同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:同人音声 > 全年齢向け

   ● 癒しガール -ruriko-
   ● 雨の日の耳かき店 雫庵
   ● ムギュっと咲樂子さん!恋するひとつ軒の下
   ● 【耳かき・シャンプー】りりふれ chapter:まゆさん襲来【ハイレゾ96khz同梱】
   ● 鈴の音と共に
   ● ご耳愛部!~郷愁の章~
   ● 心を癒す音声~いつでもあなたのそばに~
   ● 小野女未子の耳かきEX 【バイノーラル】
   ● もぐらの恩返し
   ● 苦い貴方にお砂糖を


癒しガール -ruriko-

サークル「Butterfly Dream」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、とっても一途で頑張り屋な妹が
実の兄と一緒に夜を楽しく過ごします。

サービス中は音重視、その前後は会話重視とメリハリのある作りになっており
器具ごとの特徴を上手く捉えたリアルで優しい音の数々や
異性よりも肉親として彼に強い信頼を寄せる彼女の純粋な姿が癒しを与えてくれます。
兄さんと過ごす幸せな夜
妹の瑠璃子とのんびりするお話。

「に、兄さん 起きてますか?」
瑠璃子は丁寧な言葉遣いをするお淑やかな声の女の子。
ある日の夜、兄にあたる主人公の部屋にやって来ると
先ほど観たホラー番組が恐かったので一緒にいて欲しいとお願いします。

本作品は3歳年下で今年高校1年生になった実の妹が
50分近くに渡って耳かき、手のマッサージ、添い寝をします。
血の繋がった間柄ということで堅苦しさや心の距離を感じる部分は一切なく
彼のために一生懸命尽くす姿も愛情に満ちてます。

作品独自の特徴はふたつ。
ひとつはサービスの様子を主に音で表現してること、もうひとつは彼女のキャラやセリフです。

前者は現在の耳かき音声で流行ってる音フェチ(ASMR)要素が強く
耳かき中は必要最低限のことを話す以外は効果音と彼女の吐息だけが流れます。
Butterfly Dreamさんは浅見ゆいさんの個人サークルなので、どうしても彼女の声や演技が注目されがちなのですが
効果音の質感、動き、力加減なども非常にレベルが高いです。

またサービスに使う道具を用意する音、二人が布団に入りもぞもぞする音など
サービス以外の細かな動作にもきちんと効果音が入ってます。
ご自身が耳かき音声に多数出演されてるからか、音に対する強いこだわりを感じました。

「大好きな兄さんのお耳をお掃除できるなんて 嬉しいです」
後者については恐怖を和らげるために彼を頼るところから始まり
どのパートも彼が癒しを感じるように気をつけながらお世話を続けます。
そして所々で今の自分の気持ちを正直に伝えます。

彼女が彼に対して好意を抱いてるのは間違いないのですが
聴いた感じでは恋愛感情よりも信頼や羨望に近い気持ちに映りました。
小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた人とこれからも同じ関係でいたい。
そんな思いがセリフの端々から伝わってきて心がとても温まります。

そしてこのふたつの特徴を両立させるために
サービス中は音に焦点を当て、その前後は会話を重視するメリハリをつけた構造にしています。
ですから音が好きな人、キャラが好きな人どちらも楽しめるでしょう。
音と言葉が織り成す癒しの空間
2分程度のドラマパートを経てから始まる最初のサービスは耳かき(約17分30秒間)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天で汚れを取り
仕上げに弱めの風圧で3回程度息を吹きかける家庭的なものです。

耳かき棒は「すりっ じじっ」と乾いた軽い音
梵天は「ぷすぷす しゅるっ」という耳かき棒よりもずっと広く柔らかい音が使われており
前者は耳の中を優しくほじるように、後者は穴に残った細かな汚れを絡め取るようにゆっくり動きます。

効果音もバイノーラル録音とのことで、どちらの器具も音が鳴った際に細かな刺激が伝わってきます。
中でも梵天は耳の穴を微かに圧迫される感じがして臨場感が一際高いです。
梵天でここまでの音を出せるサークルさんは現在でもそんなにいません。
長く聴いても耳が痛くならない力加減になってますし、声と音のバランスも丁度いいです。

他にも耳かき棒を使用する時は取れた耳垢をティッシュに置く動作が適度に入るとか
梵天に切り替える直前で奥を掃除してるのか効果音の質感がやや低く重くなるなど
現実世界でする耳かきにできるだけ近づけようとする細かな気配りが見られます。

「ふふっ 兄さん 気持ち良さそうですね このふわふわの綿でお掃除するの お好きなんですか?」
最中の瑠璃子は前項で説明したように基本的には吐息を漏らし
所々で主人公を気遣うセリフを投げかけたり、彼の反応を見て嬉しそうな表情を見せます。
まだ始まったばかりということで、ひとまず聴き手の心を落ち着ける方向でお世話します。

最も個性的なサービスは二番目のハンドマッサージ(約8分30秒)。
彼女が使ってる化粧水をつけて肌を潤してからハンドクリームを丁寧に塗り広げていきます。

ここも化粧水は「すりゅっ」という音量控えめな水気のある摩擦音
ハンドクリームはそれよりもややざらつきのある音を鳴らして表現します。
どちらも同じ液体なのに音の違いがはっきりわかるのが素晴らしいです。
手の甲と指で動きに違いがちゃんと出てますし、耳かきと同じく音を上手に活用した質の高いサービスが味わえます。

もうひとつの特徴である彼女のキャラが立ってるのは最後の添い寝(約20分)。
彼と同じベッドの左手に陣取り、吐息を漏らしながら色んなことを語ります。

「今日ね 学校で調理実習があったんです マフィンを作ったんですよ」
「兄さん 兄さんにとって 私はどんな妹ですか?」

学校の出来事、彼のこと、そして彼女の気持ち。
お互いに成長した結果、こうしていられる機会がめっきり減ったからこそ
彼女は今しかできない話題を投げかけてより親密になろうとします。

彼女はブラコンな部分も確かにありますがヤンデレと言うほど独占欲が強いわけではありません。
大事な人が自分をどう思ってるかを知りたいし、自分の気持ちも伝えたいというだけです。
しばらく吐息を漏らしてから会話を挟み、また吐息に戻るのを繰り返す流れになってますから
添い寝パートなのにセリフが多くて眠りにくいと感じることはないと思います。

このように、優しい音と言葉で包み込む癒し効果の高いサービスが繰り広げられてます。
素朴な作品
兄想いの妹が今の自分にできる限りのことをする温かい作品です。

お互いに成長して一緒に過ごす時間が減ってきた兄妹が
とある出来事をきっかけに同じ布団で寝る機会を得ます。
そして癒し系のサービスをしながら色んなことを話して親睦を深めます。

一途さや健気さを強く感じる彼女の言葉や態度、サービス中に鳴るハイレベルな音の数々。
音声作品としての特徴を出しつつ二人きりで過ごす様子をリアルに描いてます。

「兄さん 大好きです」
そして一歩間違えば男女の関係に発展しそうなシチュを、彼女のキャラで健全なレベルに上手く抑えてます。
一途で純真な女の子が大好きな人のためにひたすら尽くす。
全年齢向け作品に相応しい甘さ満点なストーリーも大きな魅力です。

サービス自体も全体的にかなりの高水準です。
中でも耳かきは大手の耳かきサークルさんに対抗できる品質を持ってます。
音の鳴らし方や聞かせ方も聴き手のことをしっかり考えていて素晴らしいです。
バックに環境音が流れるようになったらさらにパワーアップするでしょう。

肉親らしい雰囲気漂うホッとする作品です。
以上を踏まえて本作品をサークルさん初の満点とさせていただきました。

CV:浅見ゆいさん
総時間 52:22

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
52分で300円とコスパがいいので+1してあります。

雨の日の耳かき店 雫庵

サークル「ゆめみるぱじゃま」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの有料処女作は、雨の日にだけ現れる不思議なお店を舞台に
明るくて世話好きな女の子が耳かきと会話でお客の冷えた心を温めます。

環境音と彼女のキャラに大きなギャップを持たせてるのが特徴で
全編を通じて流れ続けるリアルな雨音から感じられる静けさや冷たさを
家で妹や幼馴染がするのに近いサービスが温かく包み込んで和やかな空気を生み出しています。
雨音を聴きながら楽しく耳かき
雫庵の店員「ゆめ子」が耳かきするお話。

「いらっしゃいませ 耳かき店 雫庵へようこそ」
ゆめ子は明るくてほっこりした声の女の子。
とある雨の日、偶然お店を見かけてやって来た主人公を温かく迎えると
濡れた上着を預かり頭をタオルで拭いてあげます。

本作品は雨が降ってる時のみ営業、しかも特定の条件を持つ人だけが訪れられる幻のお店で
彼女がおよそ35分間に渡る癒しのサービスを行います。
お店の設定を踏まえて音声の開始から終了まで常にバックで雨音が流れ続けるだけでなく
状況に応じて多少変化する凝った演出がされてます。

