サークル「キャンドルマン」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第62回目は普段は穏やかだけどスイッチが入るとSになるお姉さんが
いくつかの音を使った不思議な催眠でM男を立派な負け犬にしつけます。

一般的なプレイはもちろん、淫語も極力言わずに調教する音モノ色の強いサービスが行われており
催眠誘導の段階から音を鳴らしながら暗示を入れて心と体に馴染ませ
エッチは彼女に従う快感と複数の音を組み合わせて何度も絶頂に追い込みます。
音を駆使した気持ちいい調教
お姉さんに催眠をかけられ負け犬調教を受けるお話。

「ねぇ いつも寝ちゃう時って どんな感じ?」
お姉さんは明るくて整った声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に確認すると、まずは主人公に眠くなる時の感覚を尋ねます。

本作品は女性に服従するMの快感を味わいながらドライ絶頂することを目的に
彼女がおよそ110分に渡って非常に変わった催眠とエッチをします。
発売したのは2011年4月とかなり昔ですが今でも根強い人気を誇っており
DLsiteの催眠音声では双子のい・い・な・り、サイニィコンディショナーに次ぐ第3位につけてます。
タイトルの各頭文字を取って「RSG」と呼ばれることもあります。

「音が 体に響き渡っていく 音が 体に染み渡っていく」
最大の特徴は音を使って感覚を操作すること。
催眠をかける段階から「ぶんっ」という弦楽器を軽く弾いたような低く鈍い音が鳴り始め
エッチに入ると「ふぃぃぃん」というトーンの高い澄んだ音や
「ぐんっ」という最初のよりも力強い音を起点に感度強化や絶頂を促します。

これらはどれもくちゅ音やちゅぱ音といったエロい音からかけ離れてます。
通常の精神状態でこれらを聴いても興奮したり気持ちよくなることはまずないでしょう。
それを催眠の技術によって成立させるから多くの人がハマるわけです。
現在ではすっかり定着してる音モノの草分け的存在です。

そして全編を通じてお姉さんは非常に丁寧なリードをします。
いきなり音を鳴らしても効果が見込みにくいので
まずは音の間隔を長めに取ったうえで暗示も厚めに入れて音に反応できる状況を作ります。
エッチも感度の強化に十分な時間と手間をかけてから徐々に激しくする慎重な展開です。

「ほらっ 泣けよ もっともっと泣けよ あははははっ」
エッチの後半で罵倒っぽい言葉責めもしてきますけど
それも彼が音で操られる惨めな負け犬になった後に満を持して投入します。
途中で再度深化するシーンを用意して催眠状態を維持しやすくするなど
1人でも多くの聴き手がこの作品を楽しめるよう気を配って作られてます。

音を起点に催眠状態へ落としたり絶頂させるアプローチと丁寧なリード。
奇抜さと取り組みやすさを合わせ持つM~ドM向けの作品です。
音に馴染ませる催眠
催眠は2パート37分間。
最初の「1.誘導(約27分)」は仰向けに横になってその感覚に集中し
それからお姉さんが鳴らす音と言葉を聞いてより深いリラックスを得ます。
途中で目を閉じるシーンがあるので今は目を開けたまま聴きます。

「少しすると 体がぽかぽかあったくなってきて あったかさが増してくると なんだか幸せな気分になっていく」
音を使った調教がテーマの作品ですけど、この時点の彼女はとても優しく
ベッドや布団から伝わってくる温かさや心地よさを暗示で強化しスムーズに脱力させます。
普段よりもややトーンを下げた声も催眠に合ってて良いです。

「君の意識も それに合わせて ゆっくりと動き出す」
音を鳴らすシーンは弦楽器のような音を長めの間隔でリズミカルに鳴らし続け
途中から音そのものを左右に動かして意識に軽い揺さぶりをかけます。
催眠音声ではあまり聴かないタイプの音ですけど、しばらくすれば徐々に慣れてくるはずです。
エッチを見据えて序盤から音が鳴っても聴き手が気にしない状況を作ります。

パートの後半は催眠状態をさらに深めます。
2種類のカウントを数えながら半覚醒状態と催眠状態を往復し
後者の時にだけ音を鳴らして催眠へ入る合図にします。

「繰り返せば 繰り返すほど さらに深い世界へと落ちていく」
催眠における重要シーンということでカウントを数える回数を多めに設定し
そのたびに暗示を入れて少しずつ確実に誘導してました。
これらが完了した後には彼女の言葉に従いたくなるアプローチもかけるなど
ご主人様と負け犬の関係になるための準備を着実に進めます。

2番目の「2.暗示と調教(約10分)」は心の開放を見据えたサービス。
彼女が用意した特殊なお薬を飲んで変態的な快楽の世界に移動します。

「薬が どんどん染み渡っていく 股間の奥のあたりに じんわりとした熱さを感じる」
全身が今の場所から落下する深化の暗示に加えて
薬の効果で主に股間が熱くなる暗示も入れて集中力を高めてました。
本作品のエッチは股間を起点に感じたり絶頂する流れになってますから
このシーンでそれ以外の部位にあまり意識を向ける必要がないことを教えてるのでしょう。
深化が二段構えになってる点も先ほど説明した「丁寧なリード」を物語ってます。

音を適度に鳴らしつつ催眠状態を深めていくテーマに合った堅実な催眠です。
主人公の心と体を音に反応できるようにすることを目的に
ベッドの温かさと心地よさを伝える暗示から始まって音を使ったリラックスと集中力の向上
音とカウントを組み合わせた揺さぶり、媚薬のイメージを絡めたさらなる深化とほぼ一直線に進めます。

