同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

タグ:Re:Volte

   ● 東方入眠抄13 太陽燦々、幽香さんが花を愛でるように愛してくれる入眠音声
   ● 東方入眠抄6 ~めるてぃ☆ふゅーじょん~
   ● 東方入眠抄12 ぱるすい~と ~パルスィに狂おしいほど愛される入眠音声~
   ● 東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠
   ● 東方入眠抄5~ぶら☆ぷれ~
   ● 東方入眠抄10 はる☆みん
   ● 東方入眠抄9 レティさんに愛されすぎて眠れない入眠音声
   ● 東方入眠抄7 ~小傘ちゃんと雨の音に包まれて~
   ● 東方入眠抄4 ~解等苦~


東方入眠抄13 太陽燦々、幽香さんが花を愛でるように愛してくれる入眠音声

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「風見幽香」が
自分に好意を寄せる男性に変わった催眠をかけて安眠へ導きます。

土に種が植えられてから花を咲かせるまでの様子を描いた彼女らしい催眠が魅力で
降り注ぐ太陽、吹き抜ける爽やかな風、土の中にいる安心感といった自然物による癒しと
花好きな彼女にお世話される幸福感を技術によって少しずつ伝え、眠りやすい環境を整えます。
人間は愛せないけど…
風見幽香に安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「あら いらっしゃい 珍しいわね こんな時間に来るなんて」
幽香はやや鼻にかかった大人っぽい声のお姉さん。
ある日の夜、自分に会いに来てくれた主人公を迎えると
うまく寝付けない彼を奥の部屋で横にさせて自分は花の手入れを続けます。

本作品は彼女のことが好きで何度も何度も通ってる彼のために
彼女が40分近くの時間を使って花になる催眠を施し、心身を癒した後に眠らせます。

彼女は原作だと「花を操る程度の能力」を持っており、一年中花が咲いてるところを目指して移動するほどの花好き。
それを反映して花を初めとする自然物のイメージを積極的に使って催眠を進めます。
彼を一時的に花へと変えるのも人間のままでは素直に愛せないからです。

「まるで一人では寝れないお子様ね それとも 寂しがり屋の飼い犬 とでも言えばいいのかしら」
また催眠を始める前の冒頭シーンではドSらしいやり取りも交わされます。
彼は彼女のことを相当に好きなのですが、彼女の側は表面的には素っ気なく
軽く突き放す言葉をかけて遠ざけようとする態度を取ります。
しかしお花の手入れを終えた後にはちゃんと相手をするなど一定以上の優しさも見せてくれます。

最初から最後までドSだと催眠自体が成立しませんし
あくまで彼女の性格を引き立たせるスパイスとして若干冷たくする程度です。
催眠開始以降はあまあまですから他の東方入眠抄シリーズと同じく安心して聴けるでしょう。
植物へと生まれ変わる心地よさを感じながら
催眠は3パート32分30秒ほど。
催眠に入りやすくなる心得を説明してから軽く深呼吸を行い
幽香の暗示をある程度受け入れやすくなったところで緑豊かな草原をイメージします。

「体中がぽかぽかして とてもとても気持ちが良いね」
青い空、爽やかな風、心地いい太陽、栄養をたっぷり含んだ土。
人間にとって癒される風景であり、植物にとっては育つのに最適な土地です。
そこにいる気分をより身近に味わえるように彼女も言葉でサポートします。

「痛くないよ ただ 小さな小さな違和感が あなたの胸の中に入ってきます」
場所が決まった後はいよいよ種植えです。
彼の胸近くに彼女が手を伸ばし「とんとん つー」と言いながら体内に埋め込みます。
人によってはヤバそうに感じるイメージですが、表現に気を遣って進めてくれるのでグロさはまったくありません。
先ほどのイメージと相まって胸を中心にぽかぽかした温かさが湧いてきます。

「揺れる 揺れる 意識が揺れる」
「とろーり ゼリー状の液体のように 少しずつ形を失っていくよ」

そして聴き手がより植物になりきれるように、カウントを何度も数えながら深化の暗示を丁寧に入れます。
このシーンは声に強めのエフェクトがかけられてるので頭の中が揺さぶられる感じがするでしょう。
カウントの数え方、暗示の入れ方も技術に沿っていて入りやすいです。
意識や体が溶ける感覚だけでなく、体全体が土の中に沈んでいく感覚も伝えたほうがよりリアルになったかもしれませんね。

無事種になって地中に潜った後はいよいよ花を咲かせるために成長を始めます。
暗くひんやりした土の中にいる心地よさと安心感、芽を出し太陽の光から降り注ぐ活力
彼女の愛情を一身に受ける幸福感など、植物が成長する様子を通じて様々な癒しを受け取ります。

「愛してるわ 今日だけは あなたを私のものにしてあげるね」
個人的には彼女が素直な好意の言葉をかけてくれるところが非常に印象的でした。
人間相手だと言いにくいことでもお花なら何の問題もありません。
彼女の中にある複雑な思いや、バックで流れる美しい音楽がしっとりした雰囲気を作り上げてます。
最後に追加で眠くなる暗示を入れてくれますし十分な安眠効果も見込めます。

このように、植物が大地に根付き花を咲かせる様子を通じて眠らせる独特な催眠が繰り広げられてます。
ぽかぽかした作品
自然に関する様々なイメージが心と体を温める癒しに満ちた作品です。

幽香は夜にわざわざ会いに来てくれた主人公が安心して眠れるように
用事を済ませてから自分の好みに合った癒しの催眠を施します。
作中で使用するイメージのすべてを自然物で揃え、植物が実際に成長する流れで催眠状態を深めます。
そして準備が整った後は自身の温もりで眠りに導きます。

誰にでもイメージできるものばかりなので作品の世界に浸りやすく
暗示の入れ方も技術に則っていて後になるほどホッとした気分がします。
最初はツンツンしていた彼女が徐々に優しくなる展開もそれを後押しします。
東方入眠抄シリーズの売りである「キャラに合った催眠」が今作にもしっかりと受け継がれてます。

人間のまま癒すのではなく一旦植物に変える必要があることを踏まえて
今まで以上に慎重な言葉選びをされてるように映りました。
特に種を植えるシーンはその状況を柔らかな擬声語でぼんやりと表現しています。
暗示についても温かさを中心に安心感を与えるもので統一されてて実に良いです。

冬から春へと移り変わる今の季節にぴったりな作品です。
おまけは「~魔法少女 みらくる☆ゆうかりん~~」とBGM2曲です。

CV:三枝ちえさん
総時間 1:00:03(本編…38:07 おまけ…21:56)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄6 〜めるてぃ☆ふゅーじょん〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「霊烏路空(お空)」が
自分の持ち味を活かした催眠で安らかな眠りに導きます。