ここでの「変化」は時間が経つにつれて雨足が強くなったり弱まることではなく
主人公が右耳のお掃除をされてる時は左側から聞こえにくくなるとか
彼女が外の様子を確認しようと窓を開けた時だけクリアになるといった意味です。
室内にいるのでやや遠くから聞こえるものの、雨音自体は結構強くてリアルです。

「見た目は別に猫さんっぽくないんですけどね あくまでイメージですよ 雫庵流耳かきの奥の手二号です にゃーにゃー」
それに対し彼をお世話するゆめ子はというと
丁寧な口調を維持しつつ友達に接するような親しげな態度で語りかけます。
動物好きなのか、耳かき中にそれらの話をする時は特に活き活きとしており
雨音が生み出すしっとりした雰囲気とは違った明るさ、温かさを感じます。

雨音を使った癒し系作品の場合、それをたっぷり聞かせようと無言の時間を長めに作ったり
店員を上品で落ち着いたキャラに設定することが多いです。
しかし本作品の場合はゆめ子を意識して明るく元気なキャラにしています。
簡単に言うと雨音を主役ではなく二人のやり取りを引き立てる役に置いてます。

珍しい環境音の使い方をしてるなと。
挿し絵の印象から静かな女性をイメージしてたので意外でした。
会話量が結構多いことから音よりもセリフを楽しむ作品と私は見ています。
女性の温もりを感じるサービス
音声開始からおよそ1分30秒後、軽いやり取りを終えたところで早速ゆめ子のサービスが始まります。
雨で濡れた頭をタオルで拭いてから膝枕の体勢になって両耳を拭き
右耳→左耳の順にひつじさん綿棒、細めの耳かき棒、通常の綿棒で内外の汚れを取ります。
そして最後に1~4回程度息を吹きかけます。

前項で会話重視と書きましたがサービスはどれも専用の効果音が用意されてます。
タオルで頭を拭く時は「こすこす」という微かな摩擦音が
耳の時もほんの少しですが実際に耳を手で覆われた時に聞こえるこもった音が鳴ります。

有料作品は初といっても以前からニコニコ動画やyoutubeに作品をアップされてるらしく
器具の質感・動きいずれも十分以上の品質を持ってます。
器具を変える際にも細かな物音が鳴るなど、音の扱いにかなりのこだわりを感じました。

ただし、全体的にゆめ子の声より音量が小さく聴き取りにくいという弱点も持ってます。
バックで雨音が流れ続けることを考えれば、効果音はもっとはっきり聞こえるようにしたほうがいいです。

「あら? 珍しいですか? この綿棒 綿の部分が 普通のより大きいでしょう?」
耳かきで珍しいのは耳の外を掃除する際に使うひつじさん綿棒。
普通の綿棒よりもふわふわの部分が大きいことからそう呼んでるそうです。
音のほうは耳の中を掃除する際に使う別の綿棒に比べて「多少面積が広いかな?」と感じる程度でした。

他の器具については耳かき棒が「ずり じじっ」という細く硬い音
綿棒は「すすっ」と滑らかやや幅広い音が使われており
前者は耳の奥から手前にゆっくり掻き出すように、後者は耳の壁をなぞるように動きます。
実際の耳かきに近い動きがされてるし力加減も丁度いいです。

「耳かきっていうのは お耳というすごくデリケートな部分を 委ねる行為 …んしょ」
「雨の日ですもの ちょっとノスタルジックに ポエミーになるのもまた一興です」

そしてこれらの音以上に癒しのパワーを持ってるのが彼女との会話。
最初は耳かきに関する自分の考えを話してたのが徐々に脱線し
耳かき道具を動物に例えたお話をしたり、ちょっぴり詩的なことを言うようになります。

店員との会話によくある他人行儀なところが一切なく
実の妹や幼馴染と話してるような和やかな雰囲気が漂ってます。
手を動かす際に「よいしょ」などの軽い掛け声を漏らすところも可愛くて良いです。

私には雨が生み出す陰鬱な空気を彼女が吹き飛ばそうとしてるように映りました。
といっても思いっきり騒ぐのではなく明るい気分にさせようと適度に働きかける感じです。
作中では明確に語られてませんが、彼が雫庵に呼ばれた雨以外の条件が絡んでるのかもしれません。

このように、雨音とセリフで別方向から同時に癒す独特な耳かきが繰り広げられてます。
温かい雰囲気の作品
静けさや寒気を感じる場を設定し、そこで女性と仲良くする様子を通じて心を温める作品です。

ゆめ子は限られた者だけしか入れないお店にやって来たお客に安らぎを与えようと
丁寧な言葉遣いの中に親しみを感じる態度を見せつつ耳をじっくりお世話します。
バックで流れ続ける雨音に負けないよう彼女のキャラやセリフをできるだけ明るくし
そのギャップで人の温もりや女性に優しくされる幸福感を与えます。

私はこの作品を聴く前は音フェチ系の作品だと思ってました。
タイトルを見れば雨音が流れ続けるのはすぐわかりますし
それを引き立てようと彼女があまりしゃべらずにお世話すると予想したからです。

「だんだん 深い海に沈むみたいに あったかいお湯に包まれてるように よしよし よしよーし」
ですが実際は耳かき中も色んな話題を振って彼女と一緒に過ごしてる空気を強く出してます。
音が特徴的なのに敢えてそれ以外の部分で勝負してるところが面白いなと。
かといって両者の長所を打ち消し合ってるわけでもなくきちんと共存しています。

ですが、サービス中に鳴る効果音には首を捻ります。
聴いた感じではレベルが高かったので、雨音や声との音量バランスをしっかり取っていれば
今よりもずっと充実した耳かきが味わえたと見ています。
ここだけは次回以降で是非改善して欲しいです。

しっとりした世界でカラッとした耳かきをしてくれる作品です。

CV:ゆめ子さん
総時間 37:16

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
37分で300円とコスパがいいので+1してあります。

2017年7月30日まで7割引の90円で販売されてます。
その価格なら9点をつけます。

ムギュっと咲樂子さん!恋するひとつ軒の下

サークル「音ノ葉クリエイト」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、シェアハウスの管理人をしてる地縛霊のお姉さんが
恋人にあたる人間の男性と家の中や外でイチャイチャします。

二人が仲良くする様子に様々な音を組み合わせたリアルな世界観が魅力で
晴れの日は爽やかな風の音、雨の日は水に関する音といったように
パートや状況に応じた音をタイミングよく鳴らして癒しや没入感を与えます。
恋人は幽霊さん
恋人の咲樂子(さくらこ)と会話や耳かきを楽しむお話。

「あっ お帰りなさい お出かけから戻ってきたんですね」
咲樂子は上品で穏やかな声のお姉さん。
シェアハウスに帰宅した主人公が暑そうなのを見て
麦茶を入れたりアイスを渡して一緒に食べます。

本作品は人間の男性と幽霊の女性という変わった組み合わせのカップルが
夏の時期に3つのシチュで親密度をさらに深めます。
これがシリーズ2作目で私はまだ1作目を聴いてないのですが
二人の関係さえ事前に把握しておけば単体でも問題なく聴けると見ています。

「私も あなたのアイス 一口いいですか?」
彼女は容姿からもなんとなくわかるように上品で清楚な性格をしています。
そのため彼に対しても丁寧な言葉遣いを通し、スキンシップもかなり抑えたレベルで行います。
でも中盤以降のパートに入ると想いの強さが伝わってくる言葉や行為が登場します。
まだ付き合い始めて日が浅いのか、とても初々しい印象を受けました。

そして彼女の動作を効果音で、いる場所や時間帯を環境音でリアルに表現します。
サークルさんがわざわざロケに出かけたとおっしゃられてるだけあって環境音の質は特に高く
吹き抜ける風や傘に落ちる雨音が自然な癒しを与えてくれます。
効果音についても細かい部分にまできちんと入っていて臨場感があります。

上品な女性とのあまあまなやり取りとそれらを彩る様々な音。
ふたつの方向から癒してくれるバランスの取れた作品です。
設定を活かした心温まる物語
ここからは各パートの内容を紹介します。
一番最初の「咲樂子さんとアイス」はシェアハウスでの一幕。
二人で一緒に冷たいものを摂りながら何気ない会話をしたりちょっぴりイチャイチャします。

「んーっ つめたーい でも美味しい」
咲樂子は幽霊ですが飲食は普通にできるらしく
実際に麦茶やアイスを美味しそうにいただき素直な感想を漏らします。
麦茶を入れる時に鳴る涼やかな水音やバックの風音が心地よく
夏の暑さよりもずっと爽やかな空気が漂ってます。

