お兄ちゃんの射精は、妹が管理するのが当たり前なんだよ?

サークル「#define」さんの催眠音声作品。
主にアドベンチャーやノベルを作られているサークルさんで
催眠音声は今回が初になります。

本作品は兄に特別な感情を抱いている妹が催眠を使ってそれを成就させます。
タイトルから射精管理をイメージする方が多いでしょうが
実際は軽くセーブされる程度でそこまで手厳しいものではありません。
あまあまな雰囲気を持った誰でも聴ける作品に仕上がっています。



軽く「落ちる」感覚を思い起こさせてから
妹に催眠とエッチな事をされるお話。

「お兄ちゃん ちょっといい…ってあれ? 何聴いてるの?」
妹は元気で可愛い声の女の子。
部屋で兄が催眠音声を聴いているのを発見すると
興味深そうに付属の説明文を読みながら、彼に催眠をかけようと試みます。

最初の4分ほどはドラマパートとして
妹が作品を聴く際の注意事項や催眠に関する話をしてくれます。

「退屈な授業聞いている時とか 電車で帰る時なんか すごーく眠くなって ぼーっとしてたら いきなりガクってなることあるよね?」
ここは「落ちる」「気持ちいい」「深い」といった催眠に関わりのあるキーワードに加えて
聴き手に対して過去に経験した催眠に入る時の感覚をイメージさせる内容となっており
狙ってそうしたのかはわかりませんが、催眠を始める前の下準備的な役割を果たしています。
おそらく作品を多く聴いている人ほど、頭がぼんやりする感覚をより強く受けるでしょう。

本格的な催眠は12分ほど。
最初は深呼吸で息を吸う→カウント→吐く、を繰り返して心身をリラックスさせます。
吸った後の妹のセリフがやや長いため、息が苦しくなる場合があるかもしれません。
そういう時は無理に合わせずある程度自分のペースで行うのがいいでしょう。

「落ちる 落ちる 落ちる 落ちる 落ちていく 気持ちよく 深いところへ落ちていく」
並行して脱力を促す暗示を入れていた妹が
とあるタイミングで一気に催眠状態を深めようと働きかけてきます。
不意を突いて軽く心を驚かした効果もあって、高層ビルをエレベーターで下りているような
ちょっと不思議な感覚が味わえる人もいるでしょう。

「右手と右脚が重たい 重たくて 動かない」
後半は脱力にカウントを絡めながらさらに催眠状態を深めます。
一気に全身の力を抜くのではなく右/左半身を交互に行うタイプで
特に手や腕に脱力している側としていない側の大きな感覚の違いを感じるでしょう。
そうやって聴き手にも自分が催眠に入りつつあることを認識させるわけです。

「体中が気持ちいい 体中が満たされる 体中が幸せ」
そして最後に頭の脱力をしながら体中を幸せな気持ちで満たします。
妹が意識的に声を盛り上げながら話してくれるのもあって
自然と胸のあたりが熱く浮き上がっていくような感覚が得られました。

古典系の催眠法を組み合わせながら進めていくとてもシンプルな催眠です。
事前に過去の催眠の感覚を反芻させていたり
「落ちる」のみを連呼する追い込み暗示を使っていたりと
内容的にサークルさんが催眠経験者をターゲットに作られているように思えます。
色々と手順を簡略化して時間を短くしていることからもその意図が窺えます。
中級者向けの催眠ですね。

後半以降カウントを数えるシーンが一気に増えるのですが
前暗示が弱いため、カウントが進むと意識が沈む感覚は残念ながら得にくいかもしれません。
この後のエッチでもカウントを中心に進められていますし
もう少し入念にカウントに対するイメージを刷り込んだほうが
操られる感覚を聴き手がより得やすかったのではないかなと。



