WAVE

サークル「催眠音声研究所」さんの催眠音声作品。

本作品は海辺を舞台に打ち寄せる波の音を聴きながら心を鎮めていきます。
環境音は催眠音声でもそこそこ登場する作品が多く
主にリラックス効果を狙って使われています。

こういった音は人間の本能(=無意識)が心地よいと認識していますから
聴いているだけで勝手に心が落ち着いてきます。
催眠にとっては打ってつけの音ですね。

作中の大部分で流れ続ける波の音に包まれながら
優しいお姉さんがゆっくりと絶頂へと導いてくれます。
催眠のみならずヒーリング効果も高い作品と言えるでしょう。



ざぶーん すー
浜辺でお姉さんに気持ちよくしてもらうお話。

「これから あなたは 不思議な体験をします」
お姉さんは丁寧で優しい声の女性。
催眠を始める前に、この音声を聴く際の心構えなど
簡単な諸注意を説明してくれます。

催眠はおよそ33分間。
まずはお姉さんのお話を聴きながら心身をリラックスしていきます。

「海で食べるアイス とってもおいしいでしょうね」
イメージは夏の海の風景から始まります。
青い空、白い雲、浜辺で戯れる人々など
お姉さんが色々な情景を言葉にしてくれますから、それを頭に思い描いてみてください。
本編の内容と若干ずれていることを考えると、ここは準備運動みたいなものでしょう。

その後はいよいよ主人公自身が海へと向かいます。
向かう最中の周囲の風景もかなり細かく描写されているため
聴き手としてはかなりイメージしやすいほうだと思います。
海に近づくと本作品の売りである波の音が聞こえ始めます。

「あなたは 波の音を聞くだけで すっと 体中から力が抜けていきます」
波の音は単なるループ音には聞こえないほどリアルで変化に富んでおり
一定のリズムを刻みながら、水が泡立ったり打ち付けたりします。
実際に聴いてみると心が穏やかになっていくのを感じるでしょう。
気になった方は体験版で音を確認してみてください。

「ふわふわ ふわふわ 膝の上から浮かび上がって ゆっくりと上昇していきます」
後半は自分の体をとある物に変身させて、浮かび上がる感覚を養います。
おそらく波の音で相当リラックスできているでしょうから
そのままの心持で、お姉さんの言うとおりにイメージしてみてください。
私の場合、後頭部のあたりが盛り上がるような感覚を味わいました。

このように、イメージを主体にした催眠が繰り広げられます。
一般的な催眠音声の場合、初めに深呼吸や脱力でリラックスをするのですが
本作品ではそれらの大部分を波の音に任せています。
おかげでお姉さんは十分な時間をイメージに傾けることが可能となり
その結果、描写がかなり細かくわかりやすくなっています。

環境音をきちんと考慮した的確な作りだと思います。



動くちゅぱ音、重なるちゅぱ音
エッチシーンは32分30秒ほど。
プレイは息を吹きかけられる、全身舐め、フェラとなります。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「綺麗になったね 次は気持ちよくなろうか」
お姉さんの声と波の音で心の汚れを洗い流した主人公は
今度は息を吹きかけられながら回転することで、幸せな気分へとなっていきます。

ここでは主人公が回転していることを音声で再現するため
お姉さんの声が右へ左へとスライドしていくのが特徴です。
最近の作品だと「ヒプノマルチボイス」に近い感じでしょうか。
声を揺さぶることで聴き手の意識を振り回し、軽く頭を混乱させてきます。

「あなたは おちんちんになりました だから全身が性感帯」
メインとなるのは主人公がおちんちんになって全身を舐められるシーン。
ここでも先ほどのように「じるるるる っぽ」とやや控えめなちゅぱ音が
右へ左へと動きながら性的興奮を高めてくれます。

さらに後半になると彼女の声が重なるようになり
前後左右から2重3重にちゅぱ音が鳴るように変化します。
現在では割と見かけるようになった演出ですが
今から3年前の発売当時では画期的だったのではないかなと。

絶頂の回数は全部で2回、どちらもドライを目指すことになります。
最初の1回はややパワー不足に感じますが、後のはちゅぱ音まみれになりますから
性的興奮も高まっているおかげで目指しやすい方だと思います。



何もしなくてもリラックスさせてくれる作品
1時間以上もの長時間に渡って聞こえ続ける波の音がすべてを洗い流してくれます。
こちら側で特に何も努力しなくても、自然に心地よい気分になるでしょう。
環境音のヒーリング効果の高さを実感できます。

それ以外にもエッチシーンでは珍しいプレイが繰り広げられます。

「何か別の物に変化して、お姉さんに弄られる」
これをはっきりとイメージするのはなかなか難しいものの
気持ちいい感覚については、掴み取りやすいほうなのではないかなと。

声の立体感については、今のバイノーラル作品と比べるとさすがに厳しいですが
当時の技術の範囲内で色々と工夫されているのがよくわかりますし
実際頭が揺さぶられるような感覚も味わえます。
そのへんを割り切って聴く分には十分満足できるクオリティでしょう。

これで催眠音声研究所さんの作品はコンプリートできました。
普通サークルさんには色というか、ある一定の傾向が作品に見られるものなのですが
このサークルさんは4作品すべての作風がまったく違いました。
おそらく意図的にそうされたのでしょうけど
そのチャレンジ精神にはただただ頭が下がるばかりです。

CV:紗藤ましろさん
総時間 1:11:08


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

2019年7月27日追記
再レビューをアップしました。
https://doonroom.superprint.co.nz/archives/80517867.html