パート後半に入ると恋人らしい描写が入り始めるのがいいですね。
彼女が性愛にあまり慣れてない感じがよく出ていてなんだかニヤニヤしてしまいます。
最初なのであまり大きなことはやらず、彼女のキャラや音の良さが引き立つようにお話を進めます。

本作品唯一の本格的なサービスは次に始まる耳かき(約12分)。
部屋で寝入ってる主人公を起こさないよう気をつけながら
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒でお掃除し、綿棒や息吹きで仕上げます。

耳かき棒は「ざざっ じー」とやや尖った乾燥してる音が使われており
耳の壁を優しくなぞるように動かします。
寝てる相手にすることを踏まえて間を長く取ってるのは良いのですが
音質がクリアで乾燥度も高く、耳の中よりも外側をいじってるように聞こえます。

「よし それじゃ 起こさないよう静かに耳かきしよっと」
「きっと 幸せな夢を見てるんですね だって優しく笑ってるもの」

それ以上に気になったのが彼女のセリフ。
囁き声ではなく普通に近い声量で独り言をかなりの頻度呟きます。
相手が寝てるならまず静かにすることが大事ですし、この内容では彼女が最初に言ってることと矛盾します。

ほとんど話さずに吐息と効果音主体でするとか、彼女のセリフはモノローグで流すなど
彼に対する気遣いが聴き手にもはっきり伝わる耳かきをして欲しかったです。
他の2パートが良かっただけに尚更このパートは粗く感じました。

最も強い癒しのパワーを持ってるのは最後の「雨、幽霊、あなた」。
とある雨の日、咲樂子が主人公を植物園への散歩に誘います。

「傘を雨が叩く音も 結構好きなんです」
そしてここでは雨の音、雨が番傘を弾く音、植物園で雨漏りした水滴がバケツに落ちる音など
水に関する様々な音が耳を楽しませてくれます。
二人が移動するにつれて時々他の音も混じりますし、作品が持つ長所のひとつを存分に活かしたパートです。

会話については切なさを感じるところも少しありますが
結果的には二人の絆の強さへしっかり繋げてあってしんみりしました。
前の2パートとはかなり違うしっとりした雰囲気が漂ってます。

このように、恋人と色んなことをしてさらに仲良くなる正統派の純愛ストーリーが繰り広げられてます。
キャラと音に癒される作品
献身的な女性と日々を過ごす様子をリアルに描いた作品です。

咲樂子は地縛霊の自分を好きになってくれた主人公への感謝の気持ちに
食事の用意はもちろん、恋人らしいやや踏み込んだサービスも積極的に行います。
でも純情な部分が強いおかげでその中に恥じらいが見られます。

「あの… ちょっとだけ 目を閉じてください」
彼女とのイチャラブ具合がキーとなる作品なだけあって
清楚さを出しつつ時折大胆なところも見せる彼女の姿はとても魅力的でした。
キスもライトなものをそこそこやってくれますし、言葉と行為の両方に愛情がこもってます。

そして物語をよりリアルにするために効果音や環境音を活用してます。
効果音は気になるところもありましたが、環境音は文句なしと言えるくらい素晴らしいです。
中でも最後のパートは二人がいる場所によってそれらが切り替わる凝った演出もされてます。
通しで聴いた場合かなりの癒しが得られるでしょう。

初々しい男女の恋愛模様をストレートに楽しませてくれる作品です。
おまけは主題歌です。

CV:沼田有未さん
総時間 36:50(本編…34:50 おまけ…2:00)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
37分で300円とコスパがいいので+1してあります。

2017年6月28日まで2割引の240円で販売されてます。

【耳かき・シャンプー】りりふれ chapter:まゆさん襲来【ハイレゾ96khz同梱】

サークル「ネモン℃」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、頑張り屋で気配りもできる愛らしい妹が
一人暮らしをしてるお兄ちゃんを色んな方法で癒します。

彼女のキャラと効果音を上手に組み合わせて癒すバランスの良さが魅力で
子供っぽい部分を感じる彼女との何気ない会話や
その最中に鳴る素朴な音の数々を聴いてると自然に心がぽかぽかしてきます。
音と会話が織り成す癒しのひと時
妹のまゆと休日を過ごすお話。

「んにゅぅ おはよう お兄ちゃん」
まゆは蕩けるように甘く可愛い声の女の子。
とある休日の朝、同じベッドで寝ていたお兄ちゃんに挨拶すると
飲み物を取りに行ってからここに来た事情を話します。

本作品は3年前に実家を出て一人暮らしをしてる彼を心配した彼女が
80分近くに渡って色んな会話をしながらマッサージ、シャンプー、耳かき、添い寝をします。
2人が肉親同士ということで他人行儀なやり取りは一切なく終始ほのぼのした雰囲気が漂ってます。

この作品を語る上で外せない要素はふたつ。
ひとつは音の種類と扱いに力を入れてること、もうひとつはまゆの魅力を引き出す会話を多めに織り交ぜてることです。

前者は音声開始直後のお兄ちゃんが自宅に帰ってベッドに寝るシーンや
起床後にまゆが冷蔵庫を開けて飲み物を注ぐ様子を効果音のみで表現したり
ベッドの上で体を動かした際に軽くきしむ音が鳴るなど
サービス以外の細かな動作にも専用の効果音を入れて臨場感を出してます。

ネモン℃さんは元々「たまゆらの宿」という18禁作品をいくつも制作されており
そこでは効果音と環境音を組み合わせて和風情緒漂う癒しの世界を作り上げてました。
音質だけでなく位置や距離にもこだわってるおかげで彼女がすぐ近くにいる気分が味わいやすいです。

「まゆ? 遊びに来たっていうか 様子を見に来たっていうか・・・」
後者についてはあまあまな声質、砕けた口調、何気ない話題など
兄妹だからこそできるタイプの会話をサービス中にすることが多いです。
彼女はまだ学生なので彼の悩みを聞いてあげるとか、甘やかすといった大人な行動は取れません。
その代わり今自分にできる精一杯のおもてなしをしようと頑張ります。

時々自分の気持ちに素直になれない仕草を見せるところが愛らしいですね。
サービスも彼女にできるものをきちんと選んでいて統一感があります。
リアリティを追求した素朴なサービス
ここからは各サービスの詳細を説明します。

冒頭の会話が終わった後に始まる最初のサービスはマッサージ。
うつ伏せになったお兄ちゃんの肩を左右順番に擦ったり指圧し
それから体を起こしてもらい首のあたりを優しく擦ります。

マッサージは「さすさす」と滑らかで乾いた音が使われており
擦る時は同じ部分を前後に往復する、指圧は後ろから手前へやや力を入れて押し出す感じに動きます。
また首をお世話するシーンでは髪の毛交じりの若干粗い音へと変化します。

左右を切り替えるのに合わせて音の位置がちゃんと移動しますし
指圧は押し出す際に音と声の両方が近づいてくる演出をされていてとてもリアルです。
体験版「マッサージ」パートの30秒あたりを聴けばどんな感じかわかっていただけるはずです。

個人的に面白いと感じたのがパート終盤に登場する耳を塞ぐサービス。
耳の血行を良くするために両耳を覆うだけのシンプルな動作なのですが
始まったと同時に彼女の声が若干聞こえにくくなり、耳にも軽い圧迫感が生まれます。
最初の段階から本作品の長所である「音の良さ」が至るところで発揮されてます。

「そうだ お風呂っていつもどうしてるの? シャワー?」
最中のまゆはちょっぴり力んだ吐息を漏らしつつ色んな話題を振ってきます。
自分なりにマッサージを勉強してること、それが友達に好評なこと、彼の生活スタイルに関することなど
今日のために頑張ってきたことを自慢と感じないレベルで披露します。

最も時間の長いサービスは4番目の耳かき(約25分)。
お風呂に入らずに寝てしまったお兄ちゃんを風呂場に連れて行って綺麗にしてから
膝枕の状態で左耳→右耳の順に耳かき棒と梵天でお世話します。
息吹きは最後の仕上げに弱めの風圧で1回だけします。

耳かき棒は「ぞりぞり ずずっ」とやや幅のある硬めの音
梵天は耳かき棒よりもずっと柔らかく滑らかな音が使われており
前者は耳の壁をなぞるように往復させる、後者は軸を持って前後に回転させるような動きをします。

サークルさんが作品説明文で書かれてるように本作品は安眠しやすい音を選んで制作されてます。
しかしここの耳かき棒の音だけは質感が硬く頭に響くことから、安眠にはやや不適と見ています。
もう少し柔らかい音にしたほうがリアルだし眠れるかなと。
梵天はふわふわした質感が音に出ていて作品のコンセプトにマッチしてると思います。

「ねぇ お兄ちゃんは まゆに彼氏さん できて欲しいの?」
「お兄ちゃんの耳たぶ 柔らかいね」

このパートにおけるメインの癒し要素は音よりも彼女との会話です。
これまでのやり取りで気持ちがほぐれたのか、胸の内に秘めた思いをぽつりぽつりと話し始めます。
時間に対する効果音と会話の量にそれほど差がありませんし
最終パートに向けて彼女の内面を多めに描いて魅力を引き出したかったのだと思います。