妹に射精権を奪われる
エッチシーンは2パート27分間。
プレイは乳首責め、アナル責め、フェラ、SEX(騎乗位?)です。

エッチな効果音はありませんが
「おちんちん」「おまんこ」を言う際にピー音が入ります。
セルフはありませんが射精表現はあります。

「私の言いなりのお兄ちゃんを これからいーっぱい いじめてあげる」
催眠を使って兄を自分の声の虜にすることに成功した妹は
とても嬉しそうに無抵抗な彼の体をまさぐり始めます。

エッチは催眠音声らしく妹が彼を弄びながら
その都度感覚支配系の暗示を入れて聴き手にそれを実感させます。
先程触れたようにここでも3や5といった短めのカウントが何度も登場します。

「ぬるぬるになったおっぱい 指で撫でられると とっても気持ちよくなってこない?」
プレイはその様子よりも兄が感じている描写を重視していて
若干想像力が要るものの責められている感覚は掴みやすいです。
彼女の声をどれだけ受け入れられるかがカギになるでしょう。

「私はお兄ちゃんのこと大好きなの だから これからもずっとずっと 私が気持ちよくしてあげるから」
また妹は同時にもっともっと声の奴隷になれるようにも仕向けてきます。
時折カウントを使って再度深化を促してきたりと
プレイに専念するのではなく、催眠状態を適度に維持するのを心がけているのはいいですね。
こういうところは処女作らしからぬ丁寧さを感じます。

「入ってきちゃうよ お兄ちゃんのおち(ピー)ぽが 妹のおま(ピー)こに入っちゃうよ」
プレイの山場となるSEXシーンは7分ほど。
妹は兄のおちんちんを受け入れて切なそうな声を上げながら
最高の絶頂に向かってさらなる感度上昇を促します。
この前のフェラでも結構ちゅぱ音が鳴りますし
暗示だけでなく純粋なエロによっても股間が熱くなるのを感じるでしょう。
最後は事前に設定したキーワードを言われながら絶頂を迎えます。

このように、調教路線ではなく普通に愛し合うような甘めのエッチが繰り広げられます。



惜しい作品
うーん…全体的な作りはそれほど問題を感じないのですが
私にはエッチシーンでのピー音がどうしても受け付けませんでした。

ピー音が入っている催眠音声を聴くのは今回が初めてで
エッチの序盤でこの音が鳴った瞬間、催眠が一気に解けました。
無意識的に「催眠音声でピー音は入らない」と学習していたからかもしれません。
作品を多く聴いている人ほど私と同じ結果になる可能性は高くなるでしょう。
ちょっとした違和感で催眠は結構簡単に解けてしまうものです。

今からでも遅くないのでピー音無しバージョンを是非用意していただきたいです。
それだけでもかなり聴ける作品へと生まれ変わります。

催眠は作品の世界観を持たせるところから始まって
確実に催眠状態に持っていけるように非常に手堅く進められています。
真新しさには欠けるのですがその分安定感があります。
正直処女作で冒険する必要はまったくないですし、これが最善だと私は考えています。
オリジナリティについては今後の作品に期待しています。

エッチはきちんと催眠を意識しているスタンスは素晴らしいです。
ですが、ピー音がすべてを台無しにしているかな?というのが率直な感想です。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

催眠は明らかに中級者向けなのですが、エッチにピー音という落とし穴がある以上
経験を積んでいるほどに催眠状態を維持しにくくなる可能性も秘めている作品です。
以上の理由から、当サイトでは大変厳しい点数とさせていただきました。

CV:ヒマリさん
総時間 57:38


オススメ度
■□□□□□□□□□ 1点


体験版はこちらにあります

追記
催眠状態は簡単に言えば集中+リラックスの状態にあたるため
こういった集中を妨げる可能性のある音はだいたいマイナスに働きます。
催眠音声でちゅぱ音やくちゅ音をあまり鳴らさない理由もそこにある…はずです。

あと作品説明文や体験版にピー音についての情報が一切ないのは非常にまずいです。

2014/06/18追加
ちなみに音が鳴る回数は30回でタイミングはほぼ無差別なため
音でリズムを生み出して催眠を深める、といった意図は見られません。