを使うケースはほとんどなく
実演作品などをものすごい勢いで発売してる粗製乱造サークルがよく使ってます。
100円商法と同じく粗悪品の象徴みたいになってて残念です。
上手く使ってる作品もちょこちょこ見かけるので、今後はそういう方向に推移してくれることを願ってます。

上半期の記事で「ブームが落ち着いた」と書いたオホ声については
引き続き定期的に新作が出てますけどヒット作と呼べるものはあまりありません。
それでもオホ声メインで制作されてるサークルさんは安定した実績を残してます。

少なくともオホ声を漏らすだけで売れる時代はもう終わったと見ていいでしょう。
今後はオホ声と他の要素を組み合わせて個性や深みを出す作品が主流になると思います。
マニアックなジャンルが2年以上も人気を維持できたのだから十分凄いです。

同じく上半期の記事で書いた新しいブームについては今のところ確認できてません。
しかしそうなる可能性を秘めてるジャンルはいくつかあります。
どれもシナリオ力が求められるものですから大量生産される可能性は低いです。
今後少しずつ成長して他と並ぶ人気が出てくれることを期待してます。

以上をもって同人音声側の総括とさせていただきます。
来年は少しでも良い方向へ前進することを心より願っております。

「2023年を振り返って(催眠音声編)」