ちなみにあまがみは耳かき終了後に3分程度行います。
全年齢向けなのでちゅぱ音はかなり控えめで鳴らすペースも非常にゆっくりです。

そうやって心と体を綺麗にした後、彼女と一緒に改めて眠りにつきます。
布団の動く音が多少する程度で今までに比べると静かな印象を受けました。
彼が寝入ったのを見計らって彼女が自分の本心を語る温かいシーンもあったりします。
序盤から中盤にかけては音、それ以降は彼女のキャラに焦点を当ててお話を進めてくれます。

このように、肉親らしさを感じる家庭的で思いやりに満ちたサービスが繰り広げられてます。
音とキャラのバランスがいい作品
音の質が良くキャラも立ってる総合力の高い作品です。

まゆは仕事を頑張りすぎるあまりつい不摂生な生活をしてしまうお兄ちゃんを少しでも癒そうと
マッサージ、シャンプー、耳かき、添い寝といった自宅でできるサービスをのんびり行います。
そして2人が何かをする様子の一部始終を主に音を使って表現します。

録音環境が飛躍的に向上したおかげで最近の全年齢作品は音のレベルが本当に高いです。
そんな状況下においても本作品の音は目を見張るものを持ってます。
音の質感だけでなく位置や距離にも気を配って鳴らすからです。

中でも最初のマッサージは手や指の動きの違いが音にしっかり出ています。
指圧はマッサージの中でもかなり音にしにくいサービスですし
これをメインに置いてるのはサークルさんの音に対する自信の表れなのでしょう。
後日もし続編が出るならマッサージがメインのお話を是非聴いてみたいです。

「どんなに情けなくっても お母さんが怒っても大丈夫 まゆはお兄ちゃんの味方だから」
対するまゆについては恋愛感情よりも慕う、あるいは心配する気持ちを強く出して語りかけます。
それでいて所々に自分のことを話すあたりが学生らしいなと。
未成熟な部分を魅力にうまく変換してます。

気になった点を強いて挙げるなら耳かき音と環境音でしょうか。
耳かき音は先ほど書いたので省略するとして、環境音は冒頭にほんの少し流れる程度と少なめです。
たまゆらの宿シリーズでとてもリアルな環境音を積極的に使われてたことを考えると
その武器を今回ほぼ捨ててしまってるのは正直もったいなく感じます。

効果音に集中しやすくするために敢えて入れなかったのかもしれませんが
バックに時計の音を鳴らして静けさを演出するとか
パートによって窓を開け閉めして環境音に変化をつけるなどの工夫がほしかったです。

年下の女性が心を込めてお世話する癒しに満ちた作品です。

CV:藤咲ウサさん
総時間 1:17:05

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

鈴の音と共に

サークル「とみみ庵」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくて恥ずかしがり屋な狐巫女が
参拝に来た男性と冬から春にかけての季節をまったり過ごします。

音とキャラの両方が立ってる総合力の高いサービスが行われており
暖かくなるにつれて賑やかさを増す環境音や抜群にリアルかつ多彩な効果音
そして最中に交わされる彼女との心温まるやり取りが様々な癒しを与えてくれます。
寒い冬を二人で暖かく
神社の狐巫女「テン」に耳かきしてもらうお話。

「うぅー 寒い寒い 日差しはよいがまだまだ外は冷えるのう」
テンは古風な言葉遣いをする愛らしい声の女の子。
お参りの際に主人公が鳴らした鈴の音を聞きつけてやって来ると
一緒に休憩所に移動し耳かきしてあげます。

本作品は「鈴の緒を引けば」「鈴の音を聞きに」に続くサークルさんの人気シリーズ第3弾。
まだ寒い日、少し暖かい日、春のある日と3つのシーンに渡って
彼女と出会ってから境内にある休憩所に移動し、癒しのサービスを受けるまでを彼の視点で楽しみます。

過去作から続けて聴いたほうが楽しめるのは間違いありませんが
お話が完全に独立してますし展開もシンプルですから本作からでも問題ありません。
各シーンの時間が60分程度あるので3回に分けて聴くのが丁度いいでしょう。

とみみ庵さんと言えば効果音や環境音に並々ならぬこだわりを持ってるサークルさんです。
本作品でも寒い時期はまばらだった小鳥の声が春に近づくと賑やかになったり
二人が休憩所に近づくにつれて川の流れる音が聞こえ始めたりと音に変化をつけて違った雰囲気を出してます。
音質も本当にリアルですからそれらを聴いてるだけでも相当な癒しが得られます。

効果音についてはメインの耳かきは堅実に行い、それ以外の部分で面白いサービスをします。
主人公が最後に寝入ることを踏まえてどのシーンも安眠に適した優しい音で統一し
耳かき中はセリフを最低限に抑えて眠りやすい環境を整えます。
「仕事などで疲れてる人が聴いたら高確率で寝落ちする」と言えるくらい心安らぐひと時が送れます。

「勘違いするな 迎えに来たわけではないぞ 呼び鈴代わりに鳴らす不届き者がおるから見に来ただけじゃ」
本作品が持つもうひとつの魅力はテンのキャラ。
色んな意味で大事に思ってる主人公が来るたびに嬉しそうな表情を見せ
それを指摘されるとツンデレっぽい態度を取って恥ずかしさを隠します。

過去に何度も耳かきしてる関係なので堅苦しい部分は一切ありません。
それどころか彼に少しでも喜んでもらおうと色々考えてお世話します。
ロリババアっぽいキャラですが尊大に振舞うこともなく純粋に可愛らしい女性です。

リアルかつ多彩な音と親しみを感じる彼女のキャラ。
音フェチ系でありながらキャラも立ってるバランスの取れた作品です。
季節の変化を感じる高品質な耳かき
ここからは各シーンの内容や特徴を紹介します。

一番最初の「まだ寒い日」はおよそ59分間。
いつものように鈴の音に反応して現れたテンが主人公を休憩所に案内し
こたつに入ったまま2種類のカネを聞かせたり耳かきします。

「雨戸があると 同じ居間でも違って見えるじゃろ?」
季節が冬ということで縁側の雨戸は閉めたままにしており
近くを流れる川の音の代わりにストーブの稼動音がバックで流れ続けます。
室温を一定に保つために音量や火の勢いが適度に変化するのがいいですね。
他にもみかんの皮を剥く音が鳴るなど寒い日を二人で過ごす様子を音でしっかり表現しています。

「音が違うということは 伝わる振動も異なるということじゃ」
耳かきを始める前に登場するカネを使ったサービスも個性的。
「ぶぉぉぉぉん」という心地いい振動音を左右同時に鳴らして癒しを与えます。
それぞれでトーンが違いますから同じものでも違った印象を抱くでしょう。
音楽的な美しさがあるのに加えて脳を軽く揺さぶられるような感覚がしてかなり眠くなります。

メインの耳かきは膝枕の状態で右耳→左耳の順に綿棒で大きな汚れを
彼女の尻尾で小さな汚れを取り弱めの風圧で数回息を吹きかけます。

綿棒は「じゅりっ ぷすぷす」と若干ざらつきのある柔らかい音
尻尾は「すすっ ずりずり」と梵天よりも若干硬さがあって毛の長い音が使われており
前者は耳の縁をなぞったり小刻みに擦る、後者は穴のあたりを優しく撫でる動きをします。

これまで有料・無料いずれも数多くの耳かき音声を製作されてるサークルさんなだけあって
「素晴らしい」と言う他に言葉が見つからないレベルの耳かきをされてます。
耳かき音声が数多く出てる現在でもとみみ庵さんの耳かきは間違いなくナンバーワンです。
音質、動き、力加減、間の取り方などすべてがパーフェクトで本当に癒されます。

「わしは好きだぞ ぬしに構うのも こうして耳かきをするのも 楽しんでおる」
最中のテンは何をするかを話す以外はあまり多くを語らず
彼と一緒に過ごすこのひと時をのんびり楽しみます。
冒頭シーンよりもずっと柔らかい声と間を長く取る口調には母親のような穏やかさが漂ってます。

耳かき中に込み入った話題を彼女が投げかけてこないのも本作品の耳かきが安眠に適してる理由のひとつです。
終了後は子守唄を歌ったり肩をぽんぽん叩いて寝かしつけてくれますから
普通に聴くのはもちろん、寝ながら聴くのにも大いに役立ちます。

2番目の「少し暖かい日」はそれより少し後のお話(約56分)。
たまたま境内の掃除をしていた弟子のビャクに案内されて移動し
そこにいたテンに泡洗浄や耳かきをしてもらいます。

