サークル「みるくやしき」さんの催眠音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、VTuberとして現在活躍中の世話好きなお化けが
その持ち味を活かしたやり方で主に心をリフレッシュします。

催眠暗示と音を組み合わせたASMR系のサービスをするのが特徴で
深呼吸や鈴の音に合わせてリラックスや深化を促す暗示を入れて彼女を受け入れやすい状況を作り
その後は数種類の耳マッサージ、耳舐め、幼児プレイなどを順にやって一体感と幸福感を膨らませます。
ガチの催眠音声とは少し違いますから、同人と催眠のハイブリッドと思って聴いたほうが満足できます。
お化けVTuberに内側から癒してもらおう
なぃとめあさんが合計5種類のASMRサービスをするお話。

なぃとめあさんは甘く可愛い声の女の子。
軽く自己紹介してから普段どういう活動をしてるか話すと
今日は特別に主人公を一対一で癒します。

本作品はお化けのイメージよりもずっと明るくて優しい性格をしてる彼女が
親しい関係にある彼をおよそ100分に渡ってじっくり癒します。
マッサージや耳舐めといった定番のサービスに加え
彼に憑依して内側から心を綺麗にする変わったシーンも登場します。
Youtubeのチャンネル登録者数が19万人いますから結構有名な方のようです。

そして彼女はこれらをするにあたって色んな音を鳴らします。
耳マッサージだけでも3種類の音を使い分けてますし
多くのシーンで「ぶぅぅぅん」という振動音(シンセパッド)を流して意識を小刻みに揺さぶります。
催眠をかける時も鈴の音を鳴らしててバリエーションが豊富です。

積極的にしゃべってもくるので音特化ではなくハイブリッド型と私は見てます。
VTuberが出演してるのにセリフが少ないと個性が出にくいですからこうするのが妥当です。
同じサービス内でも動かし方を適度に変えてあってサークルさんのこだわりを感じます。

催眠については全編に渡ってかけ続けるのではなく
序盤と一部のパートで暗示を入れる抑えた作りになってます。

古典催眠、現代催眠いずれの技法にも頼らず効果音と暗示だけで組み立ててました。
(一応古典催眠の音響法と言えなくもない動作はありますが、アプローチが軽いので効果があるかはなんとも…)

催眠をかけてるのは事実なので「音声を聴いたら眠くなるから催眠音声」みたいなまがい物ではありません。
ただし、この内容だと催眠のかかり具合は浅いところで留まる人が多いと見てます。
全体を10とするなら催眠の要素は2~3程度です。
シンプルで短い催眠
催眠はおよそ5分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずは深呼吸しながら彼女の声に耳を傾けます。

そして彼女は「しゃらん」という涼やかな鈴の音を長めの間隔で鳴らしながら
聴き手がリラックスしたり意識の力が弱まる暗示を入れます。
音と連動させて誘導するスタイルなので音モノの一種と呼ぶのが妥当でしょう。

深呼吸と暗示だけで構成されてる極めてシンプルな催眠です。
聴き手を2人だけの世界へ案内することを目的に
深呼吸はほぼ自由にやらせて鈴の音と暗示を入れることに専念します。

実はこれのふたつ後にあたる「「ASMRプレイ(2)」 君のナカにはいっていくよ♪ 催眠体内ASMR」では
およそ7分かけて催眠状態を深めるシーンがあります。
それ以降のパートでも暗示をちょこちょこ入れてきますから、本当にこれだけでおしまいではありません。
催眠をかけるシーンとそうでないシーンを交互に挟んで進めるおかげでイマイチかかりにくくなってます。

このへんをもっと上手く調整できてたら少なくとも今よりはずっと深く入れたでしょう。
わざとこうしたと考えるにしても技術的にメリットがあるとは思えません。
「やり方は割といいのにもったいないなぁ」というのが率直な感想です。
音で心をケアするサービス
軽く催眠をかけた後はいよいよ音を使って主人公を癒します。
最初の3パート34分間は色んなマッサージをするシーン。
「「ASMRプレイ(1)」 君をお掃除していくね♪ 次第にビンビン!? 過激ASMR」は
ティッシュっぽい乾燥した音→素手→オイルつきの手で耳のあたりを揉みほぐし
「「ASMRプレイ(2)」」は深化のアプローチをかけた後に心の内側を綺麗にします。

