サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第126回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
不思議な懐中時計をテーマにした催眠とエッチで強烈な快感を味わわせます。

催眠は物語形式で進め、エッチは長時間絶頂を我慢する個性的なサービスが魅力で
挿し絵にも描かれてる時計少女のことを丁寧に語りながら暗示を小まめに入れて落とし
その後はおよそ30分後に訪れる絶頂に向けて快感をじっくり蓄積させてから一気に解放します。

今回はサークルさんが初回用に推奨されてる構成でのレビューをお送りします。
快感を制御する魅惑の時計
お姉さんに催眠をかけられ長い寸止めの末にドライ絶頂するお話。

「さて 今日のお話は 時計です」
お姉さんは穏やかで落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
本作品のテーマにあたる時計の話をします。

本作品は絶頂したくてもできないギリギリの状態を長く味わわせることを目的に
彼女がおよそ90分に渡って独特な催眠をかけたり意地悪なエッチをします。
この物語には身に着けた者の快感を操作する懐中時計が存在し
催眠パートではその由来や効果をストーリー形式で教えながら誘導します。

「その時計は、古いものでしたが、どうと言う事も無い、ありふれた懐中時計でした。唯一変わっているのは、針を止める部分に宝石がはめ込まれていて、それがとても神秘的で、不思議な感じがする事」 
一般的な催眠音声とは違うやり方で進めますから
「音声を聴いてたらいつの間にか催眠に入ってた」という不思議な感覚が味わえます。
Hypnotic_Yanhさんはこういうドラマ仕立ての作品をいくつも制作されてます。
技術的にも非常に練られており深い催眠状態に入りやすいです。

エッチについては初回用は30分後に絶頂することを最初に決め
それに向けて感度が上がったり気持ちよくなる暗示を厚めに入れて徐々に盛り上げます。
また時計の力でそうなってることをよりリアルに伝えるために
プレイ中は「カチッ」という音を常に鳴らし、それを聴くほど気持ちよくなるように働きかけます。

音モノの一種にあたるのでやや癖はありますけど
1回の絶頂に向けてものすごく入念に追い込みますから
後になるほど体がピリピリしたり股間が疼く感覚が強くなるでしょう。
純粋なエロさをかなり下げて技術でイかせる催眠色の強い内容です。
物語と技術を組み合わせた催眠
催眠はおよそ38分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずは4分くらい深呼吸して心身をリラックスします。
そしてその後は一旦目を開けてからお姉さんの物語に耳を傾けます。

物語は若い医者が時計屋敷と呼ばれる家の少女を診るという内容で
執事の案内で馬車に乗って屋敷へ向かい、長い廊下を通って部屋に向かいます。
そして対面した後は軽く話したり、隣の部屋に移動して彼女が時計を使う様子を眺めます。

「時計が時を刻んでくと… 瞼はますます重くなっていく 目を閉じたらどれだけ心地良いか あなたは良く、ご存知ですよね」
これだけを見ると催眠とは全然関係ないように思うかもしれません。
しかし実際はこれらの中に「ぼーっとする」などの暗示を入れ
さらに時計の音を実際に鳴らしながら瞼の重さや心地よさを与えます。

この後始まるエッチシーンで時計の効果を実際に体験するわけですから
催眠パートはその仕込みをやりながら落とす方針で進めます。
時計の音を10回鳴らした後に「スーッと、落ちていく」と言うなど
催眠の技術と時計を密接に絡み合わせた本作品らしい誘導をします。

「廊下が、下り坂になっている事に、気付く だんだんと下に、降りていく 降りれば降りるほど、闇は深くなる 一番暗い、時計屋敷の、中心に、降りていく 廊下を歩く音も、深い闇の奥に、落ちていく」
パート後半は若い医師と同じように時計屋敷の中を移動します。
全部で30もの部屋がある長い廊下をカウントダウンする要領でゆっくり歩き
その中に「深い」「落ちる」といった深化を意図する暗示を小まめに挟んで催眠状態を深めます。
このシーンの前では無理矢理感を与えないやり方で聴き手の興味を引くなど
彼女の言葉を受け入れやすい状況を作りながら落とす柔らかいアプローチがされてます。

前半はリラックスと物語、後半はエッチに向けた準備をする個性的な催眠です。
懐中時計の音で感覚を操作されやすい状況にすることを目的に
深呼吸から入って物語の前半、最初の深化、物語の後半、さらなる深化と続きます。

