パブロフの犬化催眠

※2017年5月28日追記
本作品は2017年4月に販売を終了しました。


サークル「Hypno life man」さんの催眠音声作品。

今回紹介する同サークルさんの処女作は、優しくてペット思いの女の子が
催眠の技術を使って主人公を従順な犬へと作り変えます。

古典的な技術に様々なアレンジを加えた珍しいスタイルの催眠が行われており
過去に誰もが味わった体験やイメージを上手に思い浮かばせながら
的確な暗示を入れて少しずつ確実に催眠状態を深めてくれます。
声に反応するエッチな犬へ
女の子に催眠をかけられ2種類のエッチをするお話。

「君は催眠術の存在を信じますか? 信じませんか?」
女の子は明るくて穏やかな声の女の子。
音声を聴くにあたっての注意事項を簡単に説明すると
主人公に催眠をかけて気持ちよくしてあげます。

本作品は最初にしっかりとした催眠をかけた後
彼女の声に反応して我慢汁を垂らす犬としてエッチを楽しみます。
パブロフの犬にあてはめると彼女の声がベル、我慢汁が唾液になります。
エッチで犬扱いされるシーンがありますから属性的にはM向けです。

新規のサークルさんとなると催眠のクオリティに難がある印象を抱くかもしれませんが
Hypno life manさんは中の人が催眠を詳しく勉強している方らしく
催眠パートについては現時点でもかなりの水準にあります。
オーソドックスな技術や大衆性のあるイメージを用いるなど親しみやすい作りになっています。

私にはエッチよりも催眠を楽しみたい人に適した作品に映りました。
一応言っておきますと「ヒプノポリネシアン」などで有名なHypnoLifeforMENさんとは別のサークルさんです。

催眠はおよそ27分30秒間。
まずは仰向けに横になり天井を見つめたまま彼女の話を聞きます。

「体育の後の数学の授業 君は先生の口から唱えられる呪文を 淡々と聞いている」
「先生の声が まるで子守唄 聞いているけど 理解はできない」

お話の内容は日常生活における矛盾への対応や高校時代の思い出など。
そしてそれらを語りながら眠気を催す暗示をさらりと入れてきます。
高校時代にお昼を食べた後の授業で眠くなった人は結構いるのではないでしょうか?
そういった誰もが経験しているイメージを用いて上手にリラックスさせてくれます。

カウントに合わせて目を閉じた後はさらなるリラックス。
深呼吸をしたり体をパーツごとに分けて脱力するお馴染みの技法が登場します。

「右肩の力がすーっと抜けて 分解されていく すると 右腕全体の力がすーっと抜けて分解される」
「魂は分解できないので 移してしまいましょう 新しくできた君にね」

ここではもう一人の新しい自分を作り出すイメージを加え
そちらに魂を移す、といった変わったスタイルの脱力が行われています。
魂をあちらに移せば当然元の体は心が空っぽになり、彼女の言葉を受け入れやすくなります。
テーマに合わせて技術をちょっぴりアレンジしながら催眠を進めているところが面白いですね。

そして最後はさらに意識の力を弱め、彼女の声を受け入れやすくするために
カウントを何度も数えながら半覚醒状態と催眠状態を往復します。

「幸せだね 気持ちいいね 私が全部包み込んであげる」
「奴隷は私の言うことを 忠実に従う 従うこと それが気持ちいい」

ここまでくると頭の中がぽわぽわ、もやもやする気持ちいい気分が随分していると思います。
それを後押しするように彼女は優しい言葉をかけ、信頼関係をより強固にします。
そして最後の最後にエッチに必要な主従関係を結ぶ暗示を入れます。
とことんまで入念な準備をしてから目的を達成する堅実な流れがとても印象的でした。

しっかり催眠を深めながら声の依存心を膨らませていく安定感のある催眠です。
主人公の心と体を自分の声に素直に反応できるようにすることを目的に
古典系の技術に多少の工夫やイメージを交えて個性を持たせながら行っています。

対面でかけられるくらい知識と技術のある方らしいですし
一般的な新規サークルさんの処女作と比べて明らかに格上の催眠を施してるのも頷けます。
違和感を抱くことなくスッと催眠に入ることができました。
技術に女の子のお話やイメージを柔軟に活用している点もレベルの高さを感じます。

まとめると、シンプルで面白味もある取り組みやすい催眠です。
声に従う喜びを感じながら
エッチシーンは2パート35分30秒ほど。
プレイはPC筋に力を入れる、亀頭責め、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフとドライ両方の絶頂形式が登場します。

「今 君には魂がないから 新しい魂用意してあげたよ?」
催眠によって主人公を何も考えられない空っぽの心にした女の子は
代わりにパブロフの犬の魂を埋め込み、従順な犬へと作り変えます。

エッチは最初のドライパートが犬化とPC筋トレーニングによる絶頂
次のセルフパートは亀頭を指で擦った後におちんちんをしごきます。
どちらか一方を選択するのではなく通しで聴くのがデフォルトです。