ビャク「この方に気持ちよくなって欲しかったんですよね?」
テン「ぬ… ま、まあな」
ビャクが加わり会話しながらサービスするおかげで前のお話よりも賑やかな印象を受けるでしょう。
外が暖かくなってきたのを受けて今回からは雨戸を開けて川の音がバックで流れ始めます。
ビャクは言葉遣いが普通で恋愛に興味があるごく普通の女の子に近いキャラです。

ここでのサービスでポイントとなるのは泡洗浄。
テンとビャクが共同で左右の耳にハケで泡を塗り、綿棒と手ぬぐいで汚れを落とします。
泡を塗る時のぽりぽりした小気味いい音や耳を拭く際の微かな圧迫感と振動が心地よく
二人の明るい会話も相まって雰囲気的にも春が近づいてるのを感じます。

耳かきについてはテンが一人で綿棒と尻尾でお世話しビャクがそれをサポートします。
前のシーンと敢えて同じ内容にしてそれ以外の部分で違いを出す感じですね。

最後の「春のある日」はさらに時が流れた後のお話(約60分)。
今度は最初から境内にいたテンに連れられて移動し
お茶を少し楽しんでから彼女にとあるプレゼントをもらいます。

「おぬしに会うまではただの縁側じゃったが 今ではすっかり 二人の縁側になってしまったの」
今まではまばらだった鳥の声が一気に賑やかになり、春の使者であるウグイスも鳴き始めます。
二人が縁側でお茶を飲むのも空気が暖まってきた証拠です。
セリフではなく周りの情景や登場人物たちの様子で季節の移り変わりを伝えます。

耳かきについては事前のサービスは特に行わず、専用の耳かき棒と梵天で丁寧にお世話します。
主に綿棒を使ってた今までとは音の質感が随分違うと感じるでしょう。
力が適度に抑えられた「ぞり すり」という細くやや硬さのある音が程よい刺激を耳にもたらします。
梵天もふわふわした感触や耳の穴を優しく塞がれる質感が出ていてとてもリアルです。

またここでの耳かきは今まで以上にテンが黙々と手を動かし続けます。
耳かき音声の王道とも言える器具や流れですから、サークルさんの実力が最もよくわかるのではないかなと。
彼のリクエストを受けて珍しいマッサージを一部するなど音の良さを前面に押し出した耳かきが楽しめます。

このように、季節や環境の違いを出しつつじっくり行う面白味に溢れたサービスが行われています。
キャラと音の両方で癒す作品
耳かき音声を構成するありとあらゆる要素が優れた大変癒される作品です。

神社の狐巫女として長い間ここを守り続けてきた女性が
参拝客の男性と三度出会い耳かきや会話をしながら同じ時間をまったり過ごします。
季節の変わり目が舞台となってることを踏まえて各シーンとも環境音の違いや変化に力を入れ
そこに耳かきを中心とした効果音を盛り込み作品の世界を作り上げてます。

「また、来てくれるか? …よかった」
彼より遥かに年上なのに対等な立場で接しようとする彼女の姿にも癒されます。
実際に聴く時の楽しみを奪わないようにレビューでは彼女に関するかなりの部分を伏せました。
耳かき以外のシーンは会話が充実してますので彼女の魅力も十分わかっていただけると思います。

サービスについては耳かきはできるだけシンプルに仕上げて、それ以外の部分にシーンごとの違いを持たせてます。
中でも「まだ寒い日」に登場するカネを鳴らすサービスは音声作品でも非常にレアで
そのリアルな音と振動に多くの人が意識のぼやけや眠気を感じるでしょう。

私はレビューを書くために通しで聴いたのですが
途中で飽きることがまったくなかったし聴いた後は気持ちがスッキリしました。

耳かき音声に興味がある人全員におすすめしたい作品です。
これだけのクオリティとボリュームを持ってるのに価格が300円なのも驚異的と言う他ありません。
以上を踏まえて今回も満点とさせていただきました。
おまけはテンとビャクの両耳かきです。

CV:テン…藤堂れんげさん ビャク…小日向さくらさん
総時間 3:18:29(本編…2:54:42 おまけ…23:47)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

ご耳愛部!~郷愁の章~

サークル「藤和工場」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、秋の空のように爽やかで前向きな女の子が
気落ちしてる主人公を得意の耳かきと会話で元気づけます。

パートごとにセリフと音の比重を大きく切り替えるメリハリのある作りが魅力で
耳かき中は器具を動かす効果音と秋らしさを感じる環境音が自然な癒しを
それ以外は彼女の実体験に基づいたお話で心をスッキリさせます。
あなたの心も小春日和に
ご耳愛部の部長「紬愛莉(つむぎあいり)」に耳かきしてもらうお話。

「ふて寝するには、いい天気すぎないかしら?」
愛莉は明るくて爽やかな声の女の子。
ある秋の日、ベンチで寝てる主人公に声をかけて隣に座り事情を聞くと
耳かきをして彼の悩みを吹き飛ばしてあげます。

本作品は寮住まいのため入院中の母親を見舞いに行けず悶々としてる彼のために
彼女が50分近くに渡る耳かきとお話をします。
「ご耳愛部!」シリーズは今回で4作目となりますが、そのすべてが季節感を大事にしてます。
本作でも耳かきパートで秋らしい爽やかな風の音や小鳥の鳴き声が流れます。

サークルさんが実際に野外で録音されただけあって音質がリアルですし
耳かき中はセリフをできるだけ挟まずに進めるので2種類の音だけを集中的に楽しむことができます。
最近流行ってるASMR(音フェチ)成分の強い作品と思ってください。

「あそこ…旧校舎保健室…まぁ今日は別の娘が使ってるけど…で、耳をかきかき、色々してるのよ」
対するお話に関してはご耳愛部のことや彼女自身のことなど
シリーズ独自の話題を通じて心を軽くしてくれます。
過去作を聴いてるほうがわかりやすいかなぁと思う部分もありますが
前述の通り耳かきのほうが圧倒的に比重が高いので本作から聴いても大丈夫だと思います。

励まし方が考えられてますし彼女の境遇もさりげなく教えてくれます。
晴れやかな声と態度も相まって清涼感を覚えるのではないでしょうか。
パートによってセリフと効果音のバランスを大きく変え両方で癒す作品です。
自然と人の温もりに包まれて
二人が出会い軽いやり取りをした後に始まるのはメインのサービスにあたる耳かき(約48分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒と梵天でお掃除し、最後に長めの息吹きをします。

耳かき棒は「ずりずりっ かりっ」と細くて硬い音
梵天は「しゅるしゅる すりっ」と若干ざらつきのある柔らかい音が使われており
前者は耳の壁を小刻みに擦るように、後者は軸を持って回転させたり穴の中を優しく擦る感じに動きます。

割と硬めの音ですが長時間聴いても頭に響くほどではありません。
音質や動きも器具ごとの違いが十分に出てると言えます。
ですが器具を動かすペースが全体的に速く、聴いてて慌しい印象を受けました。

今回する耳かきは主人公の気持ちを落ち着けるのが目的ですから
それを見据えたサービスをするのが望ましいです。
時間が例えば20分程度だったら時間短縮の意味も込めて素早くするのもいいでしょう。
でも50分近くあるならのんびりやっても普通は間に合いますし、そのほうが癒しも強くなります。
今の音ではバックで流れる環境音の雰囲気ともややズレてるかなと。

「実は…私もね、大病で病院生活をしてたのよ」
最中の愛莉は時折手を止めて彼の母親と同じく入院生活を送っていたことや
子供の頃に耳かきしてもらったイメージを語って別方向の癒しを与えます。
話す時と話さない時のメリハリがはっきりしてるので音と会話の両方を無理なく楽しめるでしょう。
このパートの効果音とセリフの割合は5:1くらいです。

続く「ご褒美のお芋よ」は打って変わって会話がメインのパート。
最初に約束した通り耳かきさせてくれたお礼に彼女がお芋をプレゼントします。
そして食べながらお話して彼の心に残ってる暗い気持ちを吹き飛ばしてあげます。

「にっこり笑顔と柔らかい声で、ちょっと面白くて…でも全部を知ってるような憂いと、悟りを隠した…視界の端で手を振りながら、目の前で髪をとかしながら…耳かきしてあげるわぁ~♪ ってね♪」
自身の昔話やご耳愛部を設立するきっかけになった人物のことなど
以前入院してた経験を活かして励ます彼女らしいアプローチです。
この部分だけはシリーズを通しで聴いてる人のほうが楽しめるでしょうね。
耳かきパートと違うキャラ重視のサービスです。
元気を分けてくれる作品
季節感を出しつつ癒すシンプルな作品です。

以前は入院生活を送っていた女の子が、似た境遇の母親を持つ人物を相手に
長時間の耳かきと昔話で晴れやかな気分を与えます。
耳かきパートはとことん音に寄った作り、その後はキャラの特徴に焦点を当てたセリフ重視の作りといったように
パートによって素材を大きく切り替え別方向から心を解きほぐします。

「どうかしら…あったかい? 季節のせいで感じるわけじゃないわ…これはいつだって同じもの。命の…ぬくもりよ」
愛莉のセリフが詩的と言いますか、一般的な音声作品とは違う言い回しをするので
普通の会話よりも文学作品を聴いてるような印象を受けます。
この部分も舞台の「秋」にマッチしてると感じました。
恋愛とかには発展させず純粋に励ます様子を描いています。

耳かきはいいところまでいってるのだけどもうひと頑張りが欲しいです。
デリケートな部分をお世話するなら動きがもっと繊細なほうがしっくりきます。
環境音は音質、音量共に良いのでかなり癒されるのではないでしょうか。

静かでカラッとした雰囲気漂う音重視の作品です。

CV:さくら真咲さん
総時間 1:16:39(本編…1:10:46 キャストトーク…5:53)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

心を癒す音声~いつでもあなたのそばに~

サークル「胡桃れみ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、主人公の心の中に住むあまあまなお姉さんが
癒しの言葉やイメージを使って疲れた心を芯から温めます。

こちらのすべてを肯定しながら彼女の温もりを感じさせるアプローチが魅力で
前者は心のつかえや重さを取り除き、後者は渇いた心に潤いを与えてくれます。
ナースからの温かなプレゼント
お姉さんに言葉で癒してもらうお話。

「こんにちは♪ 今日の調子はどうですか?」
お姉さんは穏やかで素朴な声の女性。
自分が主人公の心の中からやって来たことを告げると
彼を励ますために様々な癒しの言葉を投げかけます。

本作品はリアルで不安や寂しさを感じてる人を立ち直らせるために
彼女がおよそ18分に渡って癒しの言葉をたっぷり投げかけます。
彼女は彼の心をケアするナースのような存在だそうです。

声だけのバージョンとBGMつきのバージョンがあり
後者は全編に渡って清涼感のある温かい旋律が流れます。
両方聴いてみた感じだとBGM有りのほうがより癒されると思います。

本作品が持つ特徴は大きくふたつ。
聴き手のすべてを肯定することと彼女との距離の近さを感じさせてくれることです。

「毎日いろ~んなことがありますからね、それでもがんばってるあなたは、とってもエライんですよ」
「あなたは、だめなひとじゃないよ。あなたは、私にとって、いつでも、いちばん、素敵な存在なんだよ」

ひとつめは仕事や生活で頑張ってることを素直に賞賛したうえで
辛いことや悲しいことは涙や愚痴で発散させればいいと言います。
言葉で癒すタイプの作品では「頑張れ」など応援のセリフを言うものもありますが
この作品では「もう十分頑張ってるから休もうね」と受け入れる方向で進めます。

甘やかし要素が非常に強いので、音声を聴いてると肩の力が自然と抜けていくのを感じます。
自分で自分を褒める機会を与えてリフレッシュを手助けします。

「わたし、あなたの心、大好きです。わたしがずっと、守ってあげるからね」
ふたつめは心の中にある悪い部分を取り除く際に彼女が肩代わりしたり
何かあった場合は自分が味方になって助けると言って励ますシーンが多いです。
心が温まるイメージをさせて癒したりもします。

彼女の温もりを感じさせてくれるセリフが多いということです。
人は心に疲れを感じると誰かを頼りたくなるものですから
これはストレス軽減や不安解消に対するひとつの手段となります。
癒しと温もりを感じる言葉の数々に包まれて
お姉さんの癒しのサービスはほぼ全編にあたる16分間。
前半は主人公が抱えてる悪いものを取り除いて心を軽くしようとします。

「弱音もグチも、ぜんぶ、わたしにきかせてください。わたしが、ぜんぶ、受け止めてあげますからね」
彼女は辛いことや苦しいことがあったらすべて自分にぶちまけてほしいと言います。
内に抱えてるよりも愚痴をこぼしたほうがスッキリするのは事実です。
それをやりやすくするために彼女が心に手を添え温めるイメージも登場します。

「いつでもあなたのそばに」の作品名通り、彼女が彼と触れ合いながら癒そうとします。
作中に登場するイメージもわかりやすくて温もりを感じるものばかりです。
言葉以外の要素も使ってお世話してくれるおかげで胸のあたりがぽかぽかしてきました。

続く後半は別のイメージで心の悪い部分をすべて吹き飛ばしてから
「好き」「大切」といった愛を感じる言葉を存分に投げかけて冷えた心を温めます。

「そのままの、あなたでいてね わたしは、ありのままのあなたが好きです」
仕事中は自分らしくないことをしてストレスを抱える場面がしばしばあります。
だからこそ音声を聴いてる間だけはありのままの自分に戻し
それを認めてあげることで心に活力を与えます。

「自分を見つめなおす機会を与えてくれる」とでも言えばいいのでしょうか。
前半よりもストレートな表現が多いのも癒しにプラスに働いています。

このように、お姉さんとの一体感を重視したサービスが繰り広げられています。
隅から隅まで温かい作品
聴いてるだけで心と体が温まる作品です。

お姉さんは主人公が今より少しでも元気を出せるように
最初から彼のすべてを受け止め、受け入れる姿勢で接します。
そのうえで心の中にある悪いものをいくつかのイメージを交えた言葉で軽減します。

「私はいつでも、絶対、あなたの味方だよ あなたが不安なときは、わたしのこと、思い出してね…」
彼女は彼にどんなことがあっても自分だけは味方でい続けると言います。
これが恋人あたりだったらオーバーに感じるかもしれません。
でも彼女は彼の心の中に住む存在、つまり彼が持つ別の人格にあたります。
もうひとりの自分が自分を励ます設定だからとても心に響きます。

最中に投げかけられる言葉も否定する表現が一切見られず
今の自分を好きになることの大切さを柔らかい雰囲気で教えてくれます。
私が催眠音声をよく聴くからなのかもしれませんが、言葉よりもその裏にある意味のほうに深みを感じました。

短時間ながらも十分な癒しのパワーを秘めている作品です。
耳かきとは違うタイプの癒しを感じてみたい人におすすめします。

CV:胡桃れみさん
総時間 音声のみ…16:35 BGMつき…17:50 ありがとうメッセージ…1:37

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

小野女未子の耳かきEX 【バイノーラル】

サークル「ふにゃころり」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
声優をやられてる小石川うにさんの個人サークルです。

今回紹介する作品は、思いやりに溢れた世話好きな妹が
内気で頑張り屋なお兄ちゃんを様々な道具を使って癒します。

音と言葉の両方で癒すバランスの取れたサービスが魅力で
心の乾き具合を測定するドライヤー、本音がわかる日記など
変わった機能を搭載した道具で彼の願望を探りながら温かい言葉をたっぷり投げかけます。
道具と言葉でお兄ちゃんをリフレッシュ
妹の「小野女未子(おの めみこ)」に癒してもらうお話。

「あ、お兄ちゃん お風呂出たの?」
女未子は穏やかで可憐な声の女の子。
お風呂から上がったお兄ちゃんに明日の買い物の付き添いをお願いすると
そのお礼にドライヤーで髪を乾かしてあげます。

本作品は外で頑張り過ぎてついストレスを抱えてしまう彼のために
彼女がドライヤー、本音語り、耳かき、添い寝を提供します。
彼が自分の欲望を素直に表へ出せない我慢強いキャラに設定されてる関係で
単にお世話するのではなく、特殊な道具を使って心を開放しながら丁寧に進めます。

最後の添い寝だけはスタンダードな内容ですが
それ以外の3つはサークルさん独自の要素が込められていて面白いです。
最中に鳴る効果音もバイノーラル録音なだけあってレベルが高く、耳や頭に心地いい刺激を与えてくれます。

「ありがとう お兄ちゃん大好き」
今回お相手を務める女未子は優しくてお世話上手な女性。
彼の性格を知ってるからか、自分の気持ちをストレートに伝えて彼の心を解きほぐそうとします。
私は作品説明文を読んだ時点でクール系のキャラと思ってたのですが
実際は世間一般的な妹のイメージと同じく愛嬌のある仕草を見せます。

抱きしめて頭を撫でたり「可愛い」と言うなど
サービス中はお兄ちゃんよりも年上に振舞うことが多いです。
彼が年下の女性に甘えることに抵抗を感じてると判断したからかもしれませんね。

個性的な要素を含んだサービスと女未子の愛情たっぷりなキャラ。
「声」と「音」の両方で癒すバランスの良い作品です。
不思議で温かいサービスの数々
ここからは各サービスの詳細を紹介します。

一番最初の「ひからびドライヤー」でするのはもちろんドライヤー(約4分)。
一定時間使用すると相手の心の乾き具合がわかる特殊なドライヤーを使って
髪を乾かしながらお兄ちゃんがどれくらい疲れてるかを測定します。