灼熱地獄跡地にある温泉や炎、そして彼女の体温など
「熱」に関するイメージや暗示で癒しを与えてくれるのが大きな特徴です。
音楽も製作されてるサークルさんらしいリアルな環境音や雰囲気に合ったBGMも魅力です。
様々な温もりに包まれながら
お空に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「ん? 君は? 生きてる…んだよね?」
お空は子供っぽいしゃべり方をする明るい声の女の子。
火焔猫燐(お燐)に連れられ灼熱地獄の跡地へやって来た主人公に声をかけると
まずは近くにある温泉へ一緒に入ろうと誘います。

本作品は彼女が管理してる灼熱地獄の跡地を舞台に
寝つきの悪い彼をぐっすり眠らせようと1時間近くに渡る癒しの催眠を施します。
全年齢向けということで総時間のほぼすべてを催眠に費やし
パートごとに内容を切り替えながらリラックスや眠気が少しずつ膨らむように導きます。

東方入眠抄シリーズは東方キャラがそれぞれの個性を活かした催眠をかけてくれることで有名です。
本作でも灼熱地獄の「熱」と彼女の能力「核融合/分離」をテーマに掲げて進めます。
イメージの選択や扱いに優れてますから、原作を知る人でも割と違和感なく聴けると思います。

またバックで流れる環境音や音楽もその場にいる気分を盛り上げます。
今回は場所が場所なので炎がチリチリ燃える音や、洞窟などで聞こえる空気の振動音がメインです。
音声作品だとあまり聴かないタイプですが自然に根付いたリアルな音ばかりでやはり癒されます。

「そのまま横になっていていいよ 膝枕してあげる」
お空は初対面の相手にも距離を取らずに接するフレンドリーなキャラ。
お燐の加護を受けてここに辿り着いた彼を特別な存在と感じたのか
膝枕をしたり後ろから抱きつくなど序盤から積極的に体を密着させます。
女性よりは少年に近い口調も作品全体にほのぼのした印象を与えてます。
身も心もひとつになる幸せなひと時
催眠は5パート55分間。
最初の2パートは催眠に入りやすくするための準備として灼熱地獄に湧く温泉に浸かったり
その水底にある原初の炎に体をかざして心身を温めます。

「温かな水に包まれて 君の体から余計な力が抜けていくよ」
「想像の中で 君はこの小さな炎に手をかざすよ じんわりと 手のひらが温かくなっていくの わかる?」

温泉も炎も日本人なら誰でもわかる自然に関するイメージです。
そしてこのふたつには「温かいもの」という共通点があります。
彼女はまず彼の心と体を温めることで安眠しやすい環境を整えようとします。
最中に投げかけられる暗示も脱力や温感操作などイメージに合ったものばかりです。

特に炎に当たるシーンは火が揺らめく音が後になるほど強くなり
最終的には焚き火とほぼ同じくらいの力強いものへと変化します。
二次創作モノですが原作に忠実なのはキャラや背景くらいでそれ以外は至って大衆的です。

続く3パートは彼女の能力を使ってより深い催眠と安眠に導きます。
後ろから抱きしめられながらカウントを数えてゆっくりと深化し
さらには自分の体が炎になって彼女の体とひとつになり、離れていく様子を楽しみます。

「溶ける 溶ける 意識が溶ける まるで君は ひとつの温かい炎になってしまったかのよう」
このあたりまで来ると手足や胸のあたりにぽかぽかした熱を感じてるはずです。
その感覚を引き継ぎながら意識の力がさらに弱まる暗示を上手に入れます。

今までとは違い彼女の体=人の温もりでさらなる癒しを与えるわけです。
彼女と融合し生まれ変わるイメージも心身のリフレッシュに適してます。
なんとなくスッキリした気分がするでしょうね。

「暗闇の中に落ちていく そこには 炎も温もりもなく ただひたすらに 暗い世界が続いている」
また融合した後、彼女の体から離れていくシーンでは
「暗い」「寂しい」など心細さを感じる暗示をわざと入れ、その直後に抱き寄せて再度温もりを与えます。
催眠の終盤なのでおそらく正反対の感覚を交互に与えて深化させる「揺さぶり」を狙ったのだと思います。
こんな風に何気ないセリフやイメージにも催眠の技術がちゃんと込められています。

このように、ふたつのテーマを大事にした個性的な催眠が繰り広げられています。
ぽかぽかする作品
心と体に温かさを感じながら眠りにつける作品です。

お空は灼熱地獄へ奇跡的に辿り着いた主人公に最初から友達のような態度で接し
その悩みを解決しようと時間をかけてゆっくり、じっくり催眠をかけます。
現実世界の人間にも身近に感じる温かなイメージと彼女自身が生み出す熱を使い分け
前半は純粋なリラックスを、後半は深化&安眠を提供します。

「眠い 眠い 君はもう眠くてたまらない」
最終目的はもちろん安眠なのですが、彼女は最後のシーンになるまで眠くなる暗示を入れません。
ですから途中で寝落ちすることはそんなにないと思います。
むしろ体が温かくなるイメージと暗示のおかげで火照りを感じるのではないでしょうか。
中盤までは脱力や温感操作に専念し、それ以降は寝苦しくならいなよう多少冷ます感じで進めます。

催眠はテーマ性があり統一感もあるのが素晴らしいです。
東方キャラの催眠となるとどうしてもお空の性格や能力を使いたくなるのですが
いきなりそうはせず、催眠では比較的メジャーな熱に関するイメージと暗示で土台を作ります。

使用するイメージも似たタイプでありながら明確な違いがあって面白いです。
音声を聴いた時に違和感を覚えないよう考えながら作られています。
他のシリーズ作品も含めてRe:Volteさんはこのへんがとてもお上手です。

夏よりは冬場に聴いてほしい安眠系作品です。
おまけはBGM2曲です。

CV:伊藤未緒さん
総時間 1:07:09(本編…58:49 おまけ…8:20)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はサークルさんのサイトにあります

追記
体験版のURLはこちら

2017年02月06日まで半額の200円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。

東方入眠抄12 ぱるすい〜と 〜パルスィに狂おしいほど愛される入眠音声〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「水橋パルスィ」が
自分の持ち味を活かした催眠でゆっくりと眠りの世界に導きます。

催眠と並行して彼女との絆も深めていくヤンデレ要素をそれなりに含んだ展開が魅力で
二人で一緒に地底へと行く様子を催眠の技術を絡めて描きながら
「私だけを愛して?」「誰にも渡さない」など独占欲の強さを感じさせる言葉を適度に投げかけます。
ヤンデレ彼女の一途な催眠
水橋パルスィに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「…来ちゃった なんだか寂しくて」
パルスィは淡々とした口調で話す優しい声の女の子。
恋人にあたる主人公に会いたくなって突然やって来ると
お疲れ気味な彼の様子を心配し一緒に寝てあげます。

