2016年は第2次耳かきブームとASMRの普及が起こり現在の状況へより近づきました。
その翌年となる2017年はそれらと別方向の新しい変化が始まります。
有名声優さんの登場と大きな変化
2017年を象徴するトピックは3つ。
DLsiteの個別割引開始、陽向葵ゅかさんの登場と活躍、長時間化の始まりです。

最初の個別割引開始は2017年の2月13日から
サークルさんが好きなタイミングで自分の作品を割引できるようになりました。
これより前の時代は夏冬GWに開催される大規模なキャンペーンの時に安くなるくらいで
それ以外は定価で売るのが当たり前でした(キャンペーンは2015年に始まってます)。
現在のように新作の発売時に一定期間割引する風潮はここから始まってます。

これは良い点と悪い点の両方を持ってると思います。
良い点は単純に安く買えるから聴き手から見ればありがたいですし
サークルさんも割安感を出すことで手に取ってもらいやすくなります。
それに対して悪い点は1本あたりの利益が落ちたり安売り競争が発生することです。

DLsiteもそのへんを見越して発売直後は30%OFFまでという規定を設けてます。
そしてある程度時が経ったら50%や90%も可能になります。
きちんと制御できるなら悪い制度ではないんじゃないでしょうか。
現在はある売り方のおかげで滅茶苦茶になってますけどね…。

2番目の陽向葵ゅかさんは現在No.1と言ってもおかしくない声優さんです。
しかし同人音声業界に参入してから6年程度と活動歴はそこまで長くありません。
彼女より古い方は結構いますし目覚ましいご活躍と言えます。
1年目の時点で有名な作品に出演されててそうなる片鱗が既に見受けられます。

最後の長時間化の始まりは60~90分が主流だったのが
90~120分あたりに増える傾向が見え始めます。
私は毎日レビューを書いてますからこういう変化には気づきやすいです。
当サイトで前後編に分ける長時間枠を設け始めたのもこれに対応するためです。

こうなった経緯を簡単に考察しますと
サークルさんたちの熟練度が上がってできることが増えたのだと思います。
ASMR作品は音をたっぷり聴かせる関係でどうしても時間が長くなりがちです。
それ以外のジャンルも毎パート抜けるように組み立ててる作品が続々と登場しました。
しかし価格は以前とほぼ変わってないというデメリットも存在します。
新しい時代を彩る作品たち
ここからは2017年に発売された有名な作品を紹介します。
前項の内容を意識して選んでみました。

「意地悪な機械人形に完全支配される音声 地獄級射精禁止オナニーサポート4 ヘルエグゼキューション」


陽向葵ゅかさんが主演を務められた初期の作品(この時は「ゅかにゃん」名義)。
大人気オナサポシリーズの4作目という大役を見事務めて9000DLを叩き出しました。
この年の9月に発売された「眠れない添い寝 お布団の中で悪戯される音声」も含めて
同人声優の新人さんとは思えないほどの活躍をされてます。

「ぐっすり眠れる耳かきボイスβ」


非エロ/エロどちらも数多くの作品を制作されてるチームランドセルさんの初期の代表作。
死神が毒針を使って耳かきする斬新な設定と
穏やかなアンビエントBGMを組み合わせて癒しと没入感を与えます。
効果音と環境音だけだったASMRに音楽を取り入れたのは素晴らしい発想だと思います。

「深部まで感じる耳舐めセラピー【バイノーラル】」


間もなく始まる耳舐めブームの先駆け的な作品。
当時のすたぁぱれっとさんはまだ活動を始めたばかりで最高が650DLくらいだったのですが
この作品で10倍の6600DLまで伸ばし、耳舐めサークルとしての地位を確立しました。

「音声で手コキ 射精はゲームオーバー★快楽我慢ゲーム「早漏遺伝子滅亡計画1」」


オナサポ音声を数多く制作されてる072LABOさんの初期の名作。
セリフとシコシコボイスを同時に流す取り組みやすいリードや
ステイフィールド、ヘンタイといった固有ルールによるゲーム性の向上など
他のサークルさんでは見かけない要素を上手く組み合わせた個性的なエッチをします。

「ジト目を崩さない武器屋の娘に拝み倒して素股してもらう」


クールで毒舌な武器屋の娘が冒険者の男性と色んなエッチをする作品。
「最低」「汚い」と言って見下したり突き放す容赦のない言葉責めと
なんだかんだで彼の願いを叶えてあげる優しさを組み合わせて彼女の魅力を引き出します。
設定やストーリーも面白くてシナリオ力が高いベレス解部さんの強みが発揮されてます。

これらを見るとサークルさんの顔ぶれが以前とは違うことに気づくはずです。
業界が大きくなり始めた結果、新しい人が参入してさらなる賑わいを見せます。
既存のサークルさんも今まで通り活躍されてましたから良い形で成長してるなぁと思います。

次回は催眠音声の2017~18年の出来事を紹介します。
同人音声業界の歴史 その10 「催眠音声編(2017~18年)」