DLsiteの個別割引開始、陽向葵ゅかさんの登場と活躍、長時間化の始まりと
現在の状況へさらに近づいてきた同人音声業界ですが
ここにきて新たなキラージャンルが2つも加わります。
耳と乳首を楽しませる作品たち
2018年における大きな特徴はふたつ。
耳舐め音声の流行と、乳首音声の本格的な普及開始です。

前者は同人音声ならではのジャンルとして着々と存在感を増してきた耳舐めが
ASMRの浸透、録音機材や技術の向上、専門サークルさんの登場によって一気に花開きます。
耳舐めだけをがっつりやる作品はもちろん、やるパートとやらないパートを分ける作品も数多く出ました。

それを裏付ける具体的な数字を提示します。
DLsiteで「耳舐め」タグがついてる作品は2017年だと116本だったのが
2018年に入ると255本まで倍増します。
その中で1万DL超えの作品が12本出てますし、同人音声の新たな強みと言えるジャンルになりました。

ただし、この頃の耳舐め作品はとにかく量を多くしようとする傾向が強く
そのせいで似たような音を垂れ流すものもそれなりに見かけました。
パステル×トリップさんやHORNETさんといった個性的な耳舐めサークルさんが出てくるのはもう少し後です。
でも音質が以前に比べて格段に良くなってるから
耳がゾクゾクしたり微弱な振動を感じるものは普通にありました。

乳首音声も同様の調査をしたら2017年の21本から47本へ大幅に増えてます。
2019年は58本と微増に留まってるのでここがひとつの転換点と言えるでしょう。
これに貢献した作品がありますから次項で紹介します。
ちなみに2022年は227本まで増えており、2018年当時の耳舐めと同じくらいの勢力に拡大してます。
新しい人気ジャンルを支えた名作たち
ここからは2018年に発売された作品をいくつか紹介します。

「耳穴開発♪奥までぐっぽり耳舐めで幸せに包まれる甘々癒されエッチ」


前回の2017年にも登場したすたぁぱれっとさんの代表作。
世話好きな彼女が泊まりに来た恋人をもてなす王道のシチュですが
そこに音質の良い耳舐めをたっぷり詰め込んで甘さとエロさを強化します。
中盤に敢えて耳舐めしないパートを挟んで箸休めするなど
耳舐めを最後まで新鮮な気分で聴けるように配慮されてます。

「【大人向け耳かき】道草屋 はこべら5 時計修理のはこべらさん。他【汗の匂い】」


同人音声側の王者と言っても差し支えないくらいに成長した道草屋シリーズの1作。
夏から秋にかけての季節に癒し重視の落ち着いたサービスをします。
序盤の耳かきはもちろん穏やかですし、中盤の花火鑑賞も普段より控えめな音を鳴らします。
終盤のエッチは耳舐めを積極的にやるなど、道草屋らしさを出しつつ流行も取り入れてます。

「【乳首性感】 乳首いじり専門店の甘々囁き乳首オナニーサポートプログラム♪」


乳首責めが売りの風俗店でお姉さんが親切丁寧なご奉仕をする作品。
主人公を乳首未開発者に設定し序盤はおちんちんと一緒に責める
中盤は亀頭責めに切り替える、終盤は乳首だけでノーハンド射精するといった具合に
後になるほどおちんちんの比重を下げながら乳首をたっぷり責めてその魅力を教えます。

当時の乳首音声はまだ普及が始まったばかりで開発済みの聴き手も多くありません。
だからこういう未開発者をターゲットにした音声を出して裾野を広げます。

当時の私も「乳首開発の教科書」と呼んで絶賛しました。

この作品を制作されたねこじた結社さん以外にもシコらnightさんや夢色パラダイスさんなど
乳首に強いサークルさんが複数のヒット作を世に送り出してます。
このへんが起爆剤になった結果、今の乳首音声が成り立ってると私は考えてます。

「ヒーリングサロンシエル」


この年から全年齢向けに参入されたCrescendoさんの処女作。
耳かきやASMR動画を投稿してるだけあって実力は非常に高く
ヒロインを務める代菜のほのぼのしたキャラも相まって極上の癒しが得られます。

これが出る少し前の2月頃にとみみ庵さんが活動終了を宣言されており
「全年齢向けの勢いも鈍るのかなぁ」と思ってた矢先に出たので余計嬉しかったです。
催眠音声よりも少し遅れて同人音声側の世代交代が始まります。

「彼女の隣でギャルビッチ皐月ちゃんに犯されちゃう!」


現在週2本のペースで新作を出されてるテグラユウキさんの初期の代表作。
純粋な男の子が大好きなギャルビッチが恋人持ちの男子を襲います。
彼の恋人が保健室の隣のベッドで寝てるシチュに設定し
相手にバレないよう囁き声で話しながらこっそり責めて気持ちよくします。
キャラが非常に明るいし、2人の仲をむしろ応援する姿勢を取るから背徳感はかなり薄いです。

理由は敢えて書きませんが、今の人たちや後世の人たちはテグラさんをたぶん悪く言うでしょう。
私も今のテグラさんを擁護する気はありません。
しかし2018年頃は割とまともなサークルさんでした。
そのことを私のほうで残しておこうと思い取り上げてます。

次回はさらに時を進めて2019年の同人音声側を紹介します。
同人音声業界の歴史 その13 「同人音声編(2019年)」