サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、色んな欲望を集めてる人懐っこい魔王が
友達になった人間を色んな手段でたっぷり癒します。

人間界と魔界のサービスを組み合わせ、さらにその大部分を音だけで表現するのが特徴で
スライム、ミニクラーケン、魔界の砂といった他の作品には出てこないアイテムと
ドライヤー、綿棒、梵天をパートごとに使い分けて不思議で心地いいひと時をプレゼントします。
魔王様がする変わったご奉仕
モニカ・ミシャンドラ・ヴィレットがシャンプーや耳かきをするお話。

「お、おぉ なんだこれ うぅ 我が友よ 元気にしているか? 余だ モニカだ」
モニカは命令口調で話す明るい声の女の子。
スマホのゲームを通じて主人公へメッセージを送ると
そちらの世界へ視察に行くからOKボタンを押すように言います。

本作品は2020年1月に発売された「魔王モニカの癒しの万魔宮」の続編。
普段は魔界を統治してて時々人間界へ視察に来る彼女が
以前仲良くなった彼をおよそ200分に渡って存分にもてなします。

彼女は魔王ですが彼を対等な友人と思っており
この日も親しげな態度で色んなことをして楽しい時間を過ごします。
サービス中心でストーリー性はあまりないですから前作未視聴でも大丈夫です。

「どうだ? スライムなのにスッキリした香りがいいだろう」
最大の特徴は現実世界にあるものとそうでないものを組み合わせてお世話すること。
シャンプーや耳かきといったお馴染みのサービスに
スライム、魔界の砂、ミニクラーケンを加えて魔王様ならではのもてなしをします。
すべての行為にリアルな音を鳴らすおかげで非現実的なものでもイメージしやすいです。

Crescendoさんは音に強いサークルさんとして有名ですから
今作もセリフより音の量と存在感を大きくした内容になってます。
耳かきだけでも80分近くあるので癒しはもちろん、安眠のお供にも役立つでしょう。
時間に対するサービスの種類を少なめにしてたっぷり聴けるようにしてます。
ふたつの世界を堪能できるサービス
彼女が人間界に到着した後に始まる「2.魔王様へのお供え?(約22分)」は彼女をもてなすシーン。
ポテチやスナック菓子などを一緒に食べて久しぶりの再会を喜びます。

「さ、あるじ 食べさせてくれ あーん」
厳密には主従じゃないけど彼のことを「あるじ」と呼んだり
お菓子を食べさせて欲しいとおねだりするなど
魔王のイメージよりも気さくで子供っぽい態度を取ります。
普段は魔界に住んでるから人間界のお菓子を食べるたびに無邪気な反応を見せます。

そしてサークルさんの武器である効果音が早速威力を発揮します。
お菓子の袋を開ける音、食べる音、コーラを注ぐ音など
色んな動作にリアルな音を入れて臨場感を出します。
彼女が食べる時と彼が食べる時で音を変えてるのにもこだわりを感じます。
最中のセリフも説明的なものをあまり挟まず自然な会話を心がけてました。

このパートは前作で2人が交わした約束を果たす様子を描くのと同時に
前作を聴いたことがない人に彼女のキャラを理解してもらう役割を果たします。

次の3パート75分間は頭部をケアするシーン。
「3.スライムと戯れる(約20分)」は彼女が召喚したスライムを口に含んだり耳にまとわりつかせる
「4.魔界流シャンプーとリンス(約33分)」はシャンプーとリンスでそれを洗い流す
「5.ドライヤーと魔界の砂(約22分)」はドライヤーと魔界の砂を使って水気を取ります。

そしてここからは前項で説明した2つの世界のサービスを組み合わせて進めます。
スライムは弾力のあるぬめぬめした音を左右中央から鳴らしますし
5番目のパートは彼のドライヤーと彼女の世界にある砂を組み合わせて髪をケアします。
シャンプーやリンスも魔界産らしいですし、魔王らしさを至るところに込めて個性を出します。

「痒いとこはあるか? ふむ とりあえず全部やっておくか」
この中だと最も長いシャンプー&リンスが特に癒されるでしょうね。
彼の部屋でやってるようですがシャワーっぽい音が鳴るシーンがあります。
そしてシャンプーはワシャワシャした泡音、リンスはそれよりもずっと滑らかな音と明確な違いがあります。
彼女も嬉しそうな表情でやってて雰囲気は終始和やかです。

位置を小まめに変えながら手のひらでゆっくり撫でたり指を立ててゴシゴシする動きをしますし
ひとつひとつのサービスがしっかり作り込まれてるから安心して聴けます。
音の質感だけじゃなく動きにもこだわってるところに実力の高さが表れてます。

続く3パート89分間は耳かき。
「6.モニカとのんびり小休止(約13分)」は雑談しながらのんびり休憩し
「7.ミニクラーケン・ギガの触手耳かき(約35分)」はミニクラーケン
「8.大きい綿棒と梵天でお手入れ(約41分)」は綿棒と梵天で耳の内外を綺麗にします。

「どうだ? 大きくなった耳クラーケンちゃんは 耳を包み込むのがたまらんだろ?」
ミニクラーケンは触手のような弾力のある粘着質な水音
綿棒は「ぞすぞす」という面積広めで乾燥した摩擦音といった具合に
同じ耳かきでも音の質感や動きがかなり違ってて面白いです。

特にクラーケンは耳の壁をなぞる、奥から手前へ掻き出す、吸盤で吸い付くと内容が多彩です。
7番目のパートは本当にこれだけやりますから本作品の持ち味が出てるサービスと言えます。
それに対して8番目は王道のサービスだからこそ安定感があります。

どちらもセリフが極端に少ないので寝ながら聴くのにも向いてます。
私が聴いてる時もかなり眠くなって心地よかったです。
癒されるし新鮮味もある作品
キャラ、サービス、音作りのすべてが高水準の素晴らしい作品です。

モニカは別の世界に住んでる主人公と再び楽しい時間を過ごすために
魔界からわざわざ出向いて美味しいお菓子を食べてから
シャンプー&リンス、ドライヤー、2種類の耳かきをゆっくりじっくり行います。
そしてこれらの一部始終を多種多様かつリアルな音で表現して癒しと没入感を与えます。

可愛くて人懐っこい魔王様が人間の友達を健全なやり方でもてなすシチュ
セリフよりも音の割合を遥かに高くしたASMR成分の高い作り
定番のサービスと魔界のサービスを組み合わせた独特な構成。
前作の特徴を受け継いだうえで時間を大幅に増やしてより癒される作品に仕上げてます。

中でも3番目は他のサークルさんでは見かけないものばかりで新鮮味を感じます。
Crescendoさんは触手をガンガン使う変わった全年齢向け作品
「出張癒し専門店ターコイズ」シリーズを制作されてます。
その発想力とノウハウがあるから本作品も生まれたのでしょう。
近頃同人音声側で低下しつつある「創作力」を強く感じる作品になってて良いです。

198分で550円とコスパも抜群。
以上を踏まえてサークルさんでは18本目の満点とさせていただきました。

CV:暁鞠子さん
総時間 3:18:33

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
前作の声優さんは紗友さん、今作は暁鞠子さんとなってますが
名義が違うだけで同一人物になります(ご本人がそう言ってるので間違いありません)。
私は別人と勘違いしてたので該当部分を修正し、謹んでお詫び申し上げます。