「人に髪乾かしてもらうのって 気持ちいいよね」
「ぼぼぼぼー」というお馴染みの稼動音が頭の上あたりを目まぐるしく移動し
耳に近づくと微かな風圧が伝わってきます。
この後のサービスも含めて音質はとても良く、実際にされてる気分が味わいやすいです。
ドライヤー終了時には電子音が鳴って測定の結果を知らせる凝った演出もされてます。

本作品で最も個性的なサービスは次の「ほんね日記」(約5分30秒)。
窪みに指を置くとその人の本心がわかる日記とそれを自動的に書いてくれるペンを使って
彼が今何を思ってるのか、そして何を求めてるかを調査します。

「恥ずかしいは 気持ちいいだね よしよし」
内容を書くとつまらないでしょうから伏せますが
そこにはなかなか素直になれない彼の心の声が赤裸々に綴られてます。
恥ずかしがる彼をしっかり受け止め甘やかしてあげる彼女の姿にもすごく癒されました。
最中に鳴る軽快な筆記音も臨場感と癒しの両方を与えてくれます。

メインのサービスは三番目の「ふわふわみみかきぼー」(約15分)。
膝枕の状態で軽く深呼吸させてから左耳→右耳の順に耳かき棒と梵天でお掃除し
仕上げにどちらも2回ほど息を吹きかけます。

耳かき棒は「ずりっ じじっ」と細く乾いた音、梵天は「ぷすぷす しゅるっ」と面積が広くとても柔らかい音が使われており
前者は奥から手前へゆっくり掻き出すように、後者は穴からゆっくり出し入れする感じに動きます。
どちらも力加減が弱いため耳に刺激があまり伝わってこないのが少々残念ですが
音質・動かし方いずれも処女作とは思えないほど優れてます。

「飛べないお兄ちゃんでも 飛べるお兄ちゃんでも 大好きだから一緒にいたいよ」
それ以上に素晴らしいのが最中に語られる物語。
高く飛ぶのが得意なノミとその妹に関する心温まるお話が楽しめます。
内容や結末がお兄ちゃんに元気と勇気を与えるものになってますし
声と音で癒す本作品の持ち味が最も発揮されてるシーンと言えます。

このように、妹の愛が強く伝わってくるほのぼのしたサービスが繰り広げられてます。
心がぽかぽかする作品
シンプルかつ創意溢れる癒しに満ちた作品です。

女未子はすべてを抱え込んでしまいがちなお兄ちゃんの心を少しでも軽くしようと
気持ちを曝け出せる道具を使い彼の希望に沿ったお世話をします。
やること自体は癒し系作品で定番のものが多いです。
しかし道具に変わった機能をとりつけ、それを音で表現することで個性を出してます。

「お兄ちゃんは 幸せ 私も 幸せ お揃い 嬉しいね」
そして何より彼女の言葉や行為が健気で可愛いです。
お兄ちゃんを癒したい、スッキリさせたいという想いをひしひしと感じます。
内気な彼の心を開くためにまず彼女自身が素直に気持ちを伝えているのも実に良いです。

サービスについてはどれも「音による癒し」を意識してます。
ドライヤーがもたらす心地いい風圧、リズミカルで柔らかな筆記音、器具の質感と用途を的確に捉えた耳かき。
多くの人が癒しを感じる要素をできるだけリアルに用いて質を上げてます。

処女作となると普通はぎこちなさを感じる部分があるものなのですが
本作品に関してはどのシーンも作りが丁寧で安定してます。
サービスを面白く演出する発想力もありますし、今後さらに優れた作品を生み出してくれるのではないでしょうか。

仲のいい兄妹のやり取りをリアルに描いた総合力の高い作品です。
おまけは耳かきの音ループ用です。

CV:小石川うにさん
総時間 1:31:24(本編…1:13:09 おまけ…18:15)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
91分で700円とコスパが良いので+1してあります。

2017年4月28日まで3割引の490円で販売されてます。

もぐらの恩返し

サークル「寧色屋」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、とある事情で人間の女の子の姿になったもぐらが
以前助けてくれた男性と再会し癒しのサービスで恩返しします。

会話よりも効果音をたっぷり鳴らして癒す音フェチ成分の強い作りが魅力で
タオルを絞る音、耳を拭く音、穴の入り口を覆う音など細かな動きにまで専用の音を用意し
それらが生み出す微かな刺激が耳に心地いい感覚をもたらします。
ドジっ娘もぐらの温かなプレゼント
もぐらが耳拭きや耳かきをするお話。

「こ、こんばんは あの、夜分遅くにすいません」
もぐらは控えめな態度で話す可愛い声の女の子。
数日前に自分を助けてくれた主人公の家にやって来ると
事情を説明してから恩返しに癒しのサービスをします。

本作品は困ってたところを偶然助けてくれた彼のために
不思議な力で人間の姿になった彼女がタオルで耳を拭いたり耳かきをします。
寧色屋さんは有料だと今回が初なのであまり馴染みのないサークルさんかもしれませんが
2016年からニコニコ動画で耳かきや音フェチ作品を色々公開されてます。

私もつい最近無料作品を聴きまして効果音のレベルの高さに驚きました。
本作でもサービスや使用する器具ごとに専用の効果音を用意し上手に鳴らして臨場感を出してます。
音フェチ成分が強めの作品と思ってください。

もうひとつの魅力はもぐらのキャラ。
このためだけに人間の姿になり、疲労に効く温泉を汲んで彼の前に再び現れ
ちょっぴりおどおどした態度を取りながら一生懸命手を動かしてお世話します。

「それで 恩返しのほうなんですが させていただいても… あっはい 内容は その…」
会話が多少たどたどしいのは彼のことが恐いのではなく、初めての経験にちょっぴり戸惑ってるだけです。
サービス自体はしっかりしてるので他の耳かき音声と同じ感覚で楽しめます。
最中の会話も人間同士とは違う話題が多く、音とは別の方向から癒しを与えてくれます。

有料処女作、しかもお世話するのがもぐらということで
専門店に見られる本格的なサービスは特に行わず、家庭的なものを堅実にこなすことに力を入れてます。
音の良さでストレートに勝負してるシンプルな音フェチ作品です。
静かで落ち着いた癒しのサービス
もぐらが最初にするサービスはタオルを使った耳拭き(約20分)。
仰向けに寝る形で膝枕をし、持参した温泉で濡らしたタオルで右耳→左耳の順に拭きます。

「ずりゅー すすー」という若干ざらつきのある柔らかい摩擦音が耳に心地よく
最初は長めのストロークで前後にゆっくりと動かし、少し経つと耳の内側を優しく拭く音が混じるのもリアルです。
各耳を拭く前に彼女が温泉にタオルを浸して絞る音も入ってるのがいいですね。
環境音は特に鳴りませんが細かな動作も音でしっかり表現しています。

それがよくわかるのがパート後半の左耳を拭くシーン。
耳の外の隅々まで丁寧に拭いていた右耳とは少し違い、穴の入り口をタオルで軽く塞ぐような動作が入ります。
そしてその時はちょっぴりごわごわした音が鳴り、同時に軽い圧迫感があります。

自分の手で耳を覆った際に鳴る音や感触とほぼ同じものです。
音を通じて別の感覚(触覚)を刺激してくれるのも本作品が持つ魅力のひとつと言えます。
長時間聴いても耳や頭が痛くならないようにどの音も柔らかさを感じる力加減に抑えられてます。

「さっきまで ちょっと凝った感じの硬さがありましたが 拭いてるうちに ほぐれてきた気がします」
最中のもぐらは恩人に満足してもらおうとあまり多くは語らず
彼の様子や反応を確かめながら熱心に手を動かし続けます。
まだ始めたばかりなので話すところまで頭が回ってないのかもしれません。
効果音だけが流れるひと時はとても静かで落ち着きます。

メインのサービスはその後から始まる耳かき(約46分)。
彼の家にあった耳かき棒を拝借し、梵天を交えながら右耳→左耳の順にお掃除します。
息を吹きかけるシーンはありません。

耳かき棒は「ずりずり ぞぞっ」と乾いた柔らかい音
梵天は「しゅるしゅる ぱちぱち」と広くふわふわした音が使われており
前者は奥から手前へ掻き出すように、後者は優しく掻き出したり中ですりすりする動きをします。

耳拭きと同じく音質が良く動かし方も実際の耳かきに近いです。
しかし、長時間の耳かきにしては器具を動かすペースにそれほど変化が見られませんし
途中で休憩をあまり挟んでないのも引っ掛かります。
40分以上も耳かきしたら普通は手や腕が疲れますから、そういった部分も音で表現して欲しかったです。

現在は同じ耳かき音声でもリアル志向ととにかく音をたくさん聞かせるタイプがありますので
サークルさんが後者を目指して制作されてるのならこの作りで良いと思います。

「覚えてらっしゃいますか? あの日 私は側溝に落ちてしまって 上がろうにも コンクリートではそれはできず ただどうしようかと 慌てていました」
「中には雪もぐら なんて種類もいますが 私はあれとはまた違う種類ですし やっぱり寒いのは苦手です」

もぐらとの会話は前のパートとは打って変わって色んな話題が登場します。
助けてもらった時のこと、人間になりここまで来た経緯、一年中満開の珍しい桜に関する話など
人間同士がするものとは違うものばかりで聴いてて面白いです。

最初はおどおどしていた彼女も彼と同じ時間を過ごすにつれてリラックスし始めたのかもしれません。
彼に大変感謝してる気持ちも自然と伝わってきて癒されます。
音フェチ系作品なのでそこまで多くはしゃべりませんが、内容が個性的でとても印象に残りました。

このように、音を重視しつつキャラでも癒す重厚なサービスが繰り広げられてます。
静かでほのぼのした作品
最大の武器であるリアルな音に多少の会話を交えた癒される作品です。

ドジっ娘属性を持つのほほんとしたもぐらの女の子が
場合によっては命の危険に晒されてたかもしれない状況を救ってくれた男性への恩返しとして
耳にターゲットを絞ったサービスをじっくり時間をかけて行います。
そして会話を除く行為のほぼすべてを様々な音を駆使して細かく表現します。

「こ、この度は 本当にありがとうございました」
彼女の内気で頑張り屋な性格をそのまま反映させた優しい音が実に良いです。
お世話するキャラと音がマッチすれば耳かきの品質はさらに上がります。
初めてだからといってわざと失敗させてませんし安心して聴けます。
この適度な力加減は今後もサークルさんの大きな持ち味になるでしょう。

サービスについてはこれまで書いてきたように音の良さを追求する傾向が強いです。
普通に聴くのはもちろん、寝ながら聴くお供にも役立ってくれるでしょう。
耳拭き、耳かきどちらもペースが抑えられていて耳にすんなり入ってきます。

また時間帯が夜ということでうるさく感じないように気をつけて進めます。
バックに時計の音を流しておけば静けさがより引き立ったように思えます。

もぐらについては初々しさを大事にした言葉遣いや演技が光ります。
作中に再会を匂わせるやり取りもありましたから続編が出るのかもしれません。
その時は今よりも打ち解けた彼女に会えることを期待してます。

珍しいキャラや設定を盛り込んでる音フェチ作品です。
会話よりも効果音を楽しみたい人には特におすすめします。

CV:琥雪うずらさん
総時間 1:13:03

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
73分で300円とコスパがいいので+1してあります。

苦い貴方にお砂糖を

サークル「アクア・アルタ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、同じ学校の教師と生徒にあたる年の離れた男女が
二人きりの場所でのんびり過ごしながら心を深く通わせます。

キャラや人間関係の描写に力を入れたドラマ性の強い作りが魅力で
自分を救ってくれた彼に恩返ししようと健気にサービスする姿や
禁断の恋と知ってても添い遂げたいと願う強い想いが心を温めてくれます。
教師と生徒が紡ぐ温かい物語
教え子のアリスと二人きりでまったり過ごすお話。

「話 聞いていますか?」
アリスは礼儀正しくて穏やかな声の女の子。
教師にあたる主人公に「話がしたい」と言われてリビングの椅子に座った彼女が
眠そうな様子で何も話そうとしない彼に軽く抗議するところから物語は始まります。

本作品は学校では教師と生徒、プライベートでは友達以上恋人未満の関係にある男女が
ある日の夜、彼の家で色々なことを話しながらより親しくなる様子を描いたボイスドラマです。
主役となるのは会話ですがコーヒーを淹れる、耳かき、抱き合って心音を聞かせるなど
パートごとにサービスを切り替えそれぞれをリアルな音で表現してもいます。

また本編31分に対して35分ほどのおまけも用意されており
そこではセリフを一切挟まず効果音や彼女の息遣いといった音だけを使ったサービスを行います。
まとめるとボイスドラマとASMR(音フェチ)両方の側面を持ってる作品です。

ストーリーを簡単に説明すると、アリスはその独特な容姿のせいでクラスメイトからいじめを受けてた時期があり
辛い思いをしてたところを彼に助けられて仲良くなります。
それからおよそ一年、両親が海外で働いてることもあって彼の家で過ごす機会も増え
冷え切っていた心が徐々に温まり以前に比べて随分とおしゃべりになりました。
この日も自分でインスタントコーヒーを淹れつつ、なかなか口を開かない彼がその気になるのをのんびり待ちます。

「このコーヒーの味も まったく変わりませんね 苦くて 温かくて でもとても安心できる味です」
「あなたってば 背が高いじゃないですか だから… あなたへの 大切な2cmなのですよ」

彼女は彼に対して感謝してるだけでなく異性としても相当な好意を抱いており
年下らしい丁寧な言葉遣いで自分の思ったことをはっきり言います。
また一部で全年齢向けとしてはかなり踏み込んだアプローチをするなど
言葉ではなく行為によって「好き」という気持ちを彼に伝えようとします。

聴いた限りだと彼女は彼が何を言おうとしてるのかを理解してるのだと思います。
だから会話や耳かきをして彼が勇気を振り絞れるように応援します。
難しい関係にある男女がどのようにくっつくかも本作品の聴きどころと言えます。
徐々に近づいていく心の距離
一番最初の「プロローグ」は主に会話を楽しむパート(約7分)。
二人がどういう仲なのか、この日どうしてここにいるのかなどをアリスの口から語ります。

「とりあえず コーヒーでも飲みますか?」
ここでは作品のキーアイテムとも言えるコーヒーを淹れるシーンがあり
袋を開けてコーヒーの粉を取り出し、カップに入れてお湯を注ぎかき混ぜる様子を音だけで表現します。
背景説明についても聴き手が違和感を抱かないようにナチュラルな流れで行います。
時間は最も短いですが、物語の世界に引きこむ役目を担う重要なパートと言えます。

メインのサービスは次に始まる耳かき(約15分)。
彼がお疲れ気味なのを見て自ら膝枕を志願し丁寧にお掃除します。
耳に息を吹きかけるシーンはありません。

綿棒だけを使って左耳→右耳の順にするシンプルなもので
「ずりずり くしゅっ」という乾いた柔らかい音と、ゆっくり掻き出すような動きが耳に心地いい刺激を与えます。
耳かき棒と違って先端が柔らかく質感はかなりリアルと言えます。

「俗に言う 「当ててるのよ」ってやつですよ 柔らかかったですか?」
最中の会話も仲の良さを感じさせるものばかり。
特にパート中盤頃にある彼女が一旦手を休めてコーヒーを飲むシーンでは
体を動かした際におっぱいが顔に触れて戸惑う彼に上のような大胆なことを言います。

誘ってるのではなく「そういうことがあっても気にしないほど信頼してる」といった感じですね。
立場上なかなか切り出せない彼の背中を彼女なりのやり方で押してあげます。
膝枕もスキンシップの一種と言えますし、耳かきを通じて彼女の覚悟もきっちり描いてるのがこの作品らしいなと。

二人の心の距離がぐっと近づくのは最後の「告げられる想い~心音~」パート(約8分)。
耳かきが終わった後、とある行動に出た彼の顔を優しく抱きかかえてその気持ちに応えます。

「これだけ密着してると 私の心臓の音も聞こえますか?」
彼女が彼を抱きしめた直後に心音が流れ始めるのがいいですね。
普段通りの落ち着いた態度とはやや違う速めの鼓動が内なる高ぶりを遠まわしに伝えてくれます。
彼女もこの瞬間をずっと待ち焦がれてたのでしょう。
「好き」とストレートに言われるよりもずっと心に響きました。

このように、サービスと並行して登場人物の心情も伝えるドラマ性の強い物語が楽しめます。
静かで温かい作品
年の離れた男女がより親密になる瞬間を描いた純愛色の強い作品です。

アリスは暗い青春時代から自分を開放してくれた主人公への恩を返すため
そして一人の女性としての純粋な好意から親しげな態度でいくつかのお世話をします。
どのパートも専門店ではなく家庭らしさを意識し、腕の良さよりも気持ちの強さが出るように進めます。

「確かに 私は生徒です あなたは先生 でも そんなのどうでもよくなるくらい 私 今幸せです」
彼女はとても真っ直ぐな性格で最初の段階から彼への好意が伝わってきます。
でも露骨にそういう言葉を言うのではなく主に態度で示します。
そして彼の気持ちを受け取った後で素直に応えます。
不器用な彼に合わせて動く思いやりのある女性に映りました。

サービスについては二人の会話を引き立てる脇役っぽい位置づけです。
といっても音質や動きは良いですからこれらからも十分な癒しが得られるでしょう。
音だけを楽しみたい人向けのパートが用意されてるのもありがたいです。

年下の女性が愛情をいっぱい注いでくれる作品です。
おまけは「耳かき音セリフ無し」と「寝息・心音」です。

CV:浅見ゆいさん
総時間 1:06:33(本編…31:29 おまけ…35:04)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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