物語の前後だけじゃなく最中も暗示を小まめに入れるおかげで
聴けば聴くほど意識がぼやけたり頭の中がぽわぽわする心地いい感覚が味わえます。
間を長めに取りながらゆっくり語り掛ける彼女の声と演技も穏やかで良いです。
物語も面白くて聴き手の集中力や没入感を高める役割を果たします。
たっぷり焦らしたり寸止めするM向けのエッチ
エッチシーンは42分間。
プレイは時計の音を流す(感度強化)、言葉による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「時計の針が、時を刻む。ただ、それだけの事が、あなたにとっては快感になる」
特殊な催眠で主人公を物語の世界へ案内したお姉さんは
懐中時計の音を再び鳴らし、それを聴くほど体が敏感になる暗示を入れます。

エッチは一般的なプレイはやらず音と暗示でイかせます。
前半の17分間は心身の感度を上げるシーン。
時計の音を鳴らしながら気持ちよくなる暗示を小まめに入れます。

「時計があなたに与える、あなたの皮膚に、チリチリ、チリチリと伝わる甘い刺激を、感じて下さい。そう、これが、時計が発している、甘い、快感の刺激」
初回用は30分かけて1回絶頂させるルールなので
彼女も最初からガンガン追い込んだりせず割とのんびり進めます。
時計の音を常に鳴らして音に反応しやすい状況を作り
それと暗示をセットにして「時計の音=気持ちいい」という認識を刷り込みます。

日常生活で時計の音に性的快感を覚える人はいないでしょうから
催眠を駆使してそこを一時的に変えるところから始めます。
また物語の内容をそのままなぞることでイメージしやすい状況を作ります。
プレイ自体は割とシンプルにして入念に責める方針を取ります。

私が聴いた時は開始から10分くらい経つと肌がピリピリし始め
その後は股間が熱くなったりムズムズするのが強くなりました。
特定の部位を気持ちよくするアプローチはしないので、人によって反応する場所は違うと思います。

続く25分間はイキたくてもイけない状態を維持します。
時計の音を一旦止めて軽い休憩を挟み、再開後は指を鳴らしたりカウントを数えて一気に盛り上げます。
そして絶頂できそうなところに到達した後はその状態を固定して生殺しにします。

「全身の皮膚は、もう燃えるように熱くなり、細やかに震え続ける。筋肉は激しく痙攣し快感を受け止めることで精一杯になる。神経もまるで送電線のように、全身に快感を送り続ける」
前半よりも強めの表現に切り替えて快感が高まってることを伝え
そのうえで絶頂だけは絶対に禁止してもどかしい感覚をできるだけ長く味わわせます。
ドライの寸止めは射精に比べて難しいんですけど
本作品ではある単語をトリガーにすることで制御する工夫がされてます。

最後の5分間は残り時間を伝えながら引き続き暗示をガンガン入れるなど
聴き手が途中で投げ出さないように気をつけて意地悪します。
彼女の声と態度も今まで通り穏やかでSっ気はほとんど感じません。
あくまで時計の効果によって絶頂が遮断されてることを教えて頑張る気力を与えます。

このように、不思議な時計に快感を制御されてる気分をリアルに味わわせる面白いエッチが繰り広げられてます。
優しくいじめてくれる作品
発売から9年以上経った今でも強烈な個性を持ってるM~ドM向けの作品です。

お姉さんは少女が持ってる懐中時計の効果を主人公にも体験させようと
まずは総時間の半分近くを使ってそれに関する物語を交えた催眠をかけます。
そしてエッチは前半はほぼ準備に専念し、後半から絶頂寸前の状態を維持した末に絶頂させます。

穏やかな女性が呪われた時計に関するエッチな催眠をかけるシチュ
物語を挟みながら暗示を小まめに入れてリラックスと深化を促す巧みな催眠
時計の音と感度が上がる暗示を組み合わせて快感と絶頂感を膨らませるエッチ。
催眠音声だからできることを貫いてる大変優れた作品に仕上がってます。

中でもエッチは「30分で1回絶頂する」と聞くと生ぬるく感じるでしょうが
実際は早めの段階から絶頂に追い込み、それをしばらく維持する割とハードな展開です。
そして我慢に我慢を重ねた後に絶頂するからこそ、その時に強烈な快感が襲ってきます。
股間を中心に軽く爆発するような感覚がしてかなり気持ちよかったです。
でも射精はしないのでぐったりするほどでもない丁度いい疲労感が味わえます。

そしてこのエッチを成し遂げる土台にあたる催眠が素晴らしいです。
暗示の入れ方、表現方法、演技、物語との絡め方などあらゆる要素が高水準にまとまってます。
技術が優れてるからこういうぶっ飛んだプレイも成立するわけです。

絶頂シーンは1回。
淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。

以上を踏まえて前回と同じ満点にさせていただきました。

CV:分倍河原シホさん
総時間 4:42:52(音声ファイルの合計) 初回通常版…1:30:45

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります