サークル「神経聴覚言語研」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかな研究員が
特殊な効果音を盛り込んだ催眠でドライオーガズムに導きます。

パートごとに違う音や音楽を流しながら堅実にリードするのが特徴で
催眠は脱力、深呼吸、カウントダウンと王道の技法で誘導し
エッチもやり方はシンプルにして音と暗示で1回ずつ丁寧に追い込みます。
色んな音でドライに誘導
白石まゆみに催眠をかけられドライ絶頂するお話。

「神経聴覚言語研へようこそ 研究員の白石まゆみです」
まゆみは穏やかな声の女性。
バックで音楽を流しながら挨拶したり本作品の概要を説明すると
射精よりも長く強い女性のオーガズムを味わわせます。

本作品は催眠を使ったエッチな研究をしてる(と思われる)彼女が
彼におよそ80分間の独特なサービスをします。
タイトル通り全編で特殊な効果音と暗示を組み合わせるスタイルを採用し
パートごとに音を変えて癒し、快感、陶酔感を与えます。

「まずは 特別なリラックス音声を聞いてもらいます」
ジャンルは一応音モノになりますが、音そのものに暗示を入れることはありません。
パートの冒頭で音にどんな効果があるかを軽く教え
その後は無理に暗示と絡めず割と普通の誘導をします。
エッチもカウントを数えながら小まめに暗示を入れる王道のアプローチです。
音と暗示がほぼ分離してるから、大手さんの音モノとは方向性が違うと見てます。

ただ音の質感は良いし種類も豊富です。
バイノーラルビートと呼ばれる重低音、左右を小まめに移動する電子音などがあります。
また同じ音でも鳴らす速度やリズムを切り替えて別方向から揺さぶりをかけます。
催眠の技術をシンプルにする代わりに音周りを頑張ってます。

最初の「02 射精の何倍も気持ち良い!?ドライオーガズムと開発手法の原理(約16分)」は準備。
これからどういうことをするか、本作品におけるドライオーガズムとは何かを説明します。
この段階から穏やかな音楽も流して雰囲気を作ります。

「実は男女のオーガズムでは脳の活動に違いがあって 基本的に女性のほうが 基本的に女性の方が 脳の活動的に男性よりも強力なオーガズムを得やすいんです」
男の射精みたいに刹那的な快楽ではなく、それよりもずっと長く深い絶頂を目指します。
またそれを達成するには脳内物質を分泌させる必要があることも教えます。
彼女も作中で言うのですが、この話を本気で理解する必要はありません。
ドーパミン、オキシトシン、ミュー・オピオイド受容体といった専門用語も出てきますし
興味がない人は聞き流すか、彼女が指示する時間まで飛ばすことをおすすめします。

簡単に言えば催眠を使って脳内物質を意図的に分泌させますよってことです。
個人的には18禁音声でこういう小難しいことを説明するのはマイナスだと思います。
リラックス重視の穏やかな催眠
催眠は2パート28分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずは全身を上から下へ流すように脱力したり深呼吸します。

「首筋へと 意識を移していきましょう 首の後ろ側に隠れている緊張が 指で優しくほぐされていくように 溶けていく」
脱力は顔、首、肩、腕、胸、腰と大まかなパーツに分け
そのひとつひとつに力が抜ける暗示を軽めに入れます。
そして深呼吸は吸う時はリフレッシュ、吐く時はリラックスする暗示を入れます。
またバックで「ぶぅぅぅぅん」というトーンの低い振動音(バイノーラルビート)を流します。

技術自体は他の催眠音声でもよく使われてるベタなものです。
でも効果音が常に流れるから聴き心地はそれなりに変わります。
効果音の音量が声とほぼ一緒でまゆみのセリフを聴き取りにくく感じるかもしれません。
音に暗示を入れないのなら、音のボリュームを下げて声を聴きやすくしたほうがいいでしょう。

次の「04 聴くだけで幸福物質が出てくる~催〇深化~(約19分)」は深化。
1回目は階段のイメージ、2回目以降は普通にカウントダウンしながら別の暗示を入れます。

「10段目 最初の一歩を踏み出すと 頭の中の雑念が 少しずつ遠ざかっていくのを感じる」
階段のイメージもこんなふうに1段ずつカウントを数える要領でやります。
暗示の内容は雑念がなくなる、体に微かな電流が走る、温かい海へ沈むなど様々です。
「落ちる」「沈む」とストレートに言うことはほとんどなく
セリフが効果音にある程度かき消されてるのも相まってかかり具合はかなり弱かったです。

序盤はリラックス、中盤以降は深化とエッチに役立つ暗示を入れる王道の催眠です。
ドライオーガズムしやすい心と体にすることを目的に
軽めの分割弛緩法から入って深呼吸、階段のイメージを使った深化、カウントによる深化&暗示と進めます。
そしてこれらすべてに効果音を流して別の感覚を与えます。

音と暗示を組み合わせる手法は催眠音声だとメジャーです。
しかし神経聴覚言語研さんがやられるのは今回が初めてだから、色々と気になる部分が見られます。
音の音量が大きくて声に集中しにくい、音と暗示を関連付けてないなどです。
一応過去作で音楽を流すものもありますけど
事前の説明や催眠誘導といった一部のみで、全編で流すのは今作が初めてのはずです。

「意識の表層が鎮まり 日常の思考がベールのように剥がれ落ちていく 外界からの刺激は遠ざかり 代わりに内側の世界が鮮明になっていく」
あとは暗示の表現が堅苦しくて直感的に理解しにくくなってます。
催眠音声で「ずーんと沈む」「すーっと落ちる」というフレーズを聴いたことがある人は多いはずです。
それらは聴き手が意味をすぐ理解できるようにわざと平易にしてるんです。
催眠状態が深まれば深まるほど思考力は落ちますからね。
そういうところも考えながら組み立てればより良いものになるでしょう。
カウントと暗示を組み合わせた簡素なエッチ
エッチシーンは24分間。
プレイは効果音を鳴らす、感度強化、カウントによる絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「これは あなたの脳を揺らす音 神経を撫でて意識をとろけさせて 陶酔の深みに連れて行く 秘密の合図」
音を使った催眠で主人公を別の世界へ連れて行ったまゆみは
今までとは別の音を鳴らしてドライオーガズムに追い込みます。

エッチは一般的なプレイをやらず音と技術でイかせます。
内容は全体を3つのシーンに分けて、カウントアップしながら感度が上がる暗示を小まめに入れ
特定の数字に到達したらドライしたことを告げます。
そして同時に左右へ小刻みに移動する電子音っぽい音を流します。

「下腹部が疼くよね お腹の奥 前立腺のあたりがじわじわしてる でもまだ出ない 出させない 焦らされるほど気持ちいい」
同じことを繰り返して感覚を掴ませる非常にシンプルな内容です。
暗示は乳首、おちんちん、前立腺をムズムズさせたり熱くするものが多いです。
冒頭で女性のオーガズムについて話してたからメスになりきらせるのかと思いきや
実際は男性の心と体のまま快感を溜めたり放出させる方針で進めます。

1カウント毎に暗示を入れるところは丁寧でいいんですけど
ここも効果音の音量が大きくてセリフを聴き取りにくくなってます。
本来なら協力関係にあるセリフと音がかち合ってるのが残念です。
催眠のかかり具合がイマイチだったのも相まって、私が聴いた時は快感をほとんど味わえませんでした。

このように、作品の特徴をそのまま活かしたわかりやすいエッチが繰り広げられてます。
チャレンジ精神は買うのだが…
催眠音声の中では難しい分野に挑戦してるややM向けの作品です。

まゆみは射精よりも長く深い絶頂を味わわせるために
長めの説明を挟んでから古典催眠の技法をベースにした王道の催眠をかけます。
そしてエッチはカウントアップ、感度強化の暗示、音を組み合わせた追い込みを何度もやります。

声も態度も穏やかな女性が催眠を使ってドライオーガズムに導くシチュ
技法はシンプルにして音で個性を出すなかなか手堅い催眠
プレイをほぼひとつに絞り込み、それを繰り返すことで徐々に慣らすエッチ。
催眠の技術と音をそのまま組み合わせたタイトル通りの作品に仕上がってます。

中でも催眠はずっと音を流し続けるところはユニークですし
パートごとにその性質や鳴らし方を変える凝った演出もされてます。
リズムや強さも適度に変えてて音に関してはよくできてます。

しかし本作品は音楽ではなく催眠音声ですから
音と声(セリフ)の親和性が最も重要になります。
その観点からいくと「音を強調し過ぎててイマイチ」と判断します。
音量がでかくてセリフを聴き取りにくいし、音と催眠が連携を取ってると言える状況にもなってません。
バックで特殊な音を流しながら普通に催眠をかけてるだけです。

もう少しわかりやすく言うと、本作品は仮に音を流さなくても催眠が普通に成立します。
音モノにおける音は必要不可欠な要素ですが、この作品では付加価値みたいな位置づけです。
「音があれば多少は入りやすくなるかもしれない」程度の存在なので
それをここまで目立たせてしまうと逆にかかりにくくなります。

「確実に快楽を感じたい方は まず私たちの声に没頭できるように 環境を整えてくださいね」
彼女が最初のパートでこんなことを言ってるのに
わざわざ声を聴き取りにくい構造にしてるのがすごく引っかかりました。
大手さんの作品で音や音楽を流す場合はこのへんにかなり気を遣ってます。
新しい分野に挑戦するのは良いことですけど、その前に一度確認や研究をするのも大事です。

もうひとつ、演技も全体的に見直したほうがいいでしょう。
誘導や深化パートは声のトーンを下げ、ぼんやりさせ、速度を緩め、間を長く取るのが望ましいです。
今のしゃべり方は同人音声とほぼ一緒で「催眠をかける演技」になってません。
声の強弱や速度の緩急もないですし、大手さんの作品を色々聴いて勉強することをおすすめします。
声優さんが下手なのではなく、サークルさんがきちんと演技指導してないのが原因と見てます。

絶頂シーンは3回。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:猫視ねこさん
総時間 1:20:46(本編…1:19:11 声優さんからのメッセージ…1:35)

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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追記
効果音がでかい、しゃべるの速い、セリフの表現が堅苦しいの3点セットがあるせいで
暗示を聴き取り、理解するのが難しくなってるのが一番のネック。