「嬉しいことがあると 尻尾を振ってしまう犬のように 君は嬉しいことがあると おちんちん硬くしてしまう」
「従うことが気持ちいい 私の命令ならなんでも従う 命令されたい エッチな命令が欲しい」

エッチが始まっても彼女の丁寧なスタイルは変わりません。
犬になった彼に「変態」と軽く罵ってM心をくすぐりながら
さらなる暗示を入れて声に従う喜びを心に深く刻み付けます。

これらの準備に10分以上をかけているので実プレイ時間がやや短くなってますが
犬になりきりやすいことやシチュがやや恥ずかしいこともあって
勃起やおちんちんのムズムズ感はそれなりのレベルで味わえます。
どちらかというとシチュを重視しているエッチですね。

「どう? じーんとした快感が おちんちんを刺激するでしょ? まるで我慢汁をポンプのように押し出してるみたい」
PC筋の運動は彼女の「はい」に合わせて玉とアナルの間あたりの筋肉を収縮します。
実際にやってみると玉の付け根あたりにシュワシュワとした快感がありました。
ドライ系の催眠音声でよく行われる暗示でイかせるものとは少し違うタイプのドライです。
7分近く続けますので人によっては股間がちょっぴり筋肉痛になるかもしれません。

もう一つのセルフパートはパンツを脱いでから人差し指で亀頭を優しく擦り
しばらくしたところで100カウントが始まり、途中からは通常のオナニーに切り替えて0で射精します。
100から0まで数えるまでの約8分間ずっとしごき続ける感じです。

しかし残念ながらこのパートには音声作品における致命的なミスがあります。
具体的には声優さんの収録風景をそのまま音声にしてしまっています。

「それだっ…それだけは 覚えておいて欲しい…覚えておいて欲しいの」
「0って言っている間は 0って言っている間はイキ続けてね 0って言っている間はイキつっ…0って言ってい 0って言っている間はイキ続けてね」

こんな感じで声優さんがシーンに最適なセリフの言い方を模索する様子や
失敗して独り言を呟く、あるいは「飛行機…」と言って演技を中断するなど
音声作品制作の裏舞台が終盤のおそよ5分間に渡ってそのまま流れ続けます。

音声作品の中には編集ミスのあるものもそこそこありますが
それでも5秒程度のごくごく短い場合がほとんどです。
それをここまでの長さに渡って行うというのは前代未聞です。

はっきり言ってしまうと、このパートは音声作品と呼べる水準にすら達してません。
ここまでのシーンが良かっただけに非常に残念です。

このように、コンセプトは面白いのだけど完成度が非常に低いエッチが繰り広げられています。
未完成な作品
前半の催眠パートの質の高さが魅力の作品です。

女の子はドMな主人公の性的欲求を満たしてあげるために
まずは十分な深さの催眠状態にまで誘導し、その上で犬になる暗示を交えたエッチをします。
わざと難解な話をして混乱を誘ったり、眠気を催しやすい話題を提示するなど
手を変え品を変えながら少しずつ暗示を受け入れやすい精神状態に誘導してくれます。
技術はシンプルにしてアプローチで個性を打ち出しているあたりがとても面白いです。

「何度でもイけるよ だって君は パブロフの犬の魂が入った変態だから」
タイトルやテーマからどぎついエッチを連想する方もいるでしょうが
彼女は終始穏やかな口調で話しますし、プレイも比較的ソフトなものに抑えてあります。
ですからドMな方にはいささか物足りないかもしれません。
彼をもてなすためにわざと意地悪に振舞っているように見て取れます。

しかしそんな様々な良い部分をセルフパートの終盤部分がすべて台無しにしています。
サークルさんのミスなのか、それともこれが本来の音声なのかはよくわかりませんが
少なくとも私は到底聴けるものではないと考えています。

もしサークルさんがこの記事を読まれたのなら
今すぐ該当部分を修正し、差し替えることを強くおすすめします。
後日修正された場合はご連絡いただければ確認した後で本レビューの内容や点数も修正します。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

ドライパートまでは割と良いのだけどその後がうーん…な作品です。
良質な素材をサークルさんがご自身の手でダメにしていること
それに対するアフターケアを今のところ何もしていないことを重く見て
今回はいまだかつてないレベルの厳しい点数とさせていただきました。

おまけは「はい」の掛け声3種と無音ファイル2本です。

CV:柑野ゆずさん
総時間 本編…1:11:35 おまけ…11:47

オススメ度
□□□□□□□□□□ 0点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
セルフパートの編集ミス&発売後の対応の悪さで-7、コスパで+1してあります。
この部分さえ改善されれば普通に聴ける作品です。

この作品を0点にした一番の理由は、これほど致命的なミスを犯したにも関わらず
サークルさんが今のところ何のアクションも起こしていないことにあります。
既に起こってしまった事実を覆すことはできません。
ですがtwitterやブログで謝罪し、修正を約束するなど事態の改善に向けて行動することはできます。
何故それすらしないのか私にはまったく理解できません。