催眠への入りやすさを優先したからでしょうけど、この時点では音はそこまで鳴らしません。
間隔を長めに取って彼女の声と言葉を聞きやすくしてますし
技術も古典催眠をアレンジしたうえで暗示を厚めに入れてます。

私が聴いた時も心地よさや落ちる感覚が強めに味わえました。
後々ご主人様になるからといって無理矢理何かをさせたりせず
彼が自分の意志でそうなることを望むように働きかけてるのも良いです。
音と言葉で巧みに調教
エッチシーンは2パート59分間。
音を使った責めと絶頂、パンツの匂いを嗅ぐです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。
途中で服を脱ぐ指示が出ることはありません。

「さぁ お行儀よくおちんぽを 指先だけで触れてる状態にして?」
催眠を使って主人公を従順にしたお姉さんは
おちんちんに指先で軽く触れさせてからこれまでとは別の音を鳴らします。

エッチは体への刺激を最小限に弱めて言葉、音、イメージで気持ちよくします。
最初の「2.暗示と調教(約22分)」は心身を温めながら主従関係を確立するパート。
「ぐんっ」という力強い音を催眠パートよりも短い間隔で鳴らし
少し後には「ふぃぃぃん」という3つ目の音も登場させて焦らします。

「2.暗示と調教」は元々ひとつのパートなのですが
音声を聴いた結果本レビューでは最初の10分を催眠、後の22分をエッチに分類しました。

「股間の奥 君の一番いやらしいところに どんどん切なさともどかしさが溜まっていく」
そしてここでも音を前面に押し出して快感を膨らませます。
前立腺とアナルの間あたりに音で感じられる架空の器官をイメージし
そこへ意識を向けながら暗示を丁寧に入れて実際に気持ちよくします。
さらに乳首やアナルといった別の性感帯にも集中して快感を広く強くします。

序盤でも説明したように音自体は特にエロくはありません。
ですが深い催眠に入った状態で聴くと股間を中心に心地よい振動が走ります。
催眠パートよりも音量が大きめなことや、複数の音を組み合わせてるのが影響してるのかなと。
彼女がちょっぴり嗜虐的な態度と口調になるのも調教らしさが出てます。

本格的な音責めが始まるのは次の「3.プレイタイム(約37分)」。
事前に再度深化させてこれまでとは別の場所へ移動し
そこで彼女がご主人様、彼は負け犬の立場で独特な調教を施します。

「私は ご主人様に快楽で屈服させられて 惨めな負け犬に堕とされてしまいました」
自分が負け犬になったことを復唱させて羞恥心を煽ったり
これまでよりもきつめの言葉責めをするなど、音以外の要素も強化して心をゾクゾクさせます。
ご褒美にお姉さんのパンツを嗅ぐシーンもありますし
通常の調教と同じく飴と鞭を使い分けて上手に屈服させます。

音については前のパートで使った2つの音を組み合わせ
さらに絶頂時はカウント0の時に「どんっっ」という軽く爆発するような音が登場します。
中盤あたりから絶頂の練習が始まり、終盤は12回連続で絶頂を迎えるなかなかハードな内容です。

このへんまでくると暗示よりも音の割合が増えてくるので
上手く催眠にかかっていれば体がビクビクしたり頭の中が弾ける不思議な体験ができるでしょう。
私は股間に意識が集中してたので股間のほうが気持ち良かったです。
音と同時に強めの快感が走り、それが少しの間続くのを何度も味わいました。
12回連続するシーンは人によってはマルチプルオーガズム(イキながらイク)を経験するかもしれません。

道中は結構ゆるーい進め方になってるのですが最後のほうで一気に激しくなります。
準備をしっかりしてから本番へ突入するのでやりやすく感じるのではないかなと。

このように、音と調教を組み合わせた刺激的なエッチが繰り広げられてます。
独特な調教作品
発売から9年以上経った今でも強烈な個性を放ってる作品です。

お姉さんは催眠音声ならではの方法で主人公を従順な犬に変えようと
まずは催眠をかけながら音を適度に鳴らしてエッチで感じられる準備をします。
そしてエッチは言葉責めや羞恥を与える指示と複数の音を組み合わせて心身両面の興奮を高め
最後のほうに飛び切りハードな絶頂シーンを用意して彼の心をガッチリ掴みます。

優しくてSっ気もあるお姉さんがM男に変わった調教をするシチュ
全編を通じて何らかの音を鳴らし、そこに暗示を込めて感覚を操作する独特なアプローチ
内容が奇抜だからこそ丁寧にリードしてやりやすくする聴き手に寄り添った作り。
現在聴いても十分楽しめる要素がいくつも込められてます。

中でも2番目は敢えてエッチな音を使わないところにこだわりを感じました。
最近の作品だと耳舐めをガンガンやるASMR作品とか
エッチとの親和性が高い音を使う音モノをそれなりに見かけます。
ですが本作品は純粋なエロさを下げて音と技術でイかせることを目指してます。

催眠重視の内容になってるので催眠に安定して入れることが前提になりますが
そこさえクリアしてれば割といけるんじゃないかと言える品質を持ってます。
1回聴いてピンと来なかったとしても繰り返せば徐々に変化が表れるでしょう。
こういう特殊な作品は経験の有無によって結果が大きく変わります。

絶頂シーンは19回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。

CV:紗藤ましろさん
総時間 1:49:33

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
109分で770円とコスパが良いので+1してあります。

2020年9月23日まで50%OFFの385円で販売されてます。