この2パートは同人と催眠の要素が混在しており
どちらも序盤は暗示を入れながら音を鳴らすスタイルを取ります。
耳マッサージは音の違いがはっきりしてて臨場感がありますし(質感も比較的良いと言えます)
心の内側を綺麗にするサービスもお化けの彼女だからできることです。
人間の女性には決してできないことをいくつもやって個性を出すのが本作品らしいなと。

「ASMRプレイ(2)」を聴いた時に意識が軽くぼやける感覚がしましたから
被暗示性が高い人なら多少は催眠に入れるかもしれません。
音と技術をもっと上手に絡めてればより良い催眠音声になったでしょうね。

続く3パート50分間はシチュ重視のサービス。
「「ASMRプレイ(3)」 君を赤ちゃんに戻しちゃう♪ めあママによるバブみ癒しASMR」は彼女がママになりきって甘やかし
「「ASMRプレイ(4)」 めあだけを愛して! ヤンデレめあちゃんの洗脳ASMR」はヤンデレ彼女の設定でヘッドマッサージをします。
そして「「ASMRプレイ(5)」 おばけの力で二人に分身♪ 両サイドからのデュアルASMR」は
彼女が分身して両耳からちゅぱ音と耳マッサージっぽい音を鳴らします。

ここでも状況に応じた効果音が色々出てきて癒されます。
幼児プレイは幼児退行の暗示を軽く入れてからガラガラを鳴らしますし
ヤンデレ彼女の時は指で頭皮を擦る音と炭酸マッサージの音が個別に鳴ります。
同じマッサージでもできるだけ違う音を使うことによってASMRとしての魅力を向上させてます。
音質がいかに良くても似た音ばかり鳴らしてたら普通は飽きますからね。

実際に聴いた感想ですが、最初の催眠パートを聴いた時点では
「ほぼ暗示だけで誘導するとは思い切ったことをやるなぁ」と思いました。
ですがその後のパートで催眠の要素がかなり少ないことに気づき
ちょっとこの内容では催眠音声として楽しむのは難しいと感じました。

大手さんの作品を見るとわかりやすいのですが、催眠は基本的に始めたら最後までかけ続けます。
一見するとまったく関係ないセリフや行為でも、実は無意識にちゃんと働きかけてるケースがよくあります。
でも本作品は暗示をちょろっと入れてから同人音声のサービスをするのを繰り返します。
他にも改善点は色々あるのですが、とりあえずここだけは何とかしなければまずいと見てます。

このように、催眠は添える程度に留めて音やシチュに力を入れたサービスが繰り広げられてます。
色んな音が楽しめる作品
パートごとにシチュやサービスを大きく変えてそれに合った音を鳴らすASMR系の作品です。

めあさんは自分にとって特別な存在である主人公を心の芯から癒そうと
まずはシンプルな催眠をかけて2人だけの世界へ案内し
そこで耳マッサージ、心の浄化、幼児プレイ、ヤンデレ彼女など色んなお世話をします。
そしてこれらすべてに専用の音を用意し、さらに背景音と組み合わせて臨場感と一体感を出します。

優しくて世話好きなお化けVTuberが男性をたっぷり癒す甘いシチュ
催眠はほんの少しやる程度に留め、それ以外はほぼ同人音声と同じサービスをする展開
多種多様かつ割とリアルな音をふんだんに盛り込んだ作り。
ASMR色を出したうえで催眠音声としての側面も少し持たせる感じに組み立ててます。

中でも3番目は音の種類をできるだけ多く用意する凝ったものです。
シンセパッドの音が鳴らないバージョンも入ってますから
彼女の声と音だけを楽しみたい方はそちらを選ぶといいでしょう。
ASMR作品として聴く分には良いところを持ってると思います。

催眠については暗示を少し入れただけで効果が出るとサークルさんが思われてるのかもしれません。
大手さんみたいに技量と威光の両方がある方ならそれでも通用する場合がありますけど
今回が2作目のみるくやしきさんがこの形式でやるのはまだ早いのではないでしょうか。
古典あるいは現代の技術を駆使して根気よくリードするのが順当だし効果的です。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:なぃとめあさん
総時間 1:39:11(「総再生時間3時間超え」はシンセパッドの音が鳴らないバージョンと合わせた場合)

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
同人音声として見るなら7~8点です。