サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
今回紹介する作品は、優しくてしっかり者の店員さんが
遠路はるばるやって来たお客を健全なサービスでじっくり癒します。
季節感を出しながら彼女が得意とする散髪を長めにやるのが特徴で
花火、風鈴、セミなど夏にちなんだ効果音や環境音をいくつも盛り込み
さらに炭酸を使うシーンを複数用意して没入感と清涼感を与えます。
暑い夏を音で涼しく
「旦那様 こんばんは お久しぶりです」
すずなは明るくて素朴な声の女の子。
ある日の夜、バスに乗って道草屋の近くまでやって来た主人公を迎えると
腕や首筋に虫よけスプレーをかけてから案内します。
本作品は道草屋メンバーの中でも一際真面目な性格をしてる彼女が
何度もお世話してる彼をおよそ140分に渡ってじっくりもてなします。
夜の小道、barberすずな・夏の和室編、barberすずな・炭酸スパすーぱーと3つのシーンに分かれており
それぞれでやることを変えながら効果音や環境音を組み合わせてリアルに表現します。
今作は夏のお話ということでこの時期に合った音を中心に据えてます。
祭りでやる大きなものじゃなく、お店で買えるタイプの打ち上げ花火を眺めたり
セミの声や風鈴の音を鳴らしながら涼しさを感じるサービスをします。
暑い印象の音ばかりだと落ち着けないので、風情や静けさといった別方向の音をよく使います。
タイトル通り炭酸を使ったサービスが充実してるのも大きな特徴です。
主に最後のシーンでヘッドスパ、髭剃り、マッサージ、トリートメントが立て続けに出てきます。
同じ炭酸でも個体、液体、泡と質感を変えてそれぞれに合った爽やかな音を鳴らしてました。
アイスを食べるシーンもあったりと、聴いててスッキリするように上手く調整されてます。
総時間が長めなのでセリフも結構入ってますが
サービス中は無言なことのほうが多いですからASMR系の作品だと思います。
彼女たちの何気ない会話も場を和ませる重要な役割を果たします。
暑さでバテてるのか普段よりもだらっとしてる印象を受けました。
散髪&ヘッドスパ重視の爽やかなサービス
普段よりも遅い時間に最寄りのバス停へ到着し、歩いてたところをすずなが迎えに来て合流します。
そして途中でたまたまやってた花火を眺めたり炭酸飲料を飲んで涼みます。
芹「ほんとに誰もいないですからねー どっちを見ても暗がりばっかりで もう人よりお化けのほうが多そうですよ」
すずな「そういうのはいないです この時代には絶滅しました」
ここは道草屋の店主である芹が同行してるので2人の掛け合いを楽しむことができます。
冗談を言ったり子供っぽく振る舞う芹にすずなが突っ込みを入れることが多く
暗くて静かな夜とは違う明るい空気が漂ってます。
環境音は虫やカエルの鳴き声が中心になってて割と控えめです。
花火のシーンは「ぱぁん」というクリアな破裂音が散発的に鳴ります。
大きな打ち上げ花火よりも音が軽い代わりに位置が近いです。
線香花火や手で持つ棒状の花火とも違ってて音選びが巧みに感じました。
道草屋は花火が出てくる過去作がいくつかあるので、それらと被らないように気を配ってます。
続く「2-barberすずな・夏の和室編(約41分)」は翌朝のお話。
すずなが最も得意としてる散髪で彼の髪と心をスッキリさせます。
ちなみに本作品は頭のケアにおよそ70分もかけてます。
「朝からセミは元気ですね セミも暑いから 木から離れないんでしょうか」
夏に関する雑談や気配りする言葉をかけながら
霧吹きで髪を湿らせる、2種類のハサミを使い分けて整える
軽く部屋を掃除してからシャンプーをかけるなどプロらしい流れるような手つきで進めます。
すずなは過去作で何度も散髪をやってますからハサミさばきも軽快です。
通常のハサミはシャクシャク、すきバサミはサクサクとやや質感の違う金属音を
頭全体へゆっくりスライドさせる感じに動かしてました。
散髪中に歌を披露するところにも心の余裕が窺えます。
カランコロンという竹風鈴の音も時折鳴っててこの空間を音と会話で見事に表現してます。
そして最後の「3-barberすずな・炭酸スパすーぱー(約65分)」では
本作品の持ち味となる炭酸を使ったサービスが続々登場します。
洗面台に水を浸してから炭酸タブレットを投入し
そこに頭を浸して音を楽しみながら髪と頭皮を綺麗にします。
他にも泡をその場で作ってからする髭剃り、剃り跡を炭酸水で綺麗にするマッサージ
ムース状のトリートメントを髪全体に多めにつけるサービスなど泡尽くしの内容です。
炭酸はしばらく経つと抜けてしまうので
タブレットを途中で追加したりトリートメントを再度吹きかける動作を挟んでありました。
炭酸水はシュワシュワ、炭酸入りトリートメントはパチパチと違った音が鳴っててどちらも爽やかです。
いのこ「いいですなーそれ」
すずな「涼しいですよ」
またここからは後輩店員にあたるいのこが加わりすずなと雑談します。
彼女は一緒に何かをするのではなく、近くで寛ぎながら時折会話する友達っぽい位置づけです。
いのこのほうが年上だからなのでしょうけど、すずなが丁寧語で相手するのが印象的でした。
何気ない会話を通じて彼女の真面目さや礼儀正しさを表現してます。
このシーンがやはり本作品における一番の聴きどころだと思います。
時間が最も長い、炭酸を使ったサービスが充実してる、雑談による雰囲気作りもバッチリと
個性をしっかり持たせたうえで癒されるように作られてます。
耳かきは左右合わせて20分程度ですから、散髪やヘッドスパのほうがずっと存在感は大きいです。
このように、多種多様かつリアルな音とゆるーい会話を組み合わせた夏らしい物語が繰り広げられてます。
自然と引き込まれる作品
すずなは暑い日にわざわざ道草屋まで来てくれた主人公を満足させようと
最寄りのバス停まで出かけて案内しながら雑談したり花火を見て楽しみます。
そして翌日は比較的涼しい時間に散髪、ヘッドスパ、耳かきをじっくりやって癒します。
気配り上手で散髪の腕もある店員さんが夏の日に様々なサービスをするノーマル向けのシチュ
シーンごとにやることを変えながら季節感のある音を鳴らして没入させる作り
水や炭酸にまつわるサービスを中心に据えて涼しさを与える演出。
キャラ、音、世界観のすべてがしっかりしてる総合力の高い作品に仕上がってます。
中でも3番目は耳かきの割合を普段よりも落とす代わりに散髪やヘッドスパを強化し
さらに炭酸というテーマも設けて幅広く表現する非凡なところを見せてくれます。
同じ炭酸を使うサービスでもパートによって音を使い分けてるのが素晴らしいです。
シュワシュワ、パチパチした音も耳に心地よく夏の暑さを軽減してくれます。
すずな「屋台が欲しくなりますね」
芹「イカ焼きとかねー あとあのー…炭酸?」
あとは芹やいのこといった砕けたキャラを登場させることで、すずなとの対比を鮮明にしようとしてます。
彼女が格別お堅い性格をしてるのではなくそれが自然体なのだと思います。
一対一の時も普通に話しますから変化をつけるための工夫と見るのが妥当です。
以上を踏まえてサークルさんでは28本目の満点とさせていただきました。
CV:すずな…藤堂れんげさん 芹…雁庵うずめさん いのこ…箱河ノアさん
総時間 2:22:27
オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点

体験版はこちらにあります
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