本作品は彼女と既に付き合ってる設定を活かし
恋人らしい愛の言葉をたっぷり交えた催眠でまずは彼女の故郷に赴き
そこで昔話やとある音を聞きながら抱き合って眠りにつきます。

「何かあったらさ いつでも言ってくれていいんだからね? 私は そのためにいるんだから」
彼女は原作では非常に嫉妬深いキャラとして描かれており
「他人の嫉妬心を操る」という変わった能力も持ってます。
そのため作中では彼女が彼の心身を独占しようとする言葉が数多く登場します。

それなりに強いヤンデレ属性を持った女性です。
しかし彼も彼女のことを深く愛しており浮気する素振りも見せないおかげで
体を拘束する、傷つけるといった過激な描写は特にありません。
セリフが多少重い程度ですから苦手な人でもなければ無理なく聴けると思います。

また「一緒に眠ろう?」以降のパートはバックで軽い環境音が流れます。
聴き始めた直後はノイズかな?とも思ったのですが、注意事項を説明するパートは音質がクリアでしたから
おそらくは安眠にプラスに働く音を意図的に流してるのだと思います。
「ブォンブォン」と小刻みに振動するような音です。
緑色の川が流れる橋の上で
催眠は4パート34分間。
催眠を受ける際の心構えを聴いてからまずは深呼吸と簡単な運動をします。
この時点では目を開けたまま行います。

「抜ける 抜ける 力が抜ける」
「痺れてしまった君の体は もう動かない 痺れてしまった君の頭は もう 私のことしか考えられない」

深呼吸の最中は体の力が抜ける暗示、運動中は浮遊感や痺れる暗示といったように
パルスィはシーンに応じて暗示の内容を切り替えつつ的確に投げかけます。
「もう私のことしか考えられない」はいかにも彼女らしいセリフですね。

運動シーンは腕・足・首を個別に持ち上げ合図で脱力するのを繰り返すので
脱力した瞬間やもう一度行う際に力がうまく入らない感覚がします。

東方入眠抄シリーズはキャラの特性を活かした催眠を施すことで有名ですが
催眠の基本となる技術においても安定したクオリティを持ってます。
特にイメージの選択と表現、暗示を入れるタイミングがしっかりしています。

お次は目を瞑って暗闇の中に緑色の光が灯り
彼女の数えるカウントに合わせてそれが広がっていく様子をイメージします。

「少しずつ大きくなって 閉ざした視界が緑色に染まってゆきます」
「暖かな緑色 気持ちいい? 君のことを大好きな私の色が 君の中で 広がってゆくよ」

緑は植物の葉などに代表される癒しに適した色であり、彼女の瞳の色でもあります。
それが暗闇の中に広がっていくイメージは心にリラックスを与えるだけでなく
彼女の色に染まっていく、つまり独占されることも意味します。

直後に長めのカウントと深化の暗示を入れて催眠状態をさらに深めてもくれます。
バックで流れるゆったりした曲調のピアノBGMにも癒しを感じます。

地底に着いた後は彼女が以前身投げしたとされる橋を通って
森の中にある古びた祠へ赴き、そこで寄り添いながら眠りにつきます。
ちなみに彼女は「橋姫」という女性が元ネタになってるそうです。

「約束して? 私だけを愛してくれるって 私だけを 見ていてくれるって 約束…して?」
「ずっとここに 縛りつけてあげる 大好き 大好きだよ」

どちらも自分に縁の深い場所だからか、彼女は以前にも増して強い愛の言葉を投げかけます。
カウントを何度も数えながら意識の力をさらに弱めたり、特殊な音を鳴らして暗示を入れるシーンもありますが
やはり彼女の彼に対する想いの強さが一番の癒し要素と言えます。
ストレートに眠らせるのではなく、彼女との繋がりを通じて安らぎを与えるアプローチが採られています。
ちょっぴり重く愛してくれる作品
一途な女性がとことんまで愛してくれる作品です。

パルスィは恋人になった主人公がいつまでも自分を好きでいてくれるように
「好き」「愛してる」といった愛情深い言葉を多めに投げかけながら催眠を施します。
彼が眠れずにいるのを見てお世話してあげたり、自然のある場所に移動して寄り添うなど
彼のことを大事に思う気持ちが言葉以外の部分にも滲み出ています。

「愛してくれるなら 仮初めだって構わない ううん 本当は 爛れるように愛し合いたいの」
彼女はヤンデレキャラでは定番の強い独占欲を持つ一方で
彼が自分から離れていくことに対してもある程度の諦めを持ってる女性です。
暗示を使って彼の心を強引に引き寄せるようなこともしませんし
好きな人に尽くす一途さ、健気さが十分に感じられます。

催眠は過去作同様イメージの扱いに気を配ってます。
中でも最初の深化にあたる暗闇と緑の光を掛け合わせたイメージが秀逸です。
短いカウントと暗示を繰り返すシーンで、後になるほど数えるペースを遅くする細かな工夫も見られます。

嫉妬深い女性を極力マイルドに表現した作品です。
ヤンデレキャラが好きな人におすすめします。
おまけは「それでも浮気したダメな君を愛するオシオキ催眠音声~」とBGM2曲です。

CV:萱沼千穂(かやぬま ちほ)さん
総時間 1:05:04(本編…42:20 おまけ…22:44)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「わかさぎ姫」が
偶然出会った人間の男性を独特な手段で眠りに導きます。

湖畔にいる時は水の揺れる音や鳥の声、水中では水の弾ける音など
様々な環境音や音楽を組み合わせた清涼感のある催眠が魅力です。
寂しがり屋の人魚が安眠をお手伝い
わかさぎ姫に眠くなる催眠をかけてもらうお話。

「ねぇ そこのあなた こっちこっち 湖の中ですよ」
わかさぎ姫は素朴で穏やかな声のお姉さん。
自分が住む湖で見かけた主人公に声をかけ自己紹介すると
安眠できずにいる彼にひとまずお話しようと言います。

本作品は霧で迷子になり湖に迷いこんできた彼と彼女が出会い
前半は湖畔で、後半は湖の中で癒しと眠りを提供する様子を楽しみます。
そして聴き手が実際にその場にいる気分を味わえるように
音声開始直後から水に関するいくつかの環境音がバックで流れます。

今は夏なので昼夜を問わず過ごしにくく感じる人が多いと思います。
そんな時期だからこそ涼やかな音はリフレッシュに大いに役立ちます。
催眠の技術だけでなく雰囲気によっても癒しを与えてくれるのが東方入眠抄シリーズの特徴です。

「えっ? 冷たくて気持ちいい? そう言ってもらえるととても嬉しいです」
これからの時間を一緒に過ごすわかさぎ姫もかなりの癒しキャラ。
初対面の彼にちょっぴり恥ずかしがりながらあれこれ世話を焼きます。
彼女は人魚では珍しく淡水にしか棲むことができず、いつも一人で寂しい思いをしています。
その背景を考慮し作中では彼女が体を寄せたり優しい言葉をかけるシーンが数多く登場します。

原作でも普段は歌を歌ったり、石を拾ったりして暮している大人しい妖怪だそうです。
東方シリーズの魅力であるキャラも大事にした催眠を施してくれます。
癒しの声と音に包まれて
催眠は3パート27分ほど。
まずはお馴染みの深呼吸をしたり彼女のカウントを聞いてリラックスします。

「吸ってー 吐いてー 力が抜けていくのが心地いい」
「ぼーっとしてきて もう 何も考えられません 気持ちいいね」

深呼吸の時は吐くのに合わせて体の力が抜ける暗示を
カウントでは数え終えた直後に気持ちよくなる暗示を入れて意識の力を上手に弱めます。
まだ序盤ですからそこまで強烈に眠たくなることはないでしょうけど
バックで流れる水の音も相まって気持ちが落ち着いてくるのは十分に感じます。

またこれらを行った直後に彼女が膝枕をして彼の頭を撫で
同時に優しい旋律のピアノBGMがバックで流れ始めます。
音楽も製作されてるサークルさんなのでこちらのクオリティも高いです。
音や音楽を有効活用して安眠させるところが独特で面白いです。

2番目の「水中催眠」パートはいよいよ彼女と一緒に湖に潜りさらなる安らぎを得ます。
足から腰、そして胸と水に浸かっていく様子に暗示を絡めてさらに脱力を促し
入水後は「ごぼごぼ」という水の弾ける音を流しながら
カウントと「沈む」を意識して盛り込んだ暗示でさらに深い催眠状態へと導きます。

「沈む 沈む あなたの意識が 沈んでいきます」
水中に沈むイメージを使った深化は多くの催眠音声で登場する手法ですし
手足がピリピリするとか、ずーんと重くなる感覚がする人がきっといるでしょう。
本作品ではカウントを数えるシーンの多くで複数回数え、より多くの人に感覚が伝わるよう工夫しています。

「このままずっと 私が抱いていてあげるね 永遠の眠りに一緒に堕ちていきましょう」
そして最後の「泡沫と消える人魚の夢」パートは湖の底にたどり着いたわかさぎ姫が
主人公を抱きしめながら自分の気持ちをぽつりぽつりと語ります。

催眠の技術と呼べる要素はほとんどないのですが
これまでのパートでリラックスできていることや、先ほどとは違うピアノBGMが流れるおかげでとても癒されます。
無理矢理寝かせるのではなく、自然と眠くなる雰囲気作りに力を入れた安眠誘導です。

このように、2人が水中に潜るイメージに技術と音を絡めた催眠が繰り広げられています。
涼しい気分にしてくれる作品
様々な水の音によるリフレッシュと、わかさぎ姫の穏やかで儚いキャラによる温もりの両方が感じられる作品です。

彼女は人間が滅多に訪れることのな場所に迷いこんできた主人公を親しげに迎え
鱗のある下半身を触らせてあげたり膝枕をして害意のないことをはっきり伝えます。
その上で古典系の技術と舞台の湖を融合した催眠で少しずつ眠らせます。

さらに夏に多くの人が感じる寝苦しさを解消する手段として水の音を流します。
川や海よりも静かな湖畔の様子、海やプールに入った時とほぼ同じ音の鳴る水中といったように
同じ水でも変化をつけて自分が今いる場所を直感的にイメージさせてくれます。
単に癒すのではなく雰囲気作りにもちゃんと役立ててるところが実に良いです。

「暗くて深い 水の底 優しい暗闇が あなたの心を そっと包み込んでくれるよ」
もうひとつの魅力である彼女自身についてはちょっぴり陰のあるキャラに描かれています。
他の人魚のように海に行けないせいで不遇な思いをしてるらしく
それを遠まわしに伝えるかのように彼をとことん大事にします。
ヤンデレと言うほどではありませんが、普通の女性よりも多少重い愛を感じます。

催眠はサークルさんの過去作と同じく基本的な技術がほとんどです。
真新しさには欠けるものの、キャラや音といった他の部分で個性をきちんと打ち出しています。
ただし、作中で何度か登場するカウントの数え方がどれも同じだったのは残念です。

カウントは催眠音声でよく使われますが、目的に応じて声のトーンやペースを切り替えるのが望ましいです。
そうすることで前後の暗示がより効果的に聴き手の無意識に届きます。
例えば脱力させる際に数えるカウントは1セットごとにペースを少しずつ緩めトーンを落とすと
聴き手がそれにつられて呼吸が自然と緩やかになりリラックスしやすくなります。

涼を与えながら眠らせてくれる今の時期にぴったりな作品です。
環境音の流れる催眠音声が好きな人におすすめします。
おまけは「マーメイド喫茶 わかさぎ庵」とBGM2曲です。

CV:冬岸るいさん
総時間 59:11(本編…34:40 おまけ…24:31)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
59分400円とコスパがいいので+1してあります。

東方入眠抄5〜ぶら☆ぷれ〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「黒谷ヤマメ」が
自分の住処に偶然迷いこんできた人間を独特な手法で眠りに導きます。

病気を操る能力を持つ彼女の特性を踏まえたスリルのある催眠が特徴で
蜘蛛の糸で身動きを取れなくしたり、瘴気を操って意識の力を弱めるなど
一般的な安眠音声とは違った方向からリラックスと眠気を呼び起こします。
ヤマメさんのちょっぴり危ない安眠誘導
黒谷ヤマメに眠くなる催眠をかけてもらうお話。

「おや? 気がついたかい?」
ヤマメはちょっぴり砕けた口調で話す明るい声の女の子。
封印された地の底に偶然迷いこんできた主人公に声をかけると
彼が気持ちよく眠れるように催眠をかけてあげます。

本作品は眠ろうとしていた途中で地割れにはまった不運な彼のために
彼女が自分の能力を取り入れた催眠で安眠させます。
一部でスリリングに感じる描写があるものの、作品説明文にある「捕食催眠」と言うほどではなく
他の安眠系催眠音声と同じく誰でも聴ける内容になってます。

「大丈夫だよ 土蜘蛛は疫病を撒き散らす妖怪だけど それをコントロールする事だってできるの」
案内役を務めるヤマメは原作では土蜘蛛の妖怪として地底に住み
相手を感染症にすることもできるちょっぴりブラックなキャラ。
それを反映して最中は「食べてあげる」と思わせぶりなことを言いつつ
結局は優しくリードしてあげる2面性を持った催眠を繰り出します。

作中では脱力に力を入れながら導入と深化を進めてくれますから
後になるほど手足が妙に重いとか、動かしたくない気分が強くなるのを感じるでしょう。
他には正座の後に立ち上がった時のジンジン、ピリピリした感覚もするかもしれません。
結局は眠れるのだけどそこに至るまでの道筋がやや独特です。
力を吸い取られる快感を味わいながら
催眠はほぼ全編にあたる4パート36分30秒ほど。
仰向けの状態で軽く深呼吸した後、まずはヤマメに言われた部位に意識を向け力を抜きます。

「君の体は もう動かない さっき深呼吸しただろう? あれで私の瘴気を深く吸い込んだからね」
「右手が痺れます 痺れる 痺れる 右手が痺れます 痺れはやがて 感覚を奪っていきます」

ここでは彼女が発する瘴気に侵され両手、両足、背中、頭に痺れを感じさせます。
始めたばかりなのでこの時点ではそこまで強く実感できないかもしれません。
ですが後のほうにこれを強化するシーンがあります。
「彼女に催眠をかけられてる」雰囲気に浸らせることを意識したアプローチですね。

「大丈夫 何も心配することはないのよ 全部 君が眠るためにそうしてるのだから」
そしてちょっぴり危ない暗示を入れる一方で
彼女は事あるごとに害意がないことをはっきり伝えます。
催眠は術者と被験者の信頼関係があって初めて成り立つ行為です。
だからこそ聴き手が安心し、無意識を委ねられる気持ちになるようフォローしています。
私が聴いた時も特に不安を抱くことなく普通にリラックスできました。

お次は舞台を地底で今開催されてるお祭りへと移し
人ごみや立ち並ぶ屋台を眺めながら神社の階段を上りお参りします。

「提灯の明かりが 世界をオレンジ色に染め上げてるね 綺麗だね」
「階段を上るたびに 君の頭は真っ白になっていくよ」

昭和の匂い漂うイメージやバックで流れる懐かしい旋律のピアノBGM
そして階段を上るシーンで刻まれるカウントと暗示がさらなる癒しを提供します。

Re:Volteさんは音楽作品も手がけられてる関係で作中にBGMを取り入れることが多く
シーンの雰囲気に合った曲が作品への没入感を高めてくれます。
また音楽が流れると現実世界のノイズが遮断され、彼女の声に集中しやすくもなります。

心と体を十分にリラックスさせた後はいよいよ安眠。
ヤマメが主人公の体を直接舐めながらさらに力が抜ける暗示を上手に入れます。
彼女がちゅぱ音を鳴らすシーンはありません。

「ちゅぱちゅぱ ちゅぱちゅぱ こうやって 右足のつま先を舐めると 君の右足から徐々に感覚がなくなっていきます」
「感覚を食べられていく恐怖や焦燥さえも もう君は快楽としてしか感じない」

左右の足先と手、胸やお腹、そして頭。
冒頭シーンとほぼ同じ部位に焦点を当てた二段構えの脱力です。
さらに彼女はシチュを利用し捕食される快感も味わわせます。

私の場合は手足がずーんと重くなるのを感じましたが
人によっては体がむず痒く感じるかもしれませんね。
女性に軽く弄ばれる快感を与えながらより眠りやすい環境へと導きます。

このように、ヤマメの性格や能力を活用した癒しの催眠が繰り広げられています。
珍しいタイプの安眠作品
心地よい脱力を感じながら眠れる作品です。

人間にとってあまり好ましくない特質を持った女の子の妖怪が
偶然出会った男性を催眠の技術を使って一生懸命眠らせようとします。
一見すると彼女に好きにされるシチュなのですが、言葉や態度の端々に思いやりが窺えます。
このちょっぴり屈折した要素が彼女の魅力を引き出しています。

「山も川も人も 全部好きだった だから私は あそこにいるべきじゃなかった」
最終パートではもうすっかり安心しきっている彼を前に
彼女が地底で暮らすことになった経緯や現在の気持ちをぽつりぽつりと話します。
普段明るく振舞ってる彼女にも人と同じく悩みがあり、苦しんでいる。
妖怪という特別な存在らしからぬ姿が別方向の癒しを与えてくれます。

催眠については深呼吸や脱力といったリラックスに効果的な要素を多く取り入れ
その中にヤマメらしさを感じる表現やイメージを違和感なく組み込んでいます。
技術だけを見ると至ってシンプルです。
でもこの作品の雰囲気に合ったアレンジがされてるので新鮮味があります。
作中に流れる2つのBGMも個性を引き立てています。

原作を大事にしながらしっかり癒してくれる作品です。
東方ファンや変わった催眠を聴いてみたい人におすすめします。

おまけは本編で流れたBGM2種です。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 53:33(本編…42:18 おまけ…11:15)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
53分で400円とコスパがいいので+1してあります。

東方入眠抄10 はる☆みん

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「リリーホワイト」が
主人公に催眠をかけてから眠りの世界に導きます。

春を運ぶ妖精である彼女にちなんだ催眠が施されており
冬から移り変わる際に感じられる日の暖かさや花が咲く様子に
いくつかの技術を絡めて自然と眠たい気分にさせてくれます。
春の妖精からの暖かな贈り物
リリーホワイトと空中散歩を楽しんでから一緒に眠るお話。

「おじゃましまーす はじめまして」
リリーホワイトは素朴で可愛い声の女の子。
ある風の強い日、眠れなそうにしている主人公の家にやって来ると
催眠を使って深い眠りの世界へと招待します。

彼女は東方シリーズでは春を運ぶ妖精として
微かな春の兆しを感じ取り、冬眠している生き物たちにそれを伝えているそうです。
本作品ではその能力を踏まえて彼女が「春」をテーマにした催眠をかけてくれます。

「春眠暁を覚えず」なんて言葉があるように、春は眠りやすい季節として有名です。
他にも降り注ぐ日差しが以前よりもぽかぽかしたり、風が暖かく感じたりと
春が持つ様々な癒しの要素を使って彼女は眠気を誘います。
今の時期にぴったりな安眠特化の作品ですね。
ちなみに本編以外にも2種類の安眠音声が入っていたりします。

催眠は3パート31分間。
まずは彼女が語る春の景色をイメージしながら深呼吸をします。

「爽やかな新緑の香り 土の香り まだ少し冷たくて 心地よい ぽかぽかと暖かな空気」
「春の日差しに だんだんと あなたの体が暖められていきます 体の内側に 熱が伝わっていくよ?」

リリーホワイトは誰にでもイメージできる描写をしながら
しきりに体の暖かさや揺れを感じさせる暗示を投げかけます。
また本作品では多くのシーンで音響効果が使われており
ちょっぴり反響する彼女の声によっても頭の中が軽く揺さぶられる感覚がします。

次の深化パートは催眠をより深めつつ、彼女と一緒に空へと浮遊します。

「すーっ すーっ 落ちる 落ちる 意識が落ちる」
「あなたの体が 再び浮遊感に包まれます ふわふわ ふわふわ 水の上に浮かんでいるような感覚」

パート前半は「落ちる」、後半は「浮かぶ」と彼女が正反対の暗示を入れてくるため
先ほど生まれた心地よい感覚が強くなるのを実感できるでしょう。
このあたりから意識のぼやけや眠気をそれなりに感じ始めます。
音響効果のおかげもあってか、私もふわふわした不思議な感覚が味わえました。

そして最後は彼女と2人で空中散歩を楽しみ
山の奥にある桜の木の近くで眠りにつきます。

「はぁ 音楽が聞こえてくるね これは あなたを眠りへと誘う音楽」
眼前に映る広く青い空と柔らかな白い雲、下界に見える満開の桜の木々や大きな川。
自分が今空中にいる気分をしっかり味わわせながら
様々な春の兆しによって自然な癒しを提供します。
そして無事目的地にたどり着いた後は、穏やかなピアノBGMを流して眠りやすい環境を整えます。

自然に関するイメージばかりなので眠気以外に清涼感も感じるのではないでしょうか。
彼女の温かい声にもホッとするものを感じます。

このように、春に因んだイメージと音を組み合わせた癒しの催眠が繰り広げられています。
ほのかな暖かさを感じる作品
彼女のキャラと催眠の両方から癒しを与えてくれる作品です。

春の日差しのようにぽかぽかした声の女の子が
2人だけの世界へと案内し、そこで少し遊んでから眠りに導きます。
春から連想される諸々のイメージに古典催眠の技術を絡め
さらに音響効果やBGMを適度に交えてリラックスや眠気を膨らませます。

使われている技術自体は非常にシンプルです。
ですが音に強いサークルさんの持ち味を使って個性を出しています。
リリーホワイトの声や演技にも親しみを感じます。
「雰囲気がいいから癒される」そんな作品です。

しかし、一部で音響効果をかなり強くしているシーンがあり
彼女の言葉が聞こえにくくなっている点が気になりました。
以前の作品でも使われていた演出なのですが、今回は正直使いすぎに思えます。
その一方で暗示の表現がやや淡白になっていたりと
技術ではなく音で眠らせようとしている側面が見られます。

正統派の催眠音声よりもバイノーラルビートなどを用いた作品に近いかなと。
催眠に入っている感覚はそんなにしないかもしれません。
ですが聴いて眠くなるのは確かなので、安眠音声としての役割は十分に果たしてくれます。

今の季節にぴったりな眠れる作品です。
東方シリーズが好きな人、人の温もりに飢えてる人におすすめします。

おまけは別の安眠音声とBGM(どちらも2種)です。

CV:saoriさん
総時間 本編…35:43 おまけ音声…19:06 おまけBGM…9:52 合計…1:04:41

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
64分で400円とコスパがいいので+1してあります。

「ヤンデレ」タグはおまけ音声の片方に登場するキャラがヤンデレだからです。
全年齢向けなので表現はかなり抑えられています。

東方入眠抄9 レティさんに愛されすぎて眠れない入眠音声

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「レティ・ホワイトロック」が
主人公に催眠をかけながら安らかな眠りへと導きます。

寒さで体が痺れる暗示を入れたり雪が積もるイメージで深化をするなど
彼女の特性や季節を活用した催眠が繰り広げられています。
催眠よりも安眠を重視しているため催眠特有の感覚はそこそこなのですが
彼女の優しい態度や言葉に包まれて幸せな気分が味わえます。
雪の妖怪からの温かいプレゼント
レティ・ホワイトロックに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「こんばんは 東方入眠抄9 はっじまっるよー」
レティは明るくて優しい声の女の子。
これから寝ようとする主人公の家に突然やってくると
彼がより安眠できるお手伝いをしてあげます。

本作品は彼女が一定以上の好意を抱いている彼を
古典的な技法に冬のイメージを織り交ぜた催眠で段階的にリラックスさせ
それから膝枕の体勢で頭を撫でながらゆっくりと寝かしつけます。

今の季節が冬、しかも彼女が雪女の一種ということで
季節感を持たせながら催眠を進めているのが大きな特徴です。

といっても聴き手にただ寒いとか寂しい思いをさせるのではなく
手足の感覚が薄れて心地よさを感じる、寒い場所で彼女がそばにいてくれて安心するなど
寒さの中にある暖かい要素を強調することで癒しを与えてくれます。

ちなみに本作品は作中のほぼすべてで彼女の声にエフェクトがかかります。
体験版を聴いていただければわかりますが、これのおかげで冬らしい幻想的な雰囲気が漂っています。
全編ハイレゾ音源なので声や音がクリアかつリアルなのもポイントです。

催眠はほぼ全編にあたる3パート32分30秒間。
最初は催眠に入るための準備として深呼吸や体全体の脱力をします。

「吸ってー 吐いてー 抜ける 呼吸と共に 力が抜けていくよ」
「重い 重い 君の手足は もう動かなくなってしまったよ? ピリピリ痺れて その感覚が気持ちいいね」

女性が添い寝しているシチュ、温かい声や態度、リラックスを促す暗示など
最終目的の安眠に向けて早速癒しを感じる要素が数多く登場します。
今の時期なら寒さで手足の感覚が薄れる体験をしている人が結構いるでしょうし
催眠の初期によく現れる痺れる感覚がそこそこ味わえると思います。

適度にリラックスした後は彼女と2人だけの世界に行きます。
ここではバックで柱時計の音を鳴らし、それに合わせて目を動かしながら
自分の子供の頃の様子を思い浮かべる退行誘導が登場します。

「時計の音を聞いていると 君の体は どんどん小さくなっていくよ」
「コツ コツ」とバックでリズミカルに鳴る時計の音に意識を向けていると
つられて頭の中がさらにぼんやりしてくるかもしれません。
退行については彼女が具体的な描写を避けているため、本当にそうなるかは人それぞれです。
ですが昔の事を思い浮かべて心がほっこりする人はきっといるでしょう。
しばらく経つと懐かしさを感じるBGMが流れ始めてその感覚を後押ししてくれます。

そして最後は彼女に膝枕をされ頭を撫でられながら
短めのカウントを数えて少しずつ深い催眠状態へと落ちていきます。

「こうやって ぎゅーってしながら眠ると すごく気持ちいいだろうね 幸せだよね?」
「雪が降ります どんどん降ってきます 降り積もる雪が 私たちを沈めていくよ?」

自分のことを大切に思ってくれている女性が近くにいるだけでも十分幸せなのに
彼女はカウントの合間に「気持ちいい」「幸せ」といった心を温める言葉を適度に投げかけてくれます。
空から降る雪に彼女と一緒に包まれる様子を深化と絡めているのも面白いです。
静かで落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと眠ることができるでしょう。

このように、今の季節にぴったりな温かみのある催眠が繰り広げられています。
心を温めながら眠れる作品
女性といる安心感や幸福感をたっぷり与えてくれる癒しに満ちた作品です。

雪女なんだけど人間以上の温かい心を持つ女の子が
自分の持ち味を活かした催眠でゆっくりと少しずつ眠りやすい環境を整えてくれます。
冬といえば「寒い」「冷たい」というイメージが非常に強いからこそ
敢えてそれを軽く意識させ、その直後に人の温もりを感じさせて温かさを強く印象付けています。

マイナスに作用しそうな要素をうまく料理しているなと。

「約束だよ? 私はいつだって 君を愛してあげる だから 君も私が恋しくなったら いつでもここに来てね」
レティについては冒頭で「くろまく~」と言ってはしゃぐシーンがあるものの
催眠が始まると主人公を親身になってお世話する思いやりのある女性に描かれています。
タイトルにもなってるように「愛されすぎ」る部分は確かにあります。
でも催眠の技術を有効に使ってますから普通に眠れます。

サークルさんの過去作に比べるとやや催眠に寄った作りに感じました。
ただし、リラックス目的で催眠を施しているため暗示の量はかなり抑えられています。
ですから催眠の感覚よりも眠気の方が強く感じられるでしょう。
一般的な催眠音声とはやや違う方向性を持った作品です。

寒い季節の中にある暖かさや心地よさで癒しを与えてくれる作品です。
レティや東方が好きな人、変わったタイプの安眠音声を探している人には特におすすめします。

おまけは2種類のBGMです。

CV:三枝ちえさん
総時間 本編…36:57 おまけ…8:50

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
コスパがいいので+1してあります。

東方入眠抄7 〜小傘ちゃんと雨の音に包まれて〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズの愛されキャラ「多々良小傘」が
今の季節にぴったりな催眠で安眠へと導きます。

彼女のトレードマーク「傘」にちなんだ雨音を使った催眠が最大の特徴で
その柔らかく落ち着いた水音が自然なリラックスを与えてくれます。
それ以外にも一部でヘミシンクを鳴らすなど
「音」に着目した様々な癒しのギミックが散りばめられています。
愉快な妖怪からの優しい贈り物
多々良小傘の催眠を聴きながら眠りにつくお話。

「うらめしやー うっ うーらーめーしーやー」
小傘は素朴で明るい声の女の子。
眠れなくて散歩をしていた主人公を驚かしにやってくると
彼の事情を聞いてそのお手伝いをしてあげることにします。

東方シリーズを知らない人のために説明しますと
彼女は捨てられた傘から変化した妖怪で
普段は人々を驚かしてそのエネルギーを糧に生きています。
今回は癒しによる彼のリラックス気分をいただくために催眠をかけます。

特徴はオッドアイ(左右の色が違う目)と大きな傘。
特に後者は梅雨時につきものの雨と非常にマッチしていることもあり
催眠の中盤あたりから雨を降らして癒しを与えるシーンが登場します。
いわゆる音モノの色が強い作品と思ってください。
眠れないあなたに癒しの雨を
催眠はほぼ全編にあたる41分間。
まずは体をパーツごとに力を入れてから脱力したり、深呼吸して軽くリラックスします。

「どう? ちょっと疲れるかもしれないけど 気持ちいいでしょ?」
両手両足、お腹、首と顔などに一気に力を入れ、彼女の合図で力を抜くと
体の緊張が一気にほぐれて心地よさを感じるでしょう。
深呼吸も軽く我慢をさせてから息を吸わせる変則的なもので
落差が大きい分、事後のリラックス感がより鮮明に実感できます。
他の催眠音声でも見かける割とメジャーな手法です。

「青い髪の少女 右目は青く 左目は赤い もう君は その特徴的な瞳から 目をそらせない」
「落ちる 落ちる 眠りに落ちていく すーっと体が落ちていく」

お次は彼女の特徴的な目を見つめながら
カウントに合わせて軽い催眠状態へと入ります。
カウントが後になるに連れてペースが遅く、声が柔らかくなるのがいいですね。
その後にピアノBGMを流してリラックスを促すシーンなんかも用意されています。

催眠が始まってからおよそ15分後
いよいよ本作品の目玉である雨の音がバックで流れ始めます。

雨音は強すぎず弱すぎずといった丁度良い具合の雨量で
例えるなら小さめの川の水が流れる音に近いです。
おそらくアスファルトではなく土に降る雨を録音されたのでしょう。
雨が地面に落ちたときの音がリアルで聴くものに比べて柔らかく感じます。

「私の熱 感じるかな? 冷えた体に 温もりが気持ちいいでしょ?」
もちろん最中の小傘は黙っているわけではありません。
雨に濡れて体が冷えないように自分の傘で守ってあげます。
直接的に暗示を入れるのではなく
雰囲気でなんとなくそう感じさせる自然なアプローチがされています。

「雨の音 変わってきたの わかる?」
雨が降り始めてしばらくすると
「シュワーッ」という雨の道路を車が通り過ぎたときに鳴るような細い雨音へと変わります。
おそらくこれが作品説明文に書いてあるヘミシンクだと思われます。

ヘミシンクは左右から異なる周波数の音を聴かせることで特殊な脳波を発生させ
意識を特別な状態に誘導する技法。
長く聴いているほど、その差にあたる周波数へと脳波を徐々に変えてくれるそうです。
簡単に言えば聴いてるだけで癒しが得られる音です。
エロトランスさんの「まどろみ世界」あたりが有名ですね。

本作ではおよそ6分と短めの時間になっていますが
その何ともいえない不思議な音の数々が
現実世界から一時的に遠ざかったような気分にさせてくれます。
音を中心とした作品は雑音が聞こえなくなるので没入感が得やすいです。

「すーっと落ちていく感覚 眠りに落ちていく」
そして最後は先ほどよりも弱くなった雨音と彼女のカウントを聞きながら眠りにつきます。
柔らかい声と柔らかい音で形成された空間は安らぎに満ちており
ここまで聞いてきた諸々の音や音楽の効果も手伝って
まどろむような心地よい感覚を抱きながら眠れるでしょう。

このように、彼女のキャラを活かした独特な催眠が繰り広げられています。
音で癒してくれる作品
暗示に代表される「声」よりも効果音やBGMといった「音」を中心に据え
それらを上手に使って少しずつ眠気を膨らませている作品です。

小傘は初対面の主人公に人懐っこい態度で接しながら
彼が安眠できる準備としてまずはしっかりとリラックスさせ
それから最大の特徴である雨音をたっぷり聞かせます。

雨・風・波などの環境音は人間の本能に根付いた癒しの音ですから
催眠音声の経験に関係なく、多くの人が安らぐに違いありません。
ヘミシンクも雨音と混ぜて鳴らしているから違和感がないですし
作品の世界にどっぷりと浸かりながら音を楽しむことができます。

過去作「東方入眠抄4 ~解等苦~」と同様に
キャラや世界観を大事にしながら催眠を組み立てています。

しかし効果音や音を重視した結果、催眠の要とも言える暗示がやや少なくなっています。
ですから癒しや眠気は大いに感じるのですが
強い脱力感、全身がピリピリ痺れる感覚といった催眠特有の感覚は得にくいと思います。
本作の催眠の目的が安眠にあるので当たり前といえばその通りなんですけど
それらの要素を楽しみたくて催眠音声を聴いている人はご注意ください。
催眠そのものを否定するのではなくて、そういう作品ですよということです。

従来の催眠音声とは一線を画している独特な作品です。
小傘や東方ファンだけでなく癒されたい、変わった催眠音声が聴きたい人にもお薦めします。

おまけは作中で流れたアレンジBGM2種です

CV:不明
総時間 本編…44:13 おまけ…7:26


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はありません

追記
ふしぎラボ -Mystiska Lab-さんの
「ルミナスタジオによる シャボン玉に包まれるリラクゼーション」に近い作風です。

東方入眠抄4 ~解等苦~

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズでお馴染みのキャラ「聖白蓮」が
催眠の技術を交えた会話で安らかな眠りへと導きます。

外来語などのカタカナ用語を一切使わなかったり真言を唱えるシーンがあるなど
彼女のキャラにふさわしい落ち着いた世界観が構築されており
シリーズファンでも疑念を抱かず楽しめるようになっています。



聖白蓮と一緒に眠りの世界へ
聖白蓮が眠らせてくれるお話。

「こんばんは あら その姿…あなたはこの世界の住人ではないんですね?」
白蓮は素朴で穏やかな声のお姉さん。
寝る途中、いつの間にか命蓮寺へと迷い込んでしまった主人公に声をかけると
彼が安らかな眠りを得られるようお手伝いします。

本作品はサークルさん自身が「催眠風入眠音声」と言われているように
世に数多く存在する正統派の催眠音声のように暗示で逐一誘導するのではなく
催眠の技術に小話やBGMといった癒しを感じる要素を取り入れ
彼女に眠らせてもらう雰囲気を持たせながら眠りへと導きます。
催眠音声とボイスドラマの中間あたりに位置する作品と思ってください。

ですが作中で使われている催眠の技術や暗示の表現力は十分なクオリティを持っており
聴き進めていくほど頭の中がぽわぽわする幸せな気分が広がっていきます。
元々の目的が安眠にあるのでガチガチに誘導する必要はありませんし
彼女らしさを出すためにわざとこういう作りにしているように思えます。

「体の疲れも 心の疲れも ここで ゆっくりと癒していってくださいね」
白蓮は初対面の相手にも親しく接する慈愛に満ちたキャラ。
主人公により安らかな眠りを提供するために
いきなり眠らせるのではなくまずは心の穢れを取り除こうとします。

他には僧侶らしく優しい言葉で諭したり真言を唱える独特なシーンも登場するなど
彼女のキャラをかなり強く意識しながら催眠を進めています。
世界観がしっかりしてますから熱中しながら楽しく聴けるでしょう。



キャラを活かした独特な安眠誘導
催眠はほぼ全編にあたる40分間。
まずは深呼吸をしたりカウントに合わせて脱力しながら
まっさらな自分になるために精神と肉体を切り離していきます。

「ふわふわ 宙に浮いているような感覚になっていきます」
「もう あなたの体は動きません じわじわと 全身が沈んでいきます」

序盤なこともあって内容は普通の催眠音声とほぼ変わらず
息を吐いた直後や数カウントごとに力が抜ける暗示を的確に入れてきます。
脱力後に改めて行う深呼吸のシーンでその効果を実感するでしょう。

心身の準備が整ったところで本格的な安眠誘導に入ります。
事前に遠い昔に生まれたとある兄妹のお話をしてから
自分の心の中にある苦しみを彼女の言葉に耳を傾けながら浄化します。

「おんあぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まにはんどま じんばらはらばりたやうん」
「たゆたうように 体が揺れているような感覚 じんわりと 温かい水に 体が浸されているよ」

カウントに合わせて海の中に体を沈めるイメージをしながら行うのですが
最中におまじないとしてマントラ(真言)を唱える仏教色を持たせたものになっています。
このへんが純粋な催眠音声と大きく異なるところですね。
催眠にとってプラスに働くとは思えませんが、世界観の構築を助けているのは確かです。

そして最後に長めの深呼吸をしたり
先ほど沈んだ海から今度は浮かび上がりながら眠りへと落ちます。
ここでは聴き手が落ち着いて眠れるようにと白蓮が敢えてセリフの量を減らし
リラックスを促すピアノBGMや自身の寝息を多めに聞かせてくれます。

十分にリラックスしてから静かに眠る。
安眠として王道的な内容に彼女らしさを取り入れた比較的手堅い安眠誘導と言えます。



東方ファン向けの作品
心身をリフレッシュしながら眠れる催眠風ボイスドラマです。

妖怪・人間分け隔てなく平等に接する白蓮のキャラを踏まえて
序盤からとてもフレンドリーに語りかけながら心にプラスに働く暗示を入れ
スッキリした気分にしたところで仕上げの眠りへと導きます。
その流れの中に仏教語に関する話や呪文を取り入れ
彼女が寝かせてくれている雰囲気を出しています。

彼女らしさを出す諸々の要素が催眠からやや脱線しているため
当サイトでは敢えて催眠風ボイスドラマと呼ばせていただきました。
ですが催眠の技術が使われている部分については
暗示が若干少ないことを除けば特に問題を感じません。
むしろこの2つの要素を本当にうまく融合させているなとさえ思えます。
作品としての完成度はかなり高いと言えます。

「私は すべてを愛していますが 誰かを愛することはありません」
作中で白蓮が時折見せるしんみりとした様子も心を潤します。
彼女は人間ではないので人間の苦しみを味わうことはありませんが
それができないことも一つの悲しみに繋がっているように見て取れます。

人として生きる以上、苦しみから完全に逃れることはできません。
だからこそ彼女なりのやり方でそれとの上手な付き合い方を示してくれています。

個性的だけど催眠音声としては首を捻る部分があることから
今回は以下の点数とさせていただきました。
良くも悪くも白蓮のキャラを前面に押し出した内容になってますので
基本的には彼女やシリーズが好きな人にお薦めします。

おまけは作中で流れたアレンジBGM2種と般若心経読み聞かせです。

CV:saoriさん
総時間 本編・・・41:39 おまけ・・・12:52


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
コスパがいいので